仕事の資料、大学の講義ノート、電子書籍──いまやPDFは、紙に代わる日常的なフォーマットになりました。
そんなPDFをより快適に読むための最適なデバイスが「タブレット」です。画面が広く、ページ送りもスムーズ。スマホよりも大きく、PCよりも手軽。このバランス感がちょうどいいんですよね。
今回は、実際に使ってみて「これは使いやすい」と感じた PDF閲覧に最適なタブレットアプリを5つ 厳選して紹介します。
仕事・学習・読書など、用途別にぴったりのアプリを見つけてみましょう。
タブレットでPDFを読むメリット
まず、なぜ「タブレット×PDF」なのか。
理由はいくつかあります。
1つ目は、A4資料をほぼ原寸で読めること。
10インチ前後のタブレットなら、紙の資料と同じサイズ感でPDFを閲覧できます。拡大縮小を繰り返すストレスも減り、図やグラフも見やすい。
2つ目は、スタイラスペンを活用できること。
iPadならApple Pencil、AndroidならS Penや専用ペンで、手書きメモをそのままPDFに残せます。紙とペンの感覚で注釈をつけられるのは大きな魅力。
3つ目は、クラウドとの親和性。
DropboxやGoogle Driveに保存しているPDFをそのまま開けるので、PC・スマホとの連携もスムーズ。
外出先でも資料確認ができます。
この3点が揃うと、紙の資料にはもう戻れない快適さになります。
PDF閲覧アプリを選ぶポイント
数あるPDFアプリの中から自分に合ったものを選ぶには、いくつかの視点があります。
1. 表示の快適さ
ページ送りがカクつかず、ズームや検索がスムーズにできるか。
見開き表示や縦スクロールなど、自分の読み方に合った表示モードがあると理想です。
2. 注釈・書き込み機能
仕事や勉強で使うなら、ハイライト・手書きメモ・コメント・署名などの機能は必須。
Apple PencilやS Penとの相性もチェックしたいポイントです。
3. クラウド連携
Dropbox、Google Drive、OneDriveなどのクラウドサービスと連携できれば、どのデバイスからでも同じPDFを扱えます。
クラウド保存が前提の人には外せない条件です。
4. 編集機能
閲覧だけでなく、ページの結合や削除、文字入力、変換などを行いたい人は、PDF編集ができるアプリを選びましょう。
この4点を押さえたうえで、次の5つのアプリを比較してみてください。
Adobe Acrobat Reader ― PDF閲覧アプリの定番
PDFと言えば「Adobe」。
元祖であり、最も多くの人が使っているアプリです。
無料でも閲覧・注釈・署名などの基本機能がそろっており、仕事でもプライベートでも活躍します。
DropboxやGoogle Driveと連携すれば、クラウド上のファイルを直接開くことも可能。
操作感は直感的で、初心者でも迷うことはほぼありません。
また、サブスクリプションを追加すればPDFの編集や変換もできるようになります。
安定性と信頼性で選ぶなら、まず試すべきアプリです。
Xodo PDF Reader & Editor ― 無料で高機能
「無料なのにここまでできるの?」と驚くのがXodo。
PDFの閲覧はもちろん、注釈、署名、ページ結合、フォーム入力までサポートしています。
特にAndroidタブレットとの相性が良く、動作が軽快。
クラウド連携も充実しており、DropboxやOneDrive上のPDFを直接編集可能です。
さらに、複数人で同じPDFを共有し、注釈を加え合うこともできます。
チームで資料を確認したり、勉強仲間とノートを共有したい人にも向いています。
無料で本格的に使える万能選手です。
Foxit PDF Reader ― ビジネスユーザーに人気
軽快さと機能性を両立したFoxit。
Windowsでも定評のあるPDFソフトですが、モバイル版も優秀です。
注釈や署名、フォーム入力などはもちろん、パスワード保護機能も搭載。
ビジネス用途に必要なセキュリティ対策も安心です。
表示スピードが速く、数百ページの資料もストレスなく閲覧できます。
中〜上級者向けの印象ですが、使いこなせば非常に強力なアプリです。
PDF Expert ― iPadユーザーに最適な一択
Apple Pencilを活かしたいなら、PDF Expertが最有力候補です。
手書き注釈の反応が非常に滑らかで、ノートアプリのように快適にメモが取れます。
閲覧モードも柔軟で、ページスクロール・見開き・夜間モードなど、読書にも資料閲覧にも対応。
ファイル管理もわかりやすく、クラウド連携も完璧です。
有料プランでは編集やページ操作も可能になりますが、無料でも十分に使える完成度。
iPadを仕事・勉強の中心にしている人なら、まず導入して損はありません。
Documents by Readdle ― PDF+ファイル管理が強い
同じReaddle社のアプリですが、PDF Expertとは少し毛色が違います。
Documentsは「ファイル管理」と「PDF閲覧」を両立させたアプリで、クラウドやローカルのPDFをまとめて扱えるのが特徴。
フォルダ整理、タグ付け、ZIP展開、ブラウザ機能まで備えており、まるでPCのように使えます。
PDFの閲覧・注釈も快適で、オールインワン的な使い方が可能です。
データを一元管理したい人、資料を大量に扱う人には特におすすめです。
タブレットでPDFをさらに快適に使うコツ
どんなアプリを選んでも、少しの工夫で快適さは大きく変わります。
スタイラスペンを活用する
指よりも細かく書けるため、注釈が自然に書けます。
Apple PencilやS Penを使うと、ペンと紙に近い感覚で書き込めるのが魅力です。
クラウド連携を活用する
PCで編集したPDFをすぐタブレットで開けるように設定しておくと便利。
DropboxやGoogle Driveを連携すれば、常に最新の状態で作業できます。
ファイル整理を習慣化する
フォルダ分けや名前付けをしておくだけで、目的の資料をすぐに開けるようになります。
DocumentsやAdobe系アプリなら、アプリ内で完結できます。
iPadとAndroid、どちらがいい?
どちらも一長一短ですが、目的で選ぶのが正解です。
- Apple Pencilで書き込みたい人 → iPad+PDF Expert
- 無料で高機能な環境が欲しい人 → Android+Xodo PDF Reader & Editor
- ビジネス用途で大量のPDFを扱う人 → Foxit PDF ReaderまたはAdobe Acrobat Reader
- 整理・閲覧をまとめて行いたい人 → Documents by Readdle
iPadはアプリの質が高く、書き味が抜群。
Androidは自由度が高く、コスパも良い。
どちらもPDFとの相性は良好です。
タブレットでPDFを快適に閲覧するおすすめアプリ5選 ― まとめ
タブレットは、PDFを読む・書き込む・整理するという一連の作業を一台で完結できる最高のツールです。
アプリをうまく選べば、紙より速く、スマホより快適に情報を扱えるようになります。
今回紹介したおすすめアプリは次の5つ。
どれも無料から始められるので、まずは1つ試してみるのがおすすめです。
自分のスタイルに合うアプリを見つけて、タブレットでのPDF体験をもっと快適にしていきましょう。
