自作PCが好きな人なら、一度は気になったことがあるのが「ASUSのミニPCベアボーン」。
手のひらサイズなのに高性能で、しかも自分好みにパーツを選んで組める――そんな自由度とワクワク感が魅力です。
でも、ミニPCは見た目が似ていて、違いがわかりにくい。
「どのモデルを選べばいい?」「何を基準に選ぶべき?」と迷う人も多いでしょう。
この記事では、自作派・PC好きの視点から、ASUSミニPCベアボーンの選び方とおすすめモデル5選をわかりやすく解説します。
省スペースでもしっかり性能を出したい人、静音で快適なPCを自分で組みたい人にぴったりの内容です。
ミニPCベアボーンとは?まず仕組みを理解しよう
ベアボーンとは、ケース・電源・マザーボードなどがあらかじめ組み込まれた“半完成品”のPC。
自分でメモリやSSD(ストレージ)、場合によってはCPUを用意して組み立てるタイプです。
完成品PCと違い、必要なパーツを自分で選べるのが最大の特徴。
いわば“自作PCの入り口”ともいえる存在です。
ミニPCタイプのベアボーンは特に人気で、以下のような利点があります。
- デスクや棚の上にも置けるコンパクト設計
- 消費電力が少なく、静音性が高い
- モニタ背面に取り付けて使えるVESAマウント対応モデルも多い
- 使い方に合わせてストレージやメモリを自由に選べる
つまり、「自作PCを小さくしたい」「省スペースで快適な環境を作りたい」人にぴったりなんです。
ASUSミニPCベアボーンが人気の理由
ASUSは、マザーボードで世界的に評価が高いメーカー。
その技術を活かしたミニPCシリーズは安定性・性能・拡張性のバランスが取れています。
特に注目すべきは以下の3点です。
- 信頼性の高さ
ASUS製マザーボードを搭載しており、安定性・耐久性が高い。業務用・研究用でも採用実績があります。 - 拡張性の自由度
メモリやSSDを後から増設できるモデルが多く、用途に合わせたアップグレードが可能。
たとえば「M.2 SSD+2.5インチHDD」のデュアル構成を組めるモデルも。 - 静音・省電力設計
小型ながら冷却性能も工夫されており、長時間の動作でも安定。ファン音も控えめです。
ASUSのベアボーンは、仕事用のサブマシンからクリエイターの編集用まで、幅広い層に選ばれています。
選び方のポイント① CPUと性能のバランスを考える
ASUSミニPCベアボーンを選ぶ際、まず注目したいのが「CPUの世代と性能」です。
用途別に見ていくと――
- 普段使い・在宅ワーク:Core i3/Ryzen 3~5クラス
- 動画視聴・オフィス作業+α:Core i5/Ryzen 5
- 動画編集・画像処理・マルチタスク:Core i7以上 or Core Ultraシリーズ
ASUSの最新モデルでは「Intel Core Ultra」シリーズを採用したNUCシリーズが注目されています。
AI処理に強く、省電力でもパワフルな性能を発揮します。
ただし、ミニPCは冷却スペースが限られているため、高性能CPUほど発熱が大きくなります。
静音性を重視したいなら、やや余裕を持ったスペック選びがポイントです。
選び方のポイント② メモリ・ストレージの拡張性をチェック
ベアボーンの魅力は「後から増やせる」こと。
そのため、購入前にメモリスロット数やストレージ構成を確認しておきましょう。
おすすめの確認ポイントは次の通りです。
- SO-DIMMスロットが2基あるか(デュアルチャンネル対応)
- M.2 NVMe SSDスロットに加えて、2.5インチベイを備えているか
- 最大容量(メモリ96GBまでなど)を確認しておく
最新のASUS NUCシリーズでは、DDR5メモリ対応・PCIe Gen5 SSD対応といった高性能仕様も登場しています。
自作派にとって、後から性能を伸ばせる構成はやはり魅力です。
選び方のポイント③ ポート・通信機能も侮れない
ミニPCは小さい分、インターフェースの豊富さも重要です。
最近のASUSベアボーンでは、次のような機能を備えたモデルもあります。
- Thunderbolt 4またはUSB4ポートを2基搭載
- HDMI端子×2によるデュアルモニタ出力
- Wi-Fi 7/Bluetooth 5.4対応
- 2.5G LANポートによる高速通信
