タブレットで撮った写真を、あとでパソコンで編集したり保存したりしたい──そんなときに「どうやって送るのが一番ラク?」と悩んだことはありませんか?
実は、タブレットからパソコンに写真を送る方法はいくつもあります。ケーブルを使う方法から、Wi-Fiやクラウドを利用する方法まで。目的や環境によってベストな手段は少し変わります。
この記事では、初心者でも失敗しにくい手順と、使いやすいおすすめアプリをまとめて紹介します。難しい設定や専門知識は必要ありません。普段使いの中で「これが一番ラクだった」と感じられる方法を見つけてもらえたらうれしいです。
USBケーブルでつなぐのが一番シンプル
まず試してほしいのは、USBケーブルで直接つなぐ方法です。インターネット環境もいらず、転送速度も速いので安定感は抜群です。
手順はとても簡単です。
- タブレットをUSBケーブルでパソコンに接続する
- タブレットの画面に表示される「USBの用途」から「ファイル転送」または「写真転送(MTP)」を選択
- パソコンのフォルダを開くと、タブレット内の「DCIM」や「Pictures」フォルダが表示される
- コピーしたい写真を選んでドラッグ&ドロップで転送
WindowsでもMacでも基本は同じですが、AndroidタブレットをMacに接続する場合は「Android File Transfer」という無料アプリを入れておくとスムーズです。
iPadとMacなら、Finderや写真アプリを開くだけで自動認識してくれます。
ケーブル転送のメリットは、ネット速度に左右されない点と、画質を落とさずに転送できる点。
一方で、ケーブルを毎回差し込む手間があるので、頻繁にやり取りする人はワイヤレス方法も検討してみましょう。
クラウドストレージを使えばどこでも共有できる
次に便利なのが、GoogleドライブやGoogleフォト、OneDriveなどのクラウドサービスを使う方法です。
インターネットに接続できれば、ケーブル不要で簡単に写真を共有できます。
使い方はこうです。
- タブレットの「Googleフォト」や「Googleドライブ」アプリを開く
- 転送したい写真をアップロード
- パソコンのブラウザで同じアカウントにログインし、写真をダウンロード
これだけでOK。クラウド上にバックアップも取れるので、スマホや別の端末からもアクセスできます。
注意点としては、Wi-Fi環境がないと通信量が大きくなること、アップロードに時間がかかることがあります。
また、クラウドによっては自動で圧縮されるため、画質を保ちたい場合は設定を確認しておくと安心です。
Wi-Fi転送アプリを使えばケーブルいらずでサクッと送れる
同じWi-Fiに接続しているタブレットとパソコンの間で、写真を直接やり取りできるアプリも増えています。
その中でも特に人気なのが「Photo Transfer App」と「LocalSend」です。
Photo Transfer App
このアプリはiPadやAndroidタブレットに対応しており、Wi-Fi経由で簡単に写真を転送できます。
アプリを開くと、パソコン側に表示されるURLをブラウザに入力するだけで、タブレット内の写真一覧が表示されます。
あとはダウンロードしたい写真を選ぶだけ。ケーブル接続も不要です。
家のWi-Fi環境さえあれば、数十枚の写真でもすぐに転送できます。
旅行先で撮った写真をその日のうちにPCへまとめたいときなどにも便利です。
LocalSend
LocalSendは最近注目されているオープンソースの転送アプリで、Android・iOS・Windows・Macのどれにも対応。
まるでAirDropのように、同じネットワーク上のデバイス同士でファイルをやり取りできます。
操作は「送信」ボタンで相手を選ぶだけ。転送速度も速く、個人情報がクラウドに残らない点も安心です。
広告もなく完全無料なので、マルチデバイス環境の人には特におすすめです。
Bluetoothでの送信も可能だけど…
Bluetoothでも写真を送ることはできます。
タブレットとパソコンをペアリングし、「共有」からBluetoothを選べば送信が始まります。
ただし、転送速度は遅く、大量の写真には向いていません。
数枚程度の小さなファイルを送るなら手軽ですが、数百枚あるような場合はUSBかWi-Fi転送のほうが確実です。
メールやチャットで送る裏ワザ
数枚だけ送りたいときは、自分宛にメールを送るのも一つの手です。
写真を添付して自分のアドレスに送信し、パソコンで受信して保存します。
LINEやSlackなどのチャットアプリを使っても同じように転送できます。
ただし、添付容量の上限があるので大量転送には不向き。画質も圧縮されやすい点に注意が必要です。
AndroidとWindowsの組み合わせなら「Phone Link」が最強
Windowsユーザーなら、マイクロソフトの「Phone Link(旧Your Phone)」を使う方法も便利です。
AndroidタブレットとWindowsパソコンを連携すると、写真をドラッグ&ドロップで簡単に移動できます。
通知やメッセージも同期されるので、一度設定しておけばその後はワイヤレスで自動転送も可能です。
設定方法は、Windows側で「Phone Link」を起動し、タブレットに「Link to Windows」アプリを入れてペアリングするだけ。
操作も直感的で、一度慣れると手放せなくなる人も多い機能です。
iPadユーザーならAirDropが一番快適
iPadを使っていてパソコンがMacなら、AirDropが断トツに速くて便利です。
写真を選んで「共有」からAirDropを選ぶだけで、数秒で転送が完了します。
ケーブルもネットも不要で、画質を落とさず送れるのが魅力です。
Windowsユーザーの場合は、前述のPhoto Transfer Appやクラウドを使うのが現実的です。
Apple製品同士ならAirDrop、異なるOSなら専用アプリやGoogleサービスという使い分けが基本になります。
どの方法を選ぶかは「目的」と「頻度」で決めよう
ここまで紹介した方法をざっくり整理すると次のようになります。
- 画質を保ちたい・大量の写真を扱う → USBケーブル
- 簡単に共有したい・ネット環境がある → クラウド
- ケーブルなし・すぐに送りたい → Wi-Fi転送アプリ
- 数枚だけ → メールやBluetooth
頻繁に転送する人ほど、ワイヤレスの便利さを実感するはずです。
一方で、写真を保存しておきたい、バックアップを兼ねたい人にはクラウドが最も安定しています。
写真転送時の注意点
- 通信環境を確認する
クラウドやWi-Fi転送は通信が切れると失敗することがあります。安定したネット環境で行いましょう。 - データ通信量に注意
モバイル回線でのアップロードは通信制限にかかる可能性があるため、できるだけWi-Fi環境を使うのが安心です。 - 画質の自動圧縮を防ぐ
GoogleフォトやLINEでは自動的に写真が圧縮される場合があります。設定で「元の画質」を選ぶようにしましょう。 - セキュリティ意識を持つ
公共Wi-Fiを使うときは暗号化されているかを確認し、共有アプリを使う場合も信頼できる開発元のものを選ぶのがポイントです。
タブレットからパソコンに写真を送る簡単な方法とおすすめアプリを紹介
タブレットからパソコンに写真を送る方法は、思っているよりも簡単です。
最初はUSBケーブルで試してみて、慣れてきたらWi-Fi転送やクラウドを取り入れるのがおすすめです。
- ケーブル接続なら確実で速い
- クラウドなら共有・バックアップもできる
- アプリを使えばケーブルいらずでスマート
目的に合わせて使い分けることで、作業効率も大きく変わります。
タブレットとパソコンを上手に連携させて、日常の写真管理をもっと快適にしていきましょう。
