ランニングやジムでのトレーニング中、「スマホを持たずに音楽を聴けたらいいのに」と思ったことはありませんか?
そんな願いを叶えてくれるのが、Garmin(ガーミン)の人気シリーズ「Forerunner 265(フォアランナー265)」です。
音楽再生、GPS精度、トレーニング機能、バッテリー性能、そして普段使いの便利さまで──この1本で全部をカバーできると話題のモデルを、今回は徹底的にレビューしていきます。
ガーミン265とは?軽量で高性能なランニングGPSウォッチ
Garmin Forerunner 265は、アスリート向けの本格的なGPSスマートウォッチ。
最大の特徴は、有機EL(AMOLED)ディスプレイを搭載しながらも軽量で、長時間バッテリーを実現している点です。
ケースサイズは46mm(265)と42mm(265S)の2タイプ。重さは約47gと非常に軽く、長時間の装着でもストレスが少ないのが魅力。
ディスプレイは明るく、直射日光の下でも視認性が高い。しかもタッチ操作と物理ボタンの両方に対応しているため、ラン中でも直感的に操作できます。
スマートウォッチモードで最大13日間、GPSモードでも約20時間稼働。
長距離ランやウルトラマラソン、旅行などでも安心して使えるタフさを持っています。
スマホなしで音楽再生できる自由さ
ガーミン265の大きな魅力が「音楽機能」です。
スマートフォンを持たずに、ウォッチ単体で音楽を楽しめるため、手ぶらランニング派にはたまらない機能です。
SpotifyやAmazon Musicなどのストリーミングサービスと同期してプレイリストを保存可能。
Bluetoothイヤホンをペアリングすれば、スマホを持たずに音楽再生ができます。
容量は約8GBで、500曲前後の楽曲を保存できるため、ランニングプレイリストをいくつも持ち歩けるのも魅力。
操作もシンプル。再生・停止・スキップなどは画面タップまたはボタン操作で完結します。
音質はイヤホンに依存しますが、接続の安定性は高く、走りながらでも途切れにくい印象です。
ただし、初回設定や同期はやや手間がかかる点に注意。
特に音楽サービスとの連携設定は一度だけ行えばOKですが、アプリの更新などで再認証が必要になることもあります。
一度セットしてしまえば、以後はスムーズに使えるため、最初だけ頑張りましょう。
トレーニング機能が圧倒的に充実
Forerunner 265の真価は、トレーニングサポート機能の豊富さにあります。
単なるGPSウォッチではなく、「科学的トレーニングの伴走者」といえる存在です。
ランニング、サイクリング、スイム、筋トレ、ヨガなど多彩なスポーツモードを搭載。
それぞれで距離・ペース・心拍数・ストレス・消費カロリーなどを自動で記録してくれます。
特に注目したいのは「トレーニングレディネス」機能。
睡眠の質、回復度、心拍変動(HRV)などを総合的に判断し、その日のトレーニング適性をスコアで表示します。
たとえば「今日は体が疲れているから軽めのメニューにしよう」といった判断が簡単にできるのです。
また、Garmin独自の「Body Battery」機能では、体のエネルギー残量を可視化。
仕事や運動、睡眠のバランスを見ながら、自分のコンディションを日常的に管理できます。
ランニングフォームやVO2max(最大酸素摂取量)、トレーニング負荷、回復時間なども自動分析。
データをもとにトレーニング計画を立てられるため、「感覚頼りの練習」から脱却できます。
日常使いでも便利なスマートウォッチ機能
ガーミン265はスポーツ専用機ではありません。
普段の生活でも快適に使えるよう、スマートウォッチとしての機能も充実しています。
スマホとBluetooth接続すれば、LINEやメール、カレンダー通知を腕時計で確認可能。
Android端末なら簡単な返信もできます。
また、Garmin Pay(非接触決済)にも対応し、ランニング後にコンビニでドリンクを買う、といったシーンでもスマホいらず。
