ランニングやトライアスロンなど、本気でスポーツに取り組む人にとって、相棒となるのがGPSウォッチ。中でも「ガーミン Forerunner 965」は、2023年以降のランニングウォッチ市場で高い注目を集めているモデルです。この記事では、実際の評判や最新機能、使い勝手をもとに、このモデルがどんな人に向いているのかを徹底レビューします。
鮮やかなAMOLEDディスプレイと軽量設計
ガーミン Forerunner 965の第一印象は「見やすさ」と「軽さ」。
1.4インチのAMOLED（有機EL）ディスプレイは454×454ピクセルの高解像度で、直射日光の下でもくっきりと見える視認性を実現しています。ランニング中にペースや心拍数を確認しても、反射のストレスがほとんどありません。
ケースサイズは47.2mm、厚さ13.2mm、重さわずか53g。チタンベゼル採用で、軽量ながら高級感のある仕上がりです。長時間のランやトレーニングでも装着疲れしにくく、デザイン的にもビジネスカジュアルに馴染む点が高評価を集めています。
驚異のバッテリー性能と防水仕様
ガーミンといえばバッテリーの持ちに定評がありますが、ガーミン Forerunner 965も例外ではありません。
スマートウォッチモードで最大23日間、GPSモードでも約31時間の連続使用が可能。マルチデイのトレイルランや長距離サイクリングでも、途中で電池切れを心配する必要はありません。
また、防水性能は5ATM（50m相当）で、水泳やトライアスロンでも安心。雨の日のランニングやシャワー中の装着も問題なく、アウトドアユーザーにも人気の理由です。
高精度GPSと地図ナビゲーション機能
ガーミン Forerunner 965は、GNSSマルチバンド対応の高精度GPSを搭載。これにより、ビル街や森林、山岳地帯でも誤差が少なく、ルートトラッキングが極めて正確です。実際にトレイルランで使用したユーザーからも「他のデバイスより位置ズレが少ない」との声が多く見られます。
さらに、日本詳細地形図がプリインストールされており、地図表示も非常に滑らか。目的地設定やナビゲーション中でもズームやスクロールがスムーズで、紙地図いらずの安心感があります。
トレーニングを「見える化」する分析機能
Garminの真骨頂は、トレーニングデータの可視化にあります。ガーミン Forerunner 965はランニングパワーやランニングダイナミクスを手首だけで計測可能。外部センサーが不要で、走行中のパワー（W）をリアルタイムで確認できます。
「スタミナモニター」機能では、走行中にどれだけ体力が残っているかを数値化。レース中のペース配分に役立ち、後半の失速を防ぐサポートになります。さらに「トレーニングレディネス」や「モーニングレポート」など、前日の睡眠・ストレス・回復度を分析して、その日の運動強度を提案してくれる機能も搭載。まさに“科学的トレーニング”を実現するための設計です。
マルチスポーツに完全対応
ランニングだけでなく、スイム、バイク、トライアスロン、登山、筋トレなど、豊富なアクティビティに対応。ワークアウトの切り替えもワンタッチで、トライアスロンのような複合競技でもスムーズに記録ができます。
トレーニング中はもちろん、日常のアクティビティも自動で検知。心拍数、睡眠、ストレス、呼吸数、ボディバッテリー（体のエネルギー残量）など、ライフログを総合的に把握できます。スポーツウォッチでありながら、健康管理ツールとしても優秀です。
普段使いに便利なスマートウォッチ機能
ガーミン Forerunner 965はトレーニング特化型でありながら、日常生活をサポートするスマート機能も充実しています。
- スマホ通知の受信（LINEやメールなど）
- Garmin Payによるタッチ決済
- Spotifyなどの音楽再生（本体に最大2000曲保存可能）
- スマホを持たずに音楽ランが可能
これらの機能により、ランニング時もスマホを置いて出かけられる自由さが人気。通勤や普段の生活でも違和感のないデザインのため、24時間着けっぱなしでも苦になりません。
ユーザーのリアルな口コミ・評判
実際にガーミン Forerunner 965を使用しているユーザーからは、次のような評価が寄せられています。
- 「画面がとにかく美しい。走行中でも視認性抜群。」
- 「GPS精度が高く、ラン後のログが正確。」
- 「23日持つバッテリーは圧倒的。毎日充電しなくていいのが助かる。」
- 「軽くてフィット感が良く、睡眠中も気にならない。」
一方で、やや辛口な意見も。
- 「価格が高めで、初心者にはオーバースペック。」
- 「機能が多すぎて最初は何をどう使えばいいか迷った。」
- 「音声アシスタントやスピーカー非搭載なのが惜しい。」
総じて、上級者からは「完成度の高いトレーニングウォッチ」と高評価。ライトユーザーからは「高性能すぎて使いこなせない」という声が多い印象です。
他モデルとの比較：ガーミン Forerunner 955・ガーミン Forerunner 265との違い
ガーミン Forerunner 965は、前モデルガーミン Forerunner 955からディスプレイが大幅に進化。MIP液晶からAMOLEDに変わり、明るさと発色が飛躍的に向上しました。
また、筐体の質感も高級感が増し、軽量化にも成功しています。
一方で、コスパ重視なら下位モデルのガーミン Forerunner 265も選択肢に入ります。地図機能やトレーニング機能は965に劣りますが、AMOLED搭載で価格は約2万円安。ライトランナーなら十分なスペックです。
ただし、トレイルランやトライアスロンなどマルチスポーツ用途では、965の地図表示やバッテリー性能の差が大きく、長期的に見れば上位機種の方が満足度が高いでしょう。
どんな人におすすめか
ガーミン Forerunner 965は以下のような人におすすめです。
- フルマラソンやトライアスロンなど本格的な競技に挑戦する人
- トレーニングをデータで管理したい中〜上級者
- 長距離・長時間のアクティビティを行うアウトドア派
- 一台でスポーツも日常もカバーしたい人
逆に、「健康管理が目的」「手軽に使いたい」「価格を抑えたい」という人は、よりシンプルなガーミン Forerunner 265やGarmin Venuシリーズの方が適しています。
ガーミン Forerunner 965の評判は？まとめ
総合的に見て、ガーミン Forerunner 965は「本格派ランナーの理想形」と言えるモデルです。
ディスプレイの美しさ、圧倒的なバッテリー性能、精度の高いGPS、充実したトレーニング分析機能。どれを取ってもトップクラスの完成度です。
ただし、機能の多さゆえに慣れるまで時間がかかるのも事実。価格も安くはありません。
それでも、データを軸にトレーニングを最適化したい人にとっては、他のどのスマートウォッチよりも頼れる存在です。
走りを“見える化”したいすべてのランナーへ。
ガーミン Forerunner 965は、あなたのトレーニングを次のレベルへ導く一本になるでしょう。