特に、外付けSSDやディスプレイを多く接続したい人はポート数を必ずチェックしましょう。
Thunderbolt対応モデルは拡張性が段違いです。
選び方のポイント④ サイズ・冷却・静音性も見逃さない
ASUSのミニPCは「手のひらサイズ」から「やや大きめのハイパフォーマンス筐体」まであります。
サイズが小さいほど設置しやすい反面、冷却性能や拡張性は制限されます。
静音性を重視するなら、ファンレスモデルや大型ヒートシンク搭載タイプを選ぶのもおすすめ。
反対に、動画編集や3D用途などで性能を優先する場合は、冷却ファン付きのモデルを選びましょう。
設置場所にも注意が必要です。
モニタ裏や棚の中に設置する場合は、排熱スペースを確保しないとパフォーマンスが落ちることもあります。
自作派におすすめ!ASUSミニPCベアボーン5選
ここからは、実際に評価の高いASUSのベアボーンPCを5つ紹介します。
いずれも自作派に人気のモデルです。
1. ASUS NUC 15 Pro Kit
最新のIntel Core Ultraシリーズ2を採用したハイエンドモデル。
DDR5-6400対応、最大96GBメモリ、PCIe Gen5 SSD、Wi-Fi 7搭載と、現行トップクラスの性能です。
AIワークロードにも強く、長く使える万能型。
2. ASUS NUC 14 Pro Kit Tall
第14世代Core Ultra搭載の人気モデル。
4画面出力が可能で、ビジネスからクリエイティブ用途まで幅広く対応します。
内部アクセスが容易で、メモリやストレージの換装も簡単です。
3. ASUS Mini PC PN53-B ベアボーン
Ryzen搭載モデル。コスパに優れ、コンパクトながら日常用途には十分な性能。
M.2+2.5インチのデュアルストレージ構成が可能で、ストレージを増やしたい人におすすめ。
4. ASUS Mini PC PN60
旧モデルながら、M.2+2.5インチ対応で組みやすい入門機。
中古市場でも流通しており、自作初心者の練習機としても人気があります。
静音で安定性も高く、サブPCとしても優秀です。
5. ASUS Mini PC PN42
省電力タイプで、静音性を重視する人に向いたエントリーモデル。
ファンレス設計のため、夜間作業や動画視聴にも最適。
基本的な作業用途には十分な性能を持っています。
ベアボーンを組むときのコツ
- パーツ選びを慎重に
メモリやSSDは互換性が重要。ASUS公式サイトで対応リストを確認すると安心です。 - 冷却スペースを確保する
小型筐体は熱がこもりやすいので、通気を意識した設置を。 - BIOSアップデートを忘れずに
最新CPU対応や安定性改善のため、組み立て後にBIOSを更新しておきましょう。 - 静音モード設定を活用
ASUSユーティリティソフトでファン制御を調整可能なモデルもあります。
音が気になる人はぜひチェックを。 - メンテナンスしやすい構成にする
ツールレスアクセスのモデルなら、SSDやメモリの交換が簡単。
将来的なアップグレードも視野に入れて選びましょう。
どんな人にASUSミニPCベアボーンが向いているか
- デスクをすっきりさせたい人
- 自分でパーツを選んで組むのが好きな人
- 長く使えるカスタマイズ性を求める人
- サブPC・リビングPC・業務用など多用途で使いたい人
完成品のミニPCと比べて初期設定は少し手間ですが、その分「組み上げた実感」があります。
PCを“育てる”感覚が味わえるのもベアボーンの魅力です。
ASUSミニPCベアボーンの選び方とおすすめモデル5選【自作派必見】
ASUSミニPCベアボーンは、「小型・静音・高性能・拡張性」を高次元で兼ね備えた自作派向けPCです。
自分でメモリやSSDを選んで組み立てることで、使い方にぴったり合った1台を作れます。
ポイントを整理すると――
- CPU性能と冷却のバランスを取る
- メモリとストレージの拡張性をチェック
- 接続ポートや通信機能を用途に合わせて選ぶ
- サイズ・静音性・設置性も忘れずに確認する
そして、今回紹介したおすすめ5モデルの中から、自分の用途と予算に合ったものを選べば間違いありません。
ASUSのベアボーンで、自分だけのミニPCを組み上げる楽しさをぜひ体験してみてください。
