外出先や旅行中など、手軽に映画やドラマを楽しみたい時に「タブレットでDVDを見たい」と思ったことはありませんか?
ただ実際には、タブレットにはDVDを直接読み込む機能がなく、「どうすれば再生できるの?」と疑問に感じる人も多いはずです。
この記事では、「タブレットでDVDを見るには?」 というテーマで、再生方法からおすすめアプリ、注意点までわかりやすく解説していきます。
難しい専門用語は使わず、初心者でもすぐ実践できる内容です。
タブレット単体ではDVDを再生できない理由
まず知っておきたいのは、タブレットにはDVDを再生するための「光学ドライブ」が搭載されていないということ。
パソコンのようにディスクを挿入するスロットがないため、物理的にDVDを読み取ることができません。
さらに、iPadやAndroidタブレットのOSは光学ドライブの認識機能を備えていないため、たとえ外付けドライブを接続しても認識できない場合があります。
そのため、外付けDVDドライブを使うか、DVDのデータをデジタル化して再生するという方法を取る必要があります。
外付けDVDドライブを使う方法
1. Androidタブレットでの接続手順
Androidタブレットの多くは、USB OTG(On-The-Go) という外部機器接続機能を持っています。
これに対応していれば、外付けDVDドライブをUSBケーブルで接続することで、DVDの映像を再生できるようになります。
接続手順は以下の通りです。
- OTG対応のUSBアダプタを用意する
- 外付けDVDドライブをタブレットに接続
- 電源供給が必要な場合はモバイルバッテリーやAC電源を併用
- 再生アプリを起動して視聴開始
ただし、全てのドライブが動作するわけではないため、Android対応を明記した製品を選ぶことが大切です。
2. iPadでの外付けドライブ利用
iPadの場合、Appleの仕様上、外付けDVDドライブを直接接続しても認識しません。
iPadOSには光学ドライブを操作するためのドライバが組み込まれていないためです。
このため、iPadでDVDを再生したい場合は、次に紹介する「DVDをデジタルファイルに変換する方法」を使うのが現実的です。
DVDをデジタルファイルに変換して見る方法
1. リッピングとは?
「リッピング」とは、DVDの映像データをパソコンで取り込み、MP4などの動画ファイルに変換することを指します。
一度デジタル化すれば、タブレットへ転送して簡単に再生できます。
ただし注意が必要なのは、著作権保護(コピーガード)があるDVDを無断でリッピングする行為は法律で制限されているという点です。
自分で購入したDVDを個人的に楽しむ範囲なら問題ありませんが、他人への配布やネット公開などはNGです。
2. 変換から再生までの流れ
- パソコンにDVDを挿入
- リッピングソフト(例:WinX DVD Ripper、HandBrakeなど)でMP4形式に変換
- 変換後のファイルをUSBケーブルやクラウド経由でタブレットに転送
- 再生アプリで視聴
変換後の動画ファイルは、画質を落とさず軽量化できるので、持ち運びにも便利です。
タブレットで使えるおすすめ再生アプリ
リッピングした動画や、外付けドライブ経由で読み取ったDVDを再生するには、対応アプリが必要です。
ここでは、操作が簡単で使いやすい人気アプリを紹介します。
1. VLCメディアプレイヤー
無料で使える定番プレーヤー。
MP4・AVI・MKVなど、ほぼすべての動画形式に対応しています。
字幕表示や再生速度の調整も可能で、Android・iOSどちらでも利用可能です。
2. MX Player
操作性の高さと豊富な機能で人気。
タップやスワイプで音量・明るさを調整できる直感的なインターフェースが魅力です。
再生中に字幕を読み込むこともできます。
3. PlayerXtreme
iPadユーザーにおすすめ。
DropboxやGoogle Driveなどのクラウドサービスとも連携できるため、ファイル転送もスムーズ。
MP4以外の形式にも広く対応しています。
4. Logitec DVD Player
Logitec製の外付けDVDドライブ専用アプリ。
DVDを直接再生できるほか、再生メニューやチャプター選択もサポートしています。
外付けドライブ派には欠かせない一本です。
ワイヤレスでDVDを再生するという選択肢
近年は、Wi-Fiでタブレットと接続できるワイヤレスDVDプレーヤーも登場しています。
代表的なのが、アイ・オー・データの「DVDミレル」シリーズ。
専用アプリを使えば、タブレットとプレーヤーをWi-Fiで接続し、ディスクの内容をストリーミング再生できます。
ケーブル不要でスッキリしており、外出先でも快適に視聴できるのが魅力です。
各方法のメリット・デメリットまとめ
外付けドライブ方式
メリット
- DVDをそのまま再生できる
- リッピング不要で画質劣化がない
デメリット
- 接続機器や電源が必要
- iPadでは非対応
リッピング方式
メリット
- タブレットだけで再生できる
- オフラインでも視聴可能
デメリット
- 変換作業に手間がかかる
- コピーガード付きディスクには注意が必要
タブレットでDVDを再生する時の注意点
- 著作権法を遵守すること:商用DVDをコピーする場合は法律で制限があります。
- 電源供給の確認:外付けドライブ使用時は電力不足に注意。
- 対応フォーマットの確認:アプリやドライブが対応していない形式では再生できません。
- データのバックアップ:変換した動画は別の場所に保存しておくと安心です。
タブレットでDVDを見るには?まとめとおすすめの選び方
ここまで紹介したように、「タブレットでDVDを見るには」主に2つの方法があります。
- 外付けDVDドライブを接続して再生する方法
- DVDをデジタルファイルに変換して再生する方法
Androidタブレットを使っている人なら、OTG対応の外付けドライブを選ぶことで簡単に再生できます。
一方、iPadユーザーはリッピングした動画を再生するのが現実的です。
どちらの方法も一長一短ありますが、自分の環境に合ったスタイルを選べば、旅先でもお気に入りの映画を気軽に楽しめます。
VLCなどの無料アプリを活用しつつ、合法的な範囲でDVDを楽しみましょう。
タブレットはもはや「持ち歩ける映画館」。
お気に入りの一本を、好きな場所で、好きな時間に。
これが今の時代の新しいDVDの楽しみ方です。
