ランナーにとって、ガーミンのForerunnerシリーズは“相棒”ともいえる存在。モデルが増えるにつれて、「どれを選べばいいの？」と迷う人も多いでしょう。今回は、最新の**Forerunner 965・Forerunner 265・Forerunner 255**を実際の使用感やスペックから徹底比較します。機能差、使いやすさ、コスパ、それぞれの特徴を整理して、自分に最適な一本を見つけましょう。
Forerunnerシリーズの全体像をざっくり掴む
まず理解しておきたいのは、Forerunnerシリーズの立ち位置。
- Forerunner 255：軽量・高精度・コスパ重視のベーシックモデル
- Forerunner 265：有機EL（AMOLED）搭載の新世代スタンダード
- Forerunner 965：地図・ナビ対応のフラッグシップモデル
数字が大きくなるほど上位機種で、機能・デザイン・価格がステップアップしていきます。
Forerunner 255：必要十分なGPSランニングウォッチ
Forerunner 255は、シリーズの中で最もコスパに優れたモデル。高精度GPS、光学式心拍計、トライアスロン対応など、ランナーに必要な機能をしっかり搭載しています。
画面は「MIP（メモリインピクセル）」という反射型ディスプレイ。屋外での視認性が高く、直射日光下でもクッキリ。バッテリーはスマートウォッチモードで約14日、GPSモードで約30時間と、長持ちするのも魅力です。
ただし、タッチ操作非対応で、画面の解像度や発色は控えめ。音楽再生も「Forerunner 255 Music」モデルでのみ可能。機能面ではシンプルですが、そのぶん軽く、価格も手ごろ。初めてのGPSウォッチやコスパ重視派にぴったりです。
Forerunner 265：AMOLEDで一気に見やすく、使いやすく
Forerunner 265は、255をベースに大幅なアップデートが加えられたモデル。最大の進化は、AMOLEDタッチディスプレイの採用です。発色が鮮やかで、文字盤やデータ画面がとても見やすい。トレーニング中はもちろん、普段使いでもおしゃれに見えるのが特徴です。
解像度は416×416ピクセル。直感的なタッチ操作に対応し、ウィジェットの切り替えもスムーズ。音楽再生機能は標準搭載され、スマホなしでもSpotifyなどのプレイリストを再生できます。
さらに、**「トレーニングレディネス（回復度合いの指標）」**や睡眠スコアなど、身体の状態を総合的に把握できる機能も追加。バッテリーは約13日（GPSモード約20時間）と十分。デザイン・機能・操作性のバランスが非常に良く、「迷ったら265」と言われるほど万能なモデルです。
Forerunner 965：地図対応で“冒険できる”フラッグシップ
Forerunner 965は、シリーズの頂点に立つ上位機。基本構造は265と似ていますが、細部が異次元です。
まずベゼルがチタン製で高級感があり、画面サイズは1.4インチと大きめ。AMOLEDの美しさがさらに際立ち、地図やナビゲーションも見やすい。内蔵ストレージは32GBと大容量で、詳細な地図データをウォッチ内に保存可能。山道やトレイルランなどで、ルート案内ができるのは965ならではの強みです。
バッテリーも圧倒的。スマートウォッチモードで約23日、GPSモードで約31時間。長距離レースやウルトラマラソンでも安心して使えます。
さらに「トレーニングロードバランス」や「慢性的トレーニング負荷（Chronic Load）」といった上級者向け指標も搭載。単なるランニングウォッチを超え、アスリート向けの“トレーニングプラットフォーム”と言えます。
デザインと装着感の違い
3機種を並べると、見た目にも違いがはっきりわかります。
- 255：軽くてシンプル。プラスチックボディでスポーティな印象。
- 265：曲面ガラス＋有機ELで上品な見た目。普段使いにも映える。
- 965：チタンベゼルと大型ディスプレイで圧倒的な存在感。
重さは255が約49g、265が約47g、965が約53g。見た目より軽く、長時間つけても疲れにくいバランス設計です。特に265は軽さと高級感の両立が見事。
バッテリーと使い勝手のバランス
バッテリー性能は、MIPを採用する255がやや優位。AMOLEDを搭載した265・965は消費電力が増えたぶん、点灯時間の管理がカギになります。
とはいえ、265でも13日、965なら23日と十分。特に965は長距離ランや遠征で真価を発揮します。充電ポートは全モデル共通で専用ケーブル使用。265からはUSB-C対応となり、取り回しがしやすくなりました。
機能の差：地図、音楽、トレーニングデータ
地図機能は965のみ。登山道や街中のルートをカラー表示でき、ナビゲーションも正確。知らないコースを走る際に非常に便利です。
音楽再生は255（Musicモデル）、265、965が対応。スマホを持たずに音楽を聴きながら走れるのは嬉しいポイント。
トレーニング関連機能はどれも充実していますが、965は「トレーニング負荷バランス」や「回復時間予測」など高度なデータを扱えるのが特徴。265は「トレーニングレディネス」に対応しており、日々の体調管理にも強い。255はベーシックな心拍・VO2max・リカバリータイムを備えています。
向いているユーザー像で選ぶ
Forerunner 255：
コスパ重視で、初めてGPSウォッチを試したい人に最適。毎日のジョギングや大会出場を目指す初心者ランナー向け。
Forerunner 265：
通勤・通学や日常使いも重視したい人、フルマラソンに挑戦するランナー、見やすさと使いやすさを両立したい人におすすめ。
Forerunner 965：
地図機能やトレーニング分析をフル活用したい中〜上級者、トレイルやウルトラマラソン、ロングライドなど冒険志向のアスリートに最適。
実際のユーザーの声
口コミやレビューでは、以下のような傾向があります。
- 「265は画面がきれいで毎日つけたくなる」
- 「255で十分走れるが、音楽やタッチ操作に惹かれて265へ買い替えた」
- 「965の地図機能はトレイルで神。価格は高いけど納得」
多くのユーザーが共通して評価しているのは、「精度の高さ」と「バッテリーの信頼性」。どのモデルを選んでも、計測性能に関しては満足度が高いようです。
総評：自分の“走るスタイル”で選ぼう
結論として、3機種の関係は明快です。
- 255＝必要十分なコスパモデル
- 265＝機能とデザインのバランスモデル
- 965＝地図と分析を備えた最上位モデル
もし迷ったら、「どんな場面で使いたいか」を考えるのがコツ。
通勤ラン中心なら265、フルマラソン挑戦なら265または965、トレイル志向なら迷わず965です。
ガーミンForerunnerシリーズ徹底比較！965と255・265の違いとは（まとめ）
ガーミンForerunnerシリーズは、どのモデルもランナーをしっかり支えてくれる高性能GPSウォッチです。
255はコスパ重視、265は万能、965は究極。自分の走る目的とライフスタイルに合わせて選べば、きっと長く使える最高の相棒になるはずです。
走る時間がもっと楽しく、データで自分の成長を感じられる――それが、ガーミンForerunnerシリーズの最大の魅力です。
