「Garmin(ガーミン)のスマートウォッチでGoogleマップを使えるようになったら便利なのに」と思ったことはありませんか?
実は、2025年からAndroidスマートフォンと連携することで、ガーミンの腕時計でGoogleマップのナビを確認できるようになりました。
スマホをポケットに入れたまま、手首だけで次の曲がり角や目的地までの案内をチェックできる。街歩きやランニング、サイクリング好きには待望の機能です。
この記事では、ガーミンとGoogleマップを連携する方法、設定の手順、注意点までをわかりやすく解説します。
ガーミンでGoogleマップが使えるようになった背景
Garminはこれまで、登山やトレイルラン、サイクリングなどアウトドア向けの地図・ナビ機能が強みでした。
しかし、街中での「徒歩ナビ」や「スマホを見ずに案内を確認したい」というニーズにはやや不便さが残っていました。
2025年夏、Garminのアプリストア「Connect IQ」にGoogleマップの公式アプリが登場。
AndroidスマホとペアリングしたGarminウォッチに、Googleマップのナビを転送できるようになったのです。
つまり、スマホのGoogleマップで設定したルートを、ウォッチ画面上で“ターンバイターン”方式(曲がるごとに案内)で確認できるようになったわけです。
対応するスマートウォッチと環境
まず押さえておきたいのは「どんな条件で使えるか」という点。
対応条件
- Androidスマートフォンが必要(iPhoneは非対応)
- Garmin ConnectアプリおよびConnect IQアプリをスマホにインストール済み
- GarminウォッチがConnect IQストアに対応していること
対応モデルの例
- Venu 3シリーズ(Venu 3、Venu 2など)
- Forerunner 255シリーズ(255、Forerunner 965など)
- Fenix 7シリーズ(Fenix 7 Proなど)
- Epixシリーズ
- Vívoactiveシリーズ
機種によってはConnect IQが使えない場合もあるため、まずはウォッチとスマホを接続し、アプリストアで「Google Maps」と検索してインストールできるか確認しましょう。
GoogleマップをGarminウォッチで使う設定手順
設定は思ったより簡単。手順通り進めれば数分で連携が完了します。
- スマホでGarmin Connect IQアプリを開く
Garminアカウントでログインし、ウォッチとペアリングを完了させます。 - Connect IQストアで「Google Maps」を検索し、インストール
アプリの権限を求められたら「許可」を選択。ウォッチへの転送が自動で行われます。 - ウォッチ側で「Google Maps」アプリを起動
初回起動時にスマホとのリンクを確認する画面が出るので、案内に従って接続。 - スマホのGoogleマップで目的地を設定する
ナビを開始すると、「Garminウォッチに転送しますか?」というポップアップが表示されます。 - ウォッチでナビを開始
スマホのナビが動作すると、ウォッチ画面に「次の曲がり角までの距離」や「方向アイコン」が表示されます。
ウォッチを軽くタップすると、次の2〜3か所の曲がり角を先読み表示してくれるため、スマホを取り出す必要がありません。
どんなことができる?主な機能と使い方
GarminでGoogleマップを使うと、以下のような便利なことが可能になります。
- リアルタイムのターンバイターンナビ
交差点が近づくとウォッチが振動し、方向と距離を知らせてくれます。 - 視覚・振動での案内
音声ガイドではなく、画面表示とバイブレーションで静かに知らせるスタイル。ランや街歩きでもスマート。 - 複数ターンの事前表示
「次の角を右」「その次を左」など、3つ先までのルートを確認できます。 - アクティビティと同時記録
ランニング中にナビを使えば、心拍・ペース・距離などのトレーニングデータも同時に記録されます。
スマホで地図を確認しながら移動するよりも、手首だけで次の動きを把握できるため、安全性や利便性が格段にアップします。
注意点と制限を正しく理解しておこう
便利な一方で、Garmin × Googleマップ連携にはいくつか制限があります。
- 地図の全体表示はできない
ウォッチではルート案内(矢印や距離)だけが表示され、地図そのものは見られません。 - 目的地の検索はスマホで行う必要あり
ウォッチ単体で目的地を入力することはできません。 - スマホとのBluetooth接続が必須
通信が切れるとナビ表示も止まります。電波圏外では使えません。 - iPhoneは現時点で非対応
Androidユーザー限定の機能です。今後の対応拡大に期待しましょう。 - 車での利用には不向き
歩行者・ランナー・サイクリスト向けの案内に最適化されており、車線案内や渋滞情報などは非対応です。 - 長時間の使用でバッテリー消費が増える
スマホとウォッチ両方で通信するため、充電残量には注意が必要です。
以前の方法との違い:どれくらい便利になった?
これまでは、Googleマップで作成したルートをKMLやGPXファイルに変換し、Garmin BaseCampなどを経由してウォッチに転送するしかありませんでした。
この方法は事前準備が必要で、ちょっとした散歩や新しい街の探索には不向き。
しかし今回の公式連携では、スマホのGoogleマップで目的地を設定するだけで即座にウォッチへナビが転送されます。
手間がほぼゼロになり、日常使いでもストレスがありません。
こんなシーンで役立つ!
Garmin × Googleマップの組み合わせは、思った以上に活躍の幅が広いです。
- 街歩き・旅行
スマホを出さずに目的地まで迷わず歩ける。観光中や荷物が多いときに便利。 - ランニングやサイクリング
新しいコースを走りたいときに、ナビを腕で確認できる。トレーニングデータも同時記録。 - 自転車通勤・通学
スマホを取り出さずに、曲がり角の案内を振動で受け取れる。安全性が向上。 - 買い物や日常の移動
近所の新しいカフェを探すときなど、ちょっとした外出でも便利。
これからの進化に期待
現時点ではAndroid限定での提供ですが、GoogleとGarmin双方が連携を強化しているため、将来的にiPhoneへの対応や、ウォッチ単体での検索機能の実装も期待できます。
また、地図の簡易表示やオフライン対応が進めば、より本格的なナビゲーションツールとしての進化も見込まれます。
Garminはもともと精度の高いGPSを持ち、トレーニングやアウトドアで高く評価されています。そこにGoogleマップの使いやすさが加わったことで、街でも自然でもシームレスに使えるスマートウォッチへと進化したと言えるでしょう。
まとめ:ガーミンでGoogleマップを使って、もっと快適な移動を
ガーミンでGoogleマップを使う方法をまとめると、次の通りです。
- AndroidスマホとGarminウォッチをペアリング
- Connect IQからGoogle Mapsアプリをインストール
- スマホで目的地を設定してウォッチに転送
- ウォッチでターンバイターンナビを確認
スマホを見ずにナビできる快適さは、一度体験すると手放せません。
街歩き、ランニング、通勤、旅行…どんなシーンでも役立つ相棒になるはずです。
これからGarminウォッチを買う人、すでに持っているけどナビ機能を使いこなしていない人は、ぜひこのGoogleマップ連携を試してみてください。
手首の中に、あなた専用のナビゲーターが誕生します。
