ガーミンを使っていて、電源を入れたら「青い三角マーク」が出たまま動かない…。
そんな経験をしたことはありませんか？
普段はトレーニングやランニングの相棒として頼もしいガーミンですが、この「三角マークが消えない」状態になると、一切操作できなくなり焦ってしまいます。この記事では、そんなトラブルが起きたときの原因と、実際に試すべき対処法、そして再発を防ぐコツをわかりやすく解説します。
ガーミンの三角マークとは？ただのロゴではないサイン
起動時に出てくる三角形のアイコンは、単なるロゴではありません。
このマークがいつまでも消えない場合、システムが途中で止まっているサインです。
多くのユーザーが報告しているのは、画面中央に青い三角マークが出てそのまま動かない、という現象。いわゆる「ブルー・トライアングル問題」と呼ばれ、2025年初頭には世界中のガーミンユーザーで話題になりました。
原因はソフトウェアの読み込みエラーやファイルの破損など、内部システムのトラブルであることが多く、単なる電池切れや誤操作ではありません。
三角マークが消えない原因は主に3つ
1. ソフトウェアの不具合や更新ミス
もっとも多いのがこのパターンです。
特にGPS関連の更新データ「GPE.bin」というファイルが破損している場合、起動時にエラーが発生し、三角マークのまま止まってしまいます。
この問題は特定のモデルだけでなく、Forerunner 255、Fenix 5、Venu 3、Epixなど幅広い機種に影響しました。
2. バッテリーや電源関連のトラブル
残量が極端に少ない状態や、互換性のないケーブルを使用して充電していた場合にも、起動処理が中断されてフリーズすることがあります。純正ケーブルやPC接続での充電を試してみましょう。
3. 内部メモリの過負荷や破損
長期間データを消さずに使い続けていると、内部ストレージがいっぱいになり、起動に必要なファイルを読み込めなくなることもあります。
まず試したい！基本の再起動（ソフトリセット）
焦らず、まずは一番簡単な方法から。
ガーミンの電源ボタン（多くのモデルでは「Light」ボタン）を10～15秒ほど長押しします。
画面が真っ暗になったら、一度離して再び短く押して電源を入れます。
これで再起動がかかり、一時的に正常に戻る場合もあります。
ただし、これはあくまで応急処置。再び同じ症状が出ることも多いため、根本的な修復が必要です。
改善しない場合のステップ：マスターリセット（初期化）
再起動で直らない場合は、出荷時の状態に戻す「マスターリセット」を試してみましょう。
モデルによって多少操作が異なりますが、一般的な手順は以下の通りです。
- 電源をオフにする。
- 「Back」ボタンと「Start/Stop」ボタンを同時に押したまま電源を入れる。
- ビープ音やロゴが出たらボタンを離す。
- 初期設定画面が出れば成功。
この操作でシステムエラーがリセットされ、再び起動するケースが多数報告されています。
ただし注意点として、リセットを行うと内部データが消えます。
トレーニング履歴やウォッチフェイスなど、同期していないデータは失われる可能性があります。
PC接続での手動修復：GPE.bin削除という裏ワザ
もう一歩踏み込んだ方法として、PCで内部フォルダを直接操作する方法があります。
- デバイスをUSBケーブルでPCに接続。
- 「Garmin」フォルダ内の「RemoteSW」というサブフォルダを開く。
- そこに「GPE.bin」というファイルがあれば削除する。
- ケーブルを外して再起動する。
このファイルはGPS関連の設定データで、不具合があると起動不能の原因になります。削除しても、再起動後に自動的に再生成されるため安全です。
ただし、PCに接続してもデバイスが認識されない場合は、内部が完全にフリーズしている可能性があります。その場合はサポート対応が必要です。
サポートに相談すべきケース
・リセット後も三角マークから進まない
・PCで認識されない
・起動しても再びフリーズする
このような場合は自力での修復は難しいため、Garmin公式サポートに連絡するのが確実です。
サポートではシリアル番号や購入証明をもとに、修理または交換対応を行ってくれます。
問い合わせの際は、試した操作（リセット・再起動・接続など）を伝えるとスムーズです。
再発を防ぐための3つのコツ
- 定期的にデータを整理する
アクティビティやログが溜まりすぎると処理が重くなります。Garmin Connectで定期的に同期・削除しましょう。 - アップデートは安定した環境で
途中で接続が切れるとファイル破損の原因になります。Wi-Fiや充電状態を確認してから実行するのが安心です。 - 純正ケーブルと充電器を使用
互換品や低品質ケーブルは通信エラーを引き起こすことがあります。特にファームウェア更新中は要注意です。
そもそも三角マーク＝異常なのか？
実は三角マークが出るタイミングには2種類あります。
ひとつは、通常の再起動や同期中に一瞬だけ出る「正常な表示」。
もうひとつは、何分経っても消えない「異常な表示」。
後者の場合は明らかに異常であり、放置しても直ることはほとんどありません。
特にGPSを起動した瞬間や電源を入れた直後にフリーズする場合は、ファイル破損の可能性が高いです。
最新情報：ガーミンが不具合を修正
2025年1月下旬、Garminは公式にこの不具合を認め、サーバー側で修正を行いました。
新しい更新ファイルをダウンロードすれば、同じ現象が起きにくくなっています。
ただし、すでにフリーズしている個体は、自動修復されないため手動対応が必要です。
再起動やリセットで直らない場合は、修理依頼を検討しましょう。
データを守るために今できること
・Garmin ConnectやPCに定期的に同期
・アクティビティをバックアップ
・不要なアプリやウォッチフェイスを削除
・ファームウェアを最新に保つ
これらを習慣化するだけで、トラブルのリスクは大幅に減ります。
ガーミンの三角マークが消えない時のまとめ
ガーミンの三角マークが消えないときは、
焦らず次の手順で落ち着いて対処しましょう。
- 電源ボタン長押しで再起動
- それでもダメならマスターリセット
- PCでGPE.binを削除
- 改善しない場合はサポートへ
この順番で多くのユーザーが復旧に成功しています。
ガーミンは優れたデバイスですが、精密機器である以上、時にはトラブルも起きます。
大切なのは、原因を知り、焦らず正しい手順で対処すること。
三角マークが消えないトラブルも、正しい再起動とリセットのコツを押さえておけば、もう怖くありません。
