最近、「タブレット買うならどれがいい？」という質問に必ず名前が挙がるのがシャオミ（Xiaomi）だ。スマートフォンの印象が強いメーカーだが、ここ数年はタブレット市場でも確実に存在感を高めている。
「高コスパ」「高性能」「洗練されたデザイン」。この3つをバランス良くまとめたのがシャオミのタブレットシリーズだ。この記事では、最新モデルを中心に、実際の使い勝手や特徴をじっくり掘り下げていく。
シャオミのタブレットが注目される理由
まず押さえておきたいのが、シャオミがどうしてここまで支持を集めているのかという点。
一番の理由は、やはりコストパフォーマンスの高さだ。
AppleやSamsungがタブレット市場の上位を占める中で、シャオミは「同等スペックをより安く」という明確な価値提案を打ち出してきた。
さらに、シャオミのタブレットは独自の「HyperOS（旧MIUI Pad）」を搭載しており、Androidベースでありながら操作性が非常に滑らか。
マルチウィンドウ機能やペン入力、キーボード接続にも対応しているため、娯楽だけでなく学習やビジネスシーンでも活用できる。
つまり「使える範囲が広い」というのがユーザーの心をつかんでいるポイントだ。
フラッグシップモデル：Xiaomi Pad 7 Pro
まず紹介したいのが、シリーズの中心に位置する**Xiaomi Pad 7 Pro**だ。
このモデルはSnapdragon 8s Gen 3を搭載しており、動画編集や3Dゲームも軽々こなすパワーを持つ。
AnTuTuベンチマークでは約150万点前後というスコアを記録し、Androidタブレットの中でも上位クラスの処理性能を誇る。
ディスプレイは約3.2K解像度で、最大144Hzのリフレッシュレートに対応。
Dolby VisionとDolby Atmosにも対応しているため、映画やドラマを観るときの臨場感が格段に違う。
特にNetflixやYouTubeでHDR映像を観ると、コントラストや発色の豊かさが際立つ。
さらに、バッテリーは8850mAhと大容量で、67Wの急速充電にも対応。
1時間足らずでフル充電できるのは日常使いで非常に便利だ。
まさに「高コスパハイエンド」という言葉がぴったりの1台だ。
バランス重視派におすすめ：Redmi Pad Pro
次に注目したいのが、Redmi Pad Pro。
こちらは「コスパ重視で実用性を求めたい人」にぴったりのモデルだ。
Snapdragon 7s Gen 2を搭載し、普段使いでは十分すぎるパフォーマンスを発揮する。
12.1インチの2.5Kディスプレイは120Hz駆動で滑らか。
長時間の映画視聴やSNS閲覧でも目が疲れにくいTÜV Rheinland認証を受けている点も安心だ。
10,000mAhの大容量バッテリーで、1日中使ってもバッテリー切れの心配がない。
動画視聴・Web閲覧・軽いゲームなど、タブレットの定番用途には十分すぎるスペック。
しかも価格は3万円台前半からと、他社の同クラス製品と比べても圧倒的にお得感がある。
RedmiシリーズはXiaomiの中でも特に「バランスの良さ」で評価されており、
初めてタブレットを買う人にもおすすめしやすい。
コンパクト志向なら：Xiaomi Pad mini
もし「もっと軽くて、持ち歩きやすいタブレットが欲しい」という人には、**Xiaomi Pad mini**がおすすめだ。
片手で持てるサイズ感と軽さで、外出時の利用にもぴったり。
電車での動画視聴やカフェでのメモ書きなど、ライフスタイルに合わせた使い方ができる。
コンパクトながらも処理性能は十分で、軽いゲームやSNS操作も快適。
携帯性を最優先にするなら、このモデルが最有力候補になる。
ただし、画面サイズが小さい分、マルチタスクや分割表示での作業にはやや不向きという声もある。
価格を抑えつつ大画面を楽しむ：POCO Pad
そしてもうひとつ、注目を集めているのが**POCO Pad**。
こちらはXiaomi傘下のPOCOブランドが手掛ける大画面タブレットで、12.1インチ・120Hz対応の高リフレッシュレートディスプレイを搭載している。
動画やゲームの表示が非常に滑らかで、視聴体験に特化した作りが特徴だ。
価格は4万円前後と抑えめながら、質感はしっかりしていてチープさがない。
「とにかく大画面を安く楽しみたい」という人にとっては、かなり魅力的な選択肢になる。
前世代モデルもまだまだ現役：Xiaomi Pad 6
2024年モデルの**Xiaomi Pad 6**も、いまなお根強い人気を誇る。
Snapdragon 8+ Gen 1を搭載し、価格がこなれてきた今は「お得な高性能機」として再評価されている。
普段使いはもちろん、資料作成やビデオ会議などのビジネス用途でも十分な処理能力を持っている。
2025年時点でも多くのユーザーが満足している定番モデルだ。
ディスプレイ・音質・バッテリーの進化
シャオミのタブレットは世代を重ねるごとに、画面のクオリティと音響の仕上がりが明確に進化している。
特にPad 7シリーズ以降では、Dolby VisionとAtmosの両対応が当たり前になり、音の広がりや臨場感が段違い。
アニメや映画を観ると、まるでポータブルシアターのような感覚に包まれる。
また、どのモデルもバッテリー容量が8,000mAh以上あり、1日しっかり使っても安心。
急速充電対応機種が増えたことで、「朝の支度中に充電すれば1日持つ」という生活リズムにもフィットしている。
iPadやGalaxy Tabとの違い
よく比較されるのがAppleのiPadやSamsungのGalaxy Tab。
確かにエコシステムやアプリ最適化の面ではiPadが優勢だが、シャオミの強みは価格対性能の高さにある。
同価格帯で比べると、CPU性能・画面解像度・充電速度など、多くの項目でシャオミの方が上回るケースも少なくない。
一方で、Android系タブレット特有のアプリ最適化の課題は残る。
とはいえ、HyperOSになってからのUI改善は著しく、使い勝手は格段に向上している。
「仕事にも遊びにも使える」タブレットとして、今後さらに存在感を増すだろう。
シャオミタブレットの選び方まとめ
選ぶときのポイントを整理すると、以下のようになる。
- ハイエンド重視なら：Xiaomi Pad 7 Pro
- コスパと実用性重視なら：Redmi Pad Pro
- 軽さ・携帯性を重視するなら：Xiaomi Pad mini
- 大画面でエンタメ重視なら：POCO Pad
- 価格を抑えつつ性能を求めるなら：Xiaomi Pad 6
どのモデルも方向性が明確で、用途やライフスタイルに合わせて選びやすい。
いずれも「この価格でこの性能？」と驚かされるものばかりだ。
シャオミのタブレット徹底レビューまとめ
改めて、シャオミのタブレットが人気を集めている理由は明快だ。
性能・デザイン・価格の三拍子がそろい、しかも実際の使い勝手が良い。
Androidタブレットの中では、今もっとも勢いのあるブランドのひとつといって間違いない。
iPadほどのブランド力はないかもしれない。
しかし、「価格に対して得られる満足度」では間違いなくトップクラスだ。
動画も仕事も学習も1台でこなしたい人にとって、シャオミのタブレットは現実的かつ魅力的な選択肢になる。
2025年の今、「高コスパで話題のタブレット」を探すなら――
間違いなく、シャオミのタブレットをチェックする価値がある。
