最近、デスク周りをすっきりさせたい人や、省スペースでも高性能なPC環境を整えたい人のあいだで「ミニPC」が人気です。
中でも注目を集めているのが、USB Type-C(タイプC)給電対応のミニPC。
これまで専用アダプタでしか電源を取れなかったPCが、スマホやノートPCと同じUSB-Cケーブルで動かせるようになってきました。
この記事では、そんな最新トレンドを踏まえつつ、タイプC給電に対応したおすすめミニPCを5つ紹介していきます。
ミニPCにタイプC給電が求められる理由
「給電」と聞くと地味に感じるかもしれませんが、実は使い勝手を左右する大事なポイントです。
これまでのミニPCは、専用のACアダプタが必要で、太めの電源ケーブルがデスクを占領していました。
ところがUSB-C給電対応モデルなら、一本のケーブルで電源・映像出力・データ通信までできる場合もあります。
メリットを整理するとこんな感じです。
- ノートPCやスマホ用の充電器を流用できる
- デスク周りがスッキリ
- USB-Cモニターとケーブル一本で完結する場合も
- モバイルバッテリーで動かせるモデルも登場
つまり「コンセントの取り回し」や「電源アダプタの管理」から解放されるんです。
カフェや出張先で軽く使いたい人にとっても、この利便性はかなり魅力的です。
USB Type-C給電対応かどうかを見分けるポイント
「USB-C端子がある=給電対応」とは限らないのが落とし穴。
Type-Cポートがデータ転送や映像出力のみに対応していて、電源供給には非対応というモデルもあります。
購入前にチェックしておくべきポイントは次のとおりです。
- PD(Power Delivery)対応と明記されているか
- **入力電力(例:65W以上など)**が記載されているか
- 給電ポートが専用電源と兼用かどうか
- 付属アダプタの仕様がUSB-Cかどうか
このあたりを見落とすと、「Type-Cあるのに給電できなかった!」というトラブルに繋がります。
とくに消費電力が高いRyzenやCore iシリーズを搭載するモデルでは、65W以上のUSB-C PD充電器が必要なケースが多いです。
タイプC給電対応ミニPCおすすめ5選
ここからは、実際にタイプC給電(PD入力)に対応している注目モデルを紹介します。
いずれも国内でも入手しやすく、実用性と価格のバランスが取れたラインナップです。
1. ASUS Mini PC PN61T
信頼性を重視するなら、ASUSのPNシリーズは鉄板。
背面USB-CポートがPD入力に対応しており、65W以上の電源で駆動できます。
小型ながらCore i5/i7モデルも選べ、オフィス用途から家庭用サーバーまで幅広く活躍。
「静音」「24時間運用テスト済み」と公式が謳うほど、安定性にも定評があります。
設置スペースが限られる在宅ワーク環境にもぴったり。
USB-Cドックとモニターを組み合わせれば、ケーブル一本で電源も映像も完結します。
2. GMKtec G10 Mini PC
USB-C給電ミニPCの代名詞的存在とも言えるのがこのモデル。
65〜70WのUSB-C PD入力を公式にサポートしており、一般的なノートPC用充電器で動作します。
手のひらサイズの筐体ながら、HDMI・DisplayPort・USB-Cを搭載。
「どこでも持ち運べる据え置きPC」という表現がしっくりくる一台です。
モバイルバッテリーからも給電可能で、外出先や災害時の臨時端末としても使えるのが強み。
3. GEEKOM Mini A5
コストパフォーマンス重視ならGEEKOMシリーズも要注目。
Ryzen 7 5800Hを搭載しながらコンパクトで、USB4ポートがPD給電と映像出力に対応しています。
高性能CPUを活かした動画編集やマルチタスク処理も快適。
ファンノイズが控えめで、静かな環境でも気になりません。
在宅ワーク・エンタメ・クリエイティブ作業まで幅広く対応できる万能タイプです。
4. ACEMAGIC Ryzen 5 7430U Mini PC
ミニPCながら高いデザイン性と冷却性能を両立。
USB-Cポートを搭載し、PD給電に対応した構成を採用しています。
金属質の筐体で放熱性が高く、長時間稼働にも安定。
省スペースなのに実用性能が高い点が好評です。
静音性とスタイリッシュさを両立したい人におすすめのモデル。
5. Beelink SER6 Pro
ゲーミング寄りの性能を求めるならこの一台。
AMD Ryzen 7 7735HSを搭載し、USB4(PD対応)ポートから給電可能。
HDMI2.0×2+Type-Cで4画面出力も可能な万能構成です。
高出力のUSB-C充電器を使えば、デスク周りをすっきりさせつつ高負荷作業もこなせます。
「小型だけど本格性能」を求めるクリエイターにも人気のシリーズです。
USB-C給電ミニPCを快適に使うためのポイント
せっかくタイプC給電対応ミニPCを買っても、電源環境が整っていなければ性能を活かしきれません。
ここでは運用時に気をつけたいポイントを紹介します。
- 65W以上のPD充電器を用意する
→ 出力が足りないと起動しなかったり、処理性能が制限される場合があります。 - PD対応ケーブルを使う
→ ケーブルが細いと電流が流れにくく、給電が不安定になります。 - 発熱と冷却を意識する
→ ミニPCはコンパクトなぶん熱がこもりやすいため、放熱スペースを確保。 - モニター側のPD出力を活用する
→ USB-C給電対応モニターとつなげば、ケーブル一本で電源+映像が完結。
このように環境を整えることで、ケーブル一本のシンプルなPCライフが実現します。
タイプC給電対応ミニPCはどんな人におすすめ?
- デスク上のケーブルを減らしたい
- 出張や移動先でもPCを使いたい
- ノートPCと電源を共用したい
- サブ機として常時稼働させたい
- モバイルバッテリーで動かしたい
このようなニーズを持つ人には、Type-C給電対応ミニPCがベストマッチです。
従来の「ACアダプタ前提」という制約がなくなることで、設置場所・使い方の自由度が一気に広がります。
これからの主流は「ケーブル1本で完結するPC」
USB Type-C給電対応ミニPCは、これまでの“デスクトップの常識”を変える存在です。
特別な電源も、大きなアダプタもいらない。
スマートフォンを充電するのと同じ感覚で、PCが動かせる時代になりました。
高性能モデルでもPD給電対応が増えており、今後はこの仕様がスタンダードになっていくでしょう。
省スペース・静音・省電力、そしてスマートな電源運用。
それらをすべて叶えるのが「タイプC給電対応ミニPC」です。
これからミニPCを選ぶなら、**「USB-C PD給電対応」**をぜひチェックしてみてください。
きっと、あなたの作業環境がもう一段階スマートになります。
