最近「ガーミンで支払いできるの?」という声をよく聞きます。
実は、Garmin(ガーミン)のスマートウォッチには「Garmin Pay(ガーミンペイ)」というタッチ決済機能が搭載されており、対応モデルであれば時計をかざすだけで支払いができるんです。
今回は、このガーミンのタッチ決済について、仕組みから使い方、対応機種、そして注意点までをわかりやすく紹介します。
ガーミンのタッチ決済「Garmin Pay」とは?
Garmin Pay(ガーミンペイ)は、Garminが提供する非接触型の決済機能。
いわゆる「タッチ決済」に対応したサービスで、NFC(近距離無線通信)を使って、レジや改札機などの端末に腕時計をかざすだけで支払いが完了します。
仕組みとしては、登録したカード情報を「トークン」と呼ばれる仮のコードに変換してやり取りする方式。
実際のカード番号は店舗に渡らないため、セキュリティ面でも安心して利用できます。
また、Garmin Payは買い物だけでなく「Suica」にも対応しているため、交通機関の利用や自動販売機での支払いもウォッチだけで完結します。
つまり、スマホも財布も持たずに出かけられる。これがGarmin Payの大きな魅力です。
Garmin Payの魅力とメリット
Garmin Payの一番の魅力は「身軽さ」です。
特にランナーやサイクリストの間では、手ぶらで出かけてもドリンクを買える便利さが評価されています。
主なメリットを整理すると次のとおりです。
- 財布・スマホが不要:ウォッチをかざすだけで支払い完了。ポケットを探す手間なし。
- スピーディーで快適:暗証番号やサインも不要。非接触で安全。
- セキュリティが高い:実際のカード番号を使わず、暗号化された取引データで処理。
- Suica対応で交通もスマートに:電車・バスの乗車やコンビニでの支払いもウォッチひとつ。
- 運動・通勤・買い物がシームレス:特に運動後の買い物や通勤時の利用がスムーズ。
「スマートウォッチ=健康管理ツール」という印象が強いかもしれませんが、Garmin Payはライフスタイル全体をスマートにしてくれる機能です。
Garmin Payを使うために必要なもの
Garmin Payを始めるには、以下の3つが必要です。
- Garmin Pay対応のスマートウォッチ
すべてのGarmin製品が対応しているわけではありません。後述の「対応機種一覧」を確認しましょう。 - 対応するカード(VISAデビットカード)
日本では「VISAデビットカード」のみ対応。2025年時点では、以下の銀行がGarmin Payに対応しています。
- 三菱UFJ銀行
- PayPay銀行- ソニー銀行(Sony Bank WALLET)
※VISAクレジットカードは日本国内では非対応です。
- Garmin Connect Mobileアプリ
ウォッチとスマホをペアリングし、アプリ内からGarmin Payを設定します。
Garmin Payの設定方法と使い方
Garmin Payの設定は、一度済ませてしまえばとても簡単です。手順は次の通りです。
- アプリを起動してウォレットを作成
Garmin Connect Mobileを開き、「Garmin Pay」メニューから「ウォレットを作成」を選択。
パスコード(4桁)を設定します。 - カードを登録する
対応するVISAデビットカードの情報を入力。銀行側の認証(SMS認証など)を経て登録完了します。
Suicaを追加したい場合は「交通系ICカードの追加」から行います。 - 支払い時の操作
決済時はウォッチのボタンを長押しし、「Garmin Pay」を起動。
パスコードを入力して、登録したカードを選び、端末にかざすだけ。
1回パスコードを入力すれば、24時間は再入力不要(腕から外すと再入力が必要になります)。
支払い完了後はウォッチ画面に「チェックマーク」などが表示され、取引完了を確認できます。
対応している店舗と利用シーン
Garmin Payで支払えるのは、Visaのタッチ決済に対応した店舗です。
コンビニ・スーパー・ドラッグストア・カフェ・飲食店など、多くの場所で利用できます。
たとえば以下のようなシーンで活躍します。
- ランニングの途中にコンビニでドリンク購入
- 通勤時に改札でSuicaタッチ
- カフェでスマホを出さずに支払い
- 旅行中の交通や買い物もウォッチだけで完結
Visaタッチ決済に対応していない店舗では利用できない場合があるため、レジのマークを確認しておくと安心です。
Garmin Pay対応機種一覧(2025年版)
Garmin Payが使えるのは、NFC(近距離通信)機能を搭載したモデルです。
代表的な対応機種は次のとおりです。
- Venuシリーズ(Venu、Venu Sq、Venu 2、Venu 3、Venu 4など)
- Forerunnerシリーズ(Forerunner 645、Forerunner 745、Forerunner 955、Forerunner 965 など)
- fēnixシリーズ(fēnix 5 Plus、fēnix 6、fēnix 7シリーズなど)
- epixシリーズ(epix Gen 2、epix Gen 3など)
- vívoactiveシリーズ(vívoactive 3、vívoactive 4)
- Descentシリーズ(Descent Mk2、Descent Mk3)
対応機種はモデルによって異なり、Suicaに対応していないウォッチも存在します。
購入前にGarmin公式サイトで最新情報を確認しておくのがおすすめです。
Garmin Payのセキュリティは安全?
「時計だけで支払いできるなんて、危なくないの?」と思う方もいるでしょう。
Garmin Payでは、カード番号がそのまま端末に保存されることはなく、トークン化という仕組みで別番号が生成されます。
つまり、取引時に本物のカード情報がやり取りされることはありません。
また、ウォレットを起動する際には必ずパスコードの入力が必要です。
さらに、腕からウォッチを外した時点で自動的にロックがかかるため、紛失や盗難時も安心です。
このように、Garmin Payは物理カードよりも高いレベルのセキュリティ対策が施されています。
利用時の注意点とデメリット
便利なGarmin Payにも、いくつか気をつけたいポイントがあります。
- 対応カードが限られている
日本ではVISAデビットのみ。クレジットカードは登録できません。 - 対応店舗が限定される
Visaタッチ決済対応端末が必要。地方の店舗では未対応の場合もあります。 - 初期設定がやや手間
カード登録やパスコード設定など、最初の準備に少し時間がかかります。 - 対応機種が限られる
NFCを搭載していないウォッチでは利用できません。
これらを理解したうえで導入すれば、Garmin Payは非常に実用的な機能になります。
今なぜ「ガーミンのタッチ決済」が注目されるのか
スマホ決済が一般化した今でも、「手ぶらで支払いできる」体験は新鮮です。
ジョギング中や通勤中、ちょっとした買い物など、スマホすら持ち歩かないシーンでGarmin Payは真価を発揮します。
特にSuica対応モデルの登場以降は、「改札をウォッチで通過できる」利便性が注目され、利用者が急増。
健康管理やアクティビティトラッキングだけでなく、決済・移動までひとつのデバイスで完結できる点が評価されています。
まとめ|ガーミンのタッチ決済で毎日をもっとスマートに
ガーミンのタッチ決済「Garmin Pay」は、日常の支払いをよりスマートで快適にしてくれる機能です。
対応カードや店舗などいくつかの制限はありますが、一度設定してしまえば、財布もスマホも不要で決済が可能。
「ランニング中にドリンクを買いたい」「手ぶらで出かけたい」「通勤もスマートにしたい」――
そんな人にとって、Garmin Payはまさに理想の選択肢と言えるでしょう。
今後、対応銀行や店舗がさらに増えれば、Garmin Payは“時計で支払う時代”をさらに広げていくはずです。
あなたもぜひ、ガーミンのタッチ決済を試してみてください。
