タブレットを外部ディスプレイ化する方法を知ると、作業領域がグッと広がります。ノートPCだけでは手狭な作業も、タブレットをサブディスプレイとして活用すれば効率がぐんとアップ。今回はWindowsでもMacでも使える設定のポイントを、やさしい言葉で丁寧に解説していきます。
タブレットを外部ディスプレイ化するってどういうこと？
まず、「タブレットを外部ディスプレイ化」とは何かを理解しましょう。これはパソコン側の画面をタブレットで表示させること。パソコンのディスプレイを拡張したり、同じ画面を映したりできます。
単純にHDMIケーブルを刺すだけではできないことが多いのですが、ソフトや仕組みを使うことで可能になります。
しかも古いタブレットでもOK。捨てるには惜しい、という機種を仕事や趣味で役立てることもできます。
OSの機能を使ってタブレットをサブディスプレイにする
Windowsで「ワイヤレスディスプレイ」を使う
Windows 10以降には、Miracastというワイヤレスディスプレイ機能があります。
対応していれば、AndroidタブレットやWindowsタブレットへ画面を映し出せます。
手順はおおまかにこうです：
- タブレット側でワイヤレスディスプレイ機能をオンにする
- Windows側で「接続」画面を出す（Windows + Kなど）
- タブレットを選んで接続する
- ディスプレイ設定で「拡張」「複製」を選ぶ
有線ケーブルではなくても使えるので、部屋の中で自由に配置できるのがメリット。ただし同じWi-Fiに接続している必要があります。
Macなら「Sidecar」でiPadをサブディスプレイに
MacとiPadの組み合わせを使っている人には、Sidecarが便利です。
これはApple純正の機能で、iPadをもう一つの画面として認識させることができます。
使うためのポイント：
- 同じApple IDでログインしている
- Wi-FiまたはUSB接続でつなぐ
- システム環境設定からディスプレイとして選択
Macの画面をiPadにそのまま映せるので、資料を見ながら別作業ができます。遅延も少なく、安定性が高いのが特徴です。
専用アプリでより自由に設定する方法
OS標準で対応していない機種や、Androidタブレットを使いたい人には、専用アプリがおすすめです。
Duet Display
Duet Displayは人気のあるアプリで、WindowsでもMacでも利用できます。
USB接続やWi-Fi接続が可能で、遅延が少なく快適に使えるのが魅力です。
導入は簡単：
- パソコンにホストアプリをインストール
- タブレットにクライアントアプリを入れる
- USBでつなぐか同じネットワークで接続
- 拡張ディスプレイとして認識させる
USB接続ならさらに快適。絵や動画の作業でも遅れが気になりません。
Spacedeskなどの無料アプリも選択肢
「Spacedesk」は無料で使える外部ディスプレイ化アプリです。
Windows側にサーバーソフトを入れて、タブレット側のアプリで表示します。
特徴はこうです：
- 無料で始めやすい
- Wi-Fi経由で接続
- ネットワーク品質で画質やスピードが変わる
古いタブレットを有効にしたい人や、まずは無料で試したいという人に向いています。
有線と無線、それぞれの特徴
有線接続（USBケーブル）
USBケーブルで接続する方法は、もっとも安定していて遅延が少ないです。
特にDuet Displayのようなアプリを使うときに有効です。
メリット：
- 遅延が少ない
- 操作が安定
- ネットワーク環境に左右されない
USB-Cを使えば、充電しながら表示できる機種も多いです。
無線接続（Wi-Fi）
設定の自由度が高いのが無線接続の魅力です。ケーブルが不要なので、作業スペースがすっきりします。
ただし注意点も：
- Wi-Fi環境が画質や遅延に影響
- 高負荷の作業では遅延を感じることも
ルーターが近くにある場合や、5GHz帯の高速Wi-Fiを使うと安定しやすいです。
画面設定をカスタマイズして使いやすく
タブレットを外部ディスプレイとして認識したら、パソコン側のディスプレイ設定を調整できます。
例えば：
- どの位置に配置するか（左・右・上など）
- 拡張かミラーか
- 解像度やスケールの調整
自分の作業スタイルに合わせれば、より快適に使えます。
よくある活用シーン
タブレットを外部ディスプレイ化するメリットは多いです。たとえば：
- 資料やチャットを表示しながらメイン作業
- 写真や動画編集のプレビュー用画面
- 古いタブレットの再活用
ノートパソコンだけでは物足りない、という場面でとても役立ちます。
注意したいポイント
注意点も押さえておきましょう。
- ネットワーク接続が不安定だと表示が遅れることがある
- 無料アプリは機能が限定的な場合も
- タブレットやPCの機種によって対応が異なる
どの方法が合うかは、自分の環境で試すのがいちばんです。
タブレットを外部ディスプレイ化する方法！Windows・Mac対応の設定ガイド
この記事では、タブレットを外部ディスプレイ化する方法をWindowsとMac両方に対応してわかりやすく解説しました。標準機能を使う方法から、専用アプリを活用する方法まで、あなたの環境に合ったやり方を見つけてみてください。
作業スペースがひとつ増えるだけで、日々の効率がぐっとアップしますよ。
