釣りの世界も、いまや“テクノロジーの時代”。
昔は勘や経験が頼りだった魚探しも、今では高性能な魚群探知機（魚探）を使うことで、より確実に魚を見つけることができます。
中でも人気を集めているのが、アメリカ発の「ガーミン（Garmin）」です。GPSやソナー技術に強く、釣り人の味方として高く評価されています。
今回は、ガーミン魚探の魅力や機能をわかりやすく解説しつつ、2025年におすすめしたいモデルを10選紹介します。これから魚探を導入しようと思っている方や、買い替えを検討している方はぜひ参考にしてください。
ガーミン魚探とは？信頼される理由と特徴
ガーミンは、もともとGPS機器の開発で知られるブランド。
その技術力を釣りにも応用し、正確な位置情報と高精度ソナーを組み合わせた魚探を数多くリリースしています。
最大の特徴は、CHIRPソナーという独自技術。
従来の魚探が単一の周波数を使うのに対し、CHIRPは複数の周波数を連続的に発信し、水中の情報をより鮮明にキャッチします。これにより、魚のサイズや距離、底質の違いまでクリアに判別できるのです。
また、ガーミンは魚探だけでなく「GPSマップ」「航路記録」「地形作成」などの機能を統合。
釣り場の地形を読み解きながら、効率的にポイントを攻められるよう設計されています。まさに“釣りの総合ナビゲーションシステム”と言える存在です。
ガーミン魚探の代表的な機能
ガーミン魚探が「釣果アップに強い」と言われる理由は、搭載されている機能にあります。主なポイントを紹介しましょう。
CHIRP・ClearVü・SideVüソナー
CHIRPで広範囲を高解像度に探知し、ClearVü（クリアビュー）で真下の地形や魚影を映し出す。
SideVü（サイドビュー）では、船の左右まで立体的に確認可能です。
「水中のどこに何があるか」が視覚的にわかるのは大きなメリットです。
GPS＋チャートプロッター機能
魚探と地図を連動させ、釣り場の位置を正確に把握できます。
気になる場所をウェイポイントとして登録すれば、次回の釣行でも同じポイントを再現可能。
航路の記録や帰港ルートの確認もできるため、安全面でも安心です。
Quickdraw Contours（自動等深線マップ作成）
走行しながら自動で水深データを収集し、その場でオリジナルの等深線地図を作成します。
誰も持っていない「自分専用の釣りマップ」を作れるのはガーミンならでは。
スマホ連携・ネットワーク共有
Wi-FiやBluetoothでスマホと接続でき、データの保存や共有が簡単。
釣行後に記録を振り返ったり、仲間とポイントを共有したりと、釣りの楽しみが広がります。
ガーミン魚探のシリーズと選び方
用途や釣りのスタイルに応じて、ガーミン魚探にはいくつかのシリーズがあります。ここで基本のラインナップを把握しておきましょう。
1. STRIKER（ストライカー）シリーズ
エントリーモデル。シンプル操作で魚探の基本機能を備えています。小型ボートやカヤック釣りにおすすめ。
2. ECHOMAP UHD／UHD2シリーズ
魚探＋GPSチャート機能を搭載。海釣りや中規模ボート釣りにも対応できる万能モデル。
3. AQUAMAPシリーズ
高出力の振動子対応で、深場やオフショア釣りに強い。海底の地形を正確に把握したい上級者向け。
4. GPSMAPシリーズ
ガーミンの最上位モデル。高性能ソナー、ネットワーク接続、タッチパネル操作など全てを備えたプロ仕様。大型艇や業務利用にも最適です。
選ぶ際は、「釣る場所」「船のサイズ」「予算」「求める機能」を基準に考えると失敗が少なくなります。
ガーミン魚探おすすめモデル10選
ここからは、2025年におすすめできるガーミン魚探を10機種紹介します。
価格や機能のバランスを見ながら、自分に合った1台を見つけてください。
1. Garmin Striker 4
手のひらサイズのコンパクト魚探。CHIRPソナー搭載で、入門用ながら高精度。
淡水やボート釣り、堤防釣りにも使いやすい万能タイプ。
2. Garmin Striker Vivid 4cv
鮮明なカラーディスプレイで見やすく、ClearVü対応。
初心者でも簡単に操作できるコスパ抜群のモデル。
3. Garmin Striker Vivid 5cv
4cvより画面が大きく、情報を一度に把握しやすい。
小型ボートでの釣行に最適。
4. Garmin Striker Vivid 7sv
SideVü対応で左右の地形も把握可能。
広いエリアを探る海釣りに強く、根魚や青物狙いにおすすめ。
5. Garmin Echomap UHD2 72cv
中級者〜上級者に人気のモデル。
CHIRP＋ClearVüソナーで水中の構造をリアルに描写し、チャート機能も搭載。
6. Garmin Echomap UHD2 73sv
72cvの上位モデル。SideVü対応で、立体的な水中イメージが得られます。
オフショアでの使用やボート釣りに最適。
7. Garmin Echomap Ultra 102sv
大型10インチ画面で視認性が高く、複数のソナー映像を同時表示可能。
本格的な海釣りやトーナメント志向のアングラーに。
8. Garmin GPSMAP 8410xsv
フラッグシップクラス。プロアングラーや船舶業務にも使われる一台。
ネットワーク対応で複数魚探を連携でき、圧倒的な解析力を誇ります。
9. Garmin GPSMAP 923xsv
9インチサイズの高解像ディスプレイで、詳細な海図表示が可能。
CHIRP、ClearVü、SideVüすべて対応の万能モデル。
10. Garmin Aquamap 723xs
海釣りや深場狙いに最適な高出力タイプ。
等深線マップ作成機能も強化され、地形把握能力が非常に高い一台です。
ガーミン魚探の導入で得られるメリット
ガーミン魚探を導入することで、単なる「魚を探す」以上のメリットがあります。
- 水中の地形や魚の動きを“見える化”できる
- ポイントの再現性が高まり、効率的な釣行が可能
- 航路記録・安全ナビとしても活躍
- 自作マップで釣り場の理解が深まる
- スマホ連携で釣行データを手軽に管理
こうしたデータを蓄積していくことで、経験値に頼らずとも“再現性のある釣り”ができるようになります。
注意しておきたいポイント
どんなに高性能でも、万能ではありません。
深海や特殊環境では振動子の出力不足が生じることもあり、設置場所や角度によっては探知性能が落ちることもあります。
また、価格帯も幅広いため、釣りのスタイルや使用頻度を考慮して選ぶことが大切です。
まとめ：ガーミン魚探で「見える釣り」を楽しもう
ガーミン魚探のおすすめモデル10選を紹介しました。
どの機種にも共通しているのは、「水中の世界を見える形にする力」。
CHIRPソナーやQuickdrawマップなど、目に見えなかった情報を数値や映像として捉えることで、釣りの幅が一気に広がります。
初心者からベテランまで、自分のスタイルに合わせて選べるのも魅力。
「釣れない」を「釣れる」に変える第一歩として、ガーミン魚探を取り入れてみてはいかがでしょうか。