さらに、歩数・消費カロリー・ストレスレベル・睡眠・血中酸素濃度(SpO₂)など、健康関連データも自動で記録。
アプリでグラフ化されるため、日々の生活改善や睡眠リズムの把握にも役立ちます。
そして何より、軽くて装着感が良い。
日中のデスクワークでも気にならず、就寝中も快適。
「着けっぱなしでいい」というのは、毎日の健康管理を続ける上で大きなポイントです。
実際の使い心地とユーザー評価
レビューや口コミを総合すると、Forerunner 265の評価は非常に高いです。
多くのランナーが「GPS精度が抜群」「バッテリーが長持ち」「画面が見やすい」と高評価。
特にAMOLEDディスプレイの美しさは際立ち、これまでのガーミンの“地味な液晶”から大幅に進化したと話題です。
音楽再生に関しても、「スマホを置いて走れるのが最高」「イヤホンとの接続が安定している」と好評。
一方で「音質はスマホのほうが上」「設定が少し面倒」といった声もありますが、概ね満足度は高いです。
トレーニング面では、データの豊富さと分析の深さが特に評価されています。
体調とトレーニング負荷を見ながら無理なく走れるため、ケガ予防やパフォーマンス向上にもつながるとの声も多く見られます。
265と255の違い、上位モデルとの比較
前モデルのForerunner 255と比べると、265の最大の進化は「AMOLEDディスプレイ」と「タッチ操作」。
画面が鮮やかで、操作感もスマートフォンのように快適になりました。
また、「トレーニングレディネス」や「モーニングレポート」といった新機能が加わり、健康管理の精度もアップ。
音楽保存機能も強化され、使い勝手が大幅に向上しています。
上位モデルのForerunner 965になると、地図ナビ機能や高度なパワーデータ分析が追加されますが、価格は一気に上がります。
そのため、地図機能が不要であれば、コスパ重視の265が最もバランスの良い選択といえます。
注意点とデメリット
ここまで多機能なガーミン265にも、いくつか注意点があります。
まず、初回設定がやや複雑。特に音楽サービスの連携やGarmin Connectアプリとの同期に慣れるまでは時間がかかります。
また、画面が明るい分、常時点灯にするとバッテリー消費が早くなるため、設定で自動点灯モードを使うのがオススメです。
音楽の音質も、専用プレーヤーやスマートフォンに比べればやや劣ります。
とはいえ、ランニング中に聴く分には十分なクオリティです。
そして価格。一般的なスマートウォッチに比べれば高価ですが、トレーニング機能や耐久性、GPS精度を考えると十分に納得できる内容です。
ガーミン265はどんな人におすすめ?
こんな人にぴったりです。
- スマホを持たずにランニングしたい人
- 音楽を聴きながらトレーニングを楽しみたい人
- トレーニングデータをしっかり管理したい人
- 健康管理や睡眠の質を可視化したい人
- 通勤から運動まで、1本で済ませたい人
逆に、軽いウォーキング記録や通知機能だけを求めるなら、Garmin Venuシリーズなどの一般向けモデルのほうがコスパは良いかもしれません。
しかし「走る」「鍛える」「コンディションを整える」を日常に組み込みたい人にとって、Forerunner 265は最適なパートナーです。
ガーミン265を徹底レビューして感じた結論
実際に使ってみると、「音楽+トレーニング+日常」の三拍子が見事に融合していることに驚かされます。
スマホを持たずに走る自由、正確なデータで管理する安心感、そしてデザイン性と快適な着け心地。
ガーミン265は、単なるスポーツウォッチを超えた「ライフスタイルギア」として完成度の高い1本です。
音楽機能で走る楽しさを、トレーニング機能で成長の実感を、健康管理で日々のリズムを。
そんな多面的な価値を1台に詰め込んだのが、このForerunner 265。
もしあなたが「ランニングをもっと快適に」「トレーニングを科学的に」「日常を健康的に」過ごしたいなら、ガーミン265は間違いなく満足できる選択です。
