「スマートウォッチって秒を表示できないの？」——そんな疑問を持ったことはありませんか？
実は、多くの人が同じように感じています。腕時計の感覚で「秒針を見たい」と思っても、スマートウォッチでは表示されないケースが意外と多いんです。この記事では、スマートウォッチで秒を表示する方法から、対応している機種、注意点までをわかりやすく解説します。
なぜスマートウォッチでは秒が表示されないことが多いのか
一見シンプルな「秒表示」ですが、スマートウォッチでは意外にハードルが高い機能です。その理由はズバリ、バッテリー消費にあります。
秒を表示するということは、画面を1秒ごとに更新するということ。これを常に行うと、バッテリーがどんどん減ってしまいます。
特に最近のスマートウォッチは、健康管理や通知機能などを優先して設計されているため、時計表示に必要な処理を最小限に抑える傾向があります。
もう一つの理由は、常時表示（Always-On Display）機能との兼ね合いです。
多くのスマートウォッチは、腕を下げると画面が暗くなったり、時間だけが薄く表示されたりします。その状態で秒まで表示すると、さらに電池が減るため、メーカーがあえてオフにしているケースが多いのです。
秒を表示する3つの方法
ここからは、実際に秒を表示するための方法を紹介します。機種やOSによって若干違いますが、基本の考え方は共通しています。
1. 秒表示対応のウォッチフェイスを選ぶ
最もシンプルな方法です。
Apple WatchやGalaxy Watch 6、Pixel Watchなど、多くの機種では「ウォッチフェイス（文字盤）」を変更できます。その中には秒表示に対応しているデザインもあります。
- Apple Watch：「クロノグラフ」「ユーティリティ」「カリフォルニア」など、秒針があるアナログフェイスを選ぶと秒が見える。
- Galaxy Watch / Pixel Watch：デジタルタイプのフェイスで「秒表示オン」にできるものがある。
- Fitbitなど一部機種：純正フェイスには秒表示がなく、ストアで配布されている文字盤を利用する必要がある。
ウォッチフェイスによっては「常時表示中（腕を下ろしている状態）」では秒が止まる場合もあります。
その場合は、画面をタップまたは腕を上げることで再び秒が動き出します。
2. サードパーティ製の文字盤を利用する
「秒を常に見たい」「もっと自由にデザインしたい」という人におすすめなのが、サードパーティ製ウォッチフェイスの利用です。
代表的なのは「Facer」「MR TIME」など。
これらのアプリでは、世界中のクリエイターが作ったカスタムフェイスをダウンロードできます。中には「常時秒表示」や「アナログ秒針付き」など、純正より高機能なフェイスもあります。
ただし注意点として、バッテリー消費が増える傾向があります。
また、無料版では機能が制限されていることもあるので、利用する際は説明文をしっかり確認しましょう。
3. ストップウォッチやタイマー機能を活用する
「秒を常に確認したいわけじゃないけど、今だけ見たい」という人は、ストップウォッチやタイマー機能が便利です。
どのスマートウォッチにもほぼ必ず搭載されており、画面を開いている間はリアルタイムで秒が動きます。
運動中のペース確認、料理中の計測、通勤時の電車発車チェックなど、必要な場面だけ使うのに最適です。
秒表示に対応している主なスマートウォッチ
ここでは、2025年時点で比較的「秒表示がしやすい」と言われている主なモデルを紹介します。
なお、すべての機能はOSのバージョンや設定によって異なるため、実際に設定画面で確認することをおすすめします。
Apple Watch シリーズ
watchOSのアップデートを重ね、現在では多くの文字盤で秒表示が可能です。
ただし、常時表示の状態では秒が止まるものもあるため、常に動かしたい場合は「ディスプレイを常にオン」設定を有効にしておきましょう。
医療や研究など「正確な秒単位」を扱う人からの支持が根強いモデルです。
Galaxy Watch（Wear OS）
Galaxy Watch 6などの最新モデルでは、デフォルトの「デジタルフェイス」で秒表示をオンにできるものが増えています。
また、Google Playからカスタムフェイスをインストールできるため、デザインの自由度が非常に高いです。
ただし、常時表示中に秒を動かすとバッテリーの減りが早い点には注意が必要です。
Pixel Watch シリーズ
Google純正のPixel Watchも、Wear OS対応のため、秒表示フェイスを簡単に追加できます。
シンプルなUIと滑らかなアニメーションで、アナログフェイスでも秒針がなめらかに動きます。
最新のアップデートでは常時表示時の挙動も改善されており、秒が表示される時間が延びています。
Garmin / Amazfit など
スポーツ向けやアウトドア用途のモデルは、バッテリー重視のため秒表示が制限される場合が多いです。
ただし、一部のモデルでは「アクティビティ中のみ秒表示」「トレーニングモード中はリアルタイム更新」といった設定が可能。
ランニング中のペース確認や心拍数モニタリング時に、秒を確認できる機種もあります。
秒表示とバッテリーの関係
スマートウォッチの「秒表示」は便利ですが、電池持ちとトレードオフです。
1秒ごとに画面を更新するため、当然バッテリーは早く減ります。
常時表示を有効にしたうえで秒を動かし続けると、バッテリーの持ち時間が半分以下になることもあります。
そのため、日常的に秒を見たい場合は、以下のような工夫をおすすめします。
- 画面の明るさを下げる
- 常時表示をオフにして、必要なときだけ画面を点灯
- 秒表示付きフェイスと、電池優先フェイスを切り替える
これらを使い分けることで、「見やすさ」と「電池の持ち」のバランスを取ることができます。
秒表示を活かせるシーン
秒表示があると、思っている以上に便利な場面があります。
- 通勤時の電車発車タイミング
- 料理やコーヒーのドリップ時間計測
- プレゼンやスピーチの時間配分確認
- ランニングやHIITトレーニングのインターバル管理
- 医療・介護・検査現場での正確な記録
こうした場面では、腕を上げて一瞬で「秒」が確認できることがストレスを減らします。
特に手がふさがっている状況や、スマホを取り出せない場面では、スマートウォッチの強みが光ります。
秒表示を求めるなら「設定」と「目的」を明確に
ここまで読んで、「自分のスマートウォッチで秒を出したい！」と思った方も多いはず。
ただ、秒表示を使う目的を明確にしておくと、より満足度が上がります。
- 常に秒を見たい → 常時表示＋秒対応フェイス
- 計測中だけ見たい → ストップウォッチやタイマーを活用
- デザイン重視 → 秒針付きアナログフェイスを選ぶ
- バッテリー優先 → 秒をオフにして1日充電なしで使う
スマートウォッチは自由度が高い分、「どう使うか」で印象が大きく変わります。秒表示もその一部として、自分に合った設定を探してみましょう。
まとめ｜スマートウォッチで秒表示する方法！設定手順と対応機種を詳しく解説
スマートウォッチで秒を表示するには、
- 秒表示対応フェイスを選ぶ
- サードパーティアプリを活用する
- ストップウォッチなどで代用する
この3つが基本です。
そして、バッテリーとのバランスを考えながら設定を調整するのがポイント。
秒表示は些細な機能に見えますが、日常の「ちょっと気になる時間確認」を快適にしてくれます。
デザインや機能の自由度が高い今こそ、自分のスマートウォッチをカスタマイズして「理想の時計表示」を楽しんでみてください。
