プールでも海でも、安心して使えるスマートウォッチが欲しい──そんな声をよく聞きます。
でも実際、「防水」と書かれていても、水泳で使えるとは限らないのが難しいところ。この記事では、水泳に強いスマートウォッチを選ぶためのポイントと、おすすめモデルを7つ紹介します。水泳時の活用法や注意点も合わせて解説します。
水泳で使えるスマートウォッチを選ぶ前に知っておきたい「防水性能」
まず押さえておきたいのが、防水性能の見方です。
よく「5ATM」や「IP68」といった表記を目にしますが、これが水泳での使用可否を分ける重要なポイントになります。
**5ATM（50メートル防水）**は「50メートルまで潜れる」という意味ではなく、「水深50メートル相当の圧力に耐えられる」ことを示しています。つまり、水泳やシャワーなどの水圧には耐えますが、ダイビングなどの高圧環境には不向きです。
一方、「IP68」は防塵防水性能を意味しますが、これは“水しぶきや一時的な水没”を想定した試験。常に水中で使う水泳には向かない場合もあります。
メーカーが明示的に「スイム対応」「水泳トラッキング可」と記載しているかどうかを必ず確認しましょう。
また、プール後は真水で洗い流して乾燥させるなど、メンテナンスも重要です。
スマートウォッチを水泳に使うメリット
「わざわざ時計をつけて泳ぐ必要ある？」と思う人もいるかもしれません。
でも、水泳向けスマートウォッチを使うことで得られるメリットは想像以上に多いです。
- 泳いだ距離・時間・ラップ数・ストローク数を自動で記録
- クロール・背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライなどの種目を自動検出
- 消費カロリーや心拍数の推定でトレーニング管理ができる
- アプリ連携で過去の記録をグラフ化し、成長を“見える化”できる
- 水泳以外の運動（ランニング、筋トレなど）も一括管理できる
つまり、水泳を「感覚」ではなく「データ」で分析できるようになります。
フォームを改善したり、泳ぐペースを一定に保ったりと、練習の質を高めるサポートができるのが大きな魅力です。
水泳に強いスマートウォッチおすすめ7選
ここからは、防水性能・スイム機能・使いやすさなどを総合的に見て厳選したおすすめモデルを紹介します。
価格帯や特徴も幅広いので、自分の目的に合うものを見つけてください。
1. Garmin Swim 2
スイマー専用に設計されたモデルで、プールでもオープンウォーターでも正確にデータを記録。
泳法の自動認識、ストローク効率、ペースアラートなど、トレーニングを科学的に分析できます。
バッテリーも長持ちで、GPS精度も高く、競泳選手や本格派スイマーにおすすめ。
2. Garmin Venu 2 Plus
マルチスポーツ対応で、水泳以外のワークアウトにも幅広く使える万能モデル。
水深50m耐水でプール利用は問題なし。心拍数やストレス計測、音楽保存など、日常の健康管理も1本で完結します。
3. HUAWEI WATCH GT 2（46mm）
手頃な価格ながら5ATM防水を備え、水泳中のデータも記録可能。
シンプルなデザインでビジネスシーンにも馴染みやすく、運動・睡眠・心拍数の管理が高精度。
初めてのスマートウォッチとしても人気です。
4. HUAWEI WATCH FIT 2 アクティブモデル
軽くて着け心地が良く、エントリー層にぴったり。
防水性能を備えた上で、水泳・ランニング・ヨガなどの基本的な運動をしっかり記録できます。
スマホ連携もスムーズで、日常使いにも最適。
5. Apple Watch Series 9
50m耐水仕様でスイム対応。専用の「ワークアウト」アプリで、ラップや距離、ストローク数を計測できます。
心拍センサーの精度が高く、ヘルスケアとの連携も抜群。iPhoneユーザーなら間違いない選択肢です。
6. Fitbit Charge 6
スリムなデザインが特徴で、フィットネストラッカー寄りのスマートウォッチ。
水泳対応で、泳いだ距離や時間を自動で記録。睡眠データや心拍数の変化もわかるため、健康志向の方におすすめです。
7. Xiaomi Redmi Watch 5 Active
コスパ最強のエントリーモデル。
低価格ながら5ATM防水を備え、水泳の記録にも対応。軽量で装着感も良く、「とりあえず試してみたい」人にぴったりです。
水泳中・水泳後のスマートウォッチ活用法
せっかく防水性能があっても、使い方を誤ると寿命を縮めてしまいます。
ここでは、水泳時の使い方とアフターケアのポイントを紹介します。
1. 水泳モードをオンにする
スイムモードを起動することで、水流による誤作動を防ぎ、データ精度が上がります。
2. スイム後は真水で洗う
プールの塩素や海水は、金属やシリコン部分を劣化させる原因になります。
泳ぎ終えたら真水で軽くすすぎ、柔らかい布で水気を拭き取りましょう。
3. 高温多湿の場所で乾かさない
ドライヤーや直射日光はNG。風通しの良い日陰で自然乾燥が基本です。
4. バンド素材にも注意
レザーや金属バンドは水に弱いので、シリコンや樹脂素材のものを選ぶと安心。
付け替えできるモデルなら、スイム用バンドを別に用意しておくのもおすすめです。
スマートウォッチで“泳ぎ”を見える化する楽しさ
水泳は有酸素運動の中でも消費カロリーが高く、関節にもやさしいスポーツ。
ただ、地上のランニングのように“距離”や“ペース”を体感しにくいのが難点です。
スマートウォッチを使えば、泳いだ距離・時間・ペース・心拍数などを可視化できるため、「今日はここが改善できた」「前回よりペースが上がった」といった成長を数値で感じられます。
トレーニングのモチベーション維持にも役立ちますし、継続の力を実感できるはずです。
水泳に強いスマートウォッチを長く使うために
どんなに高性能なスマートウォッチでも、使い方を誤れば防水性能は劣化します。
以下の3点を意識するだけで、長く快適に使えます。
- プール・海水後は必ず真水で洗う
- お湯やサウナ、入浴では使用しない
- 定期的に防水パッキンの状態をチェック（メーカー点検を利用）
また、ソフトウェアアップデートも忘れずに。トラッキング精度の向上や不具合修正が行われることがあるため、定期的な更新でより安心して使えます。
まとめ：水泳に強いスマートウォッチで、練習も日常も快適に
「水泳に強いスマートウォッチ」を選ぶときは、防水等級（5ATM以上）とスイム対応の有無をしっかり確認することが第一歩です。
トレーニング目的ならGarmin Swim 2やApple Watch Series 9のような高精度モデル、手軽に始めたいならHUAWEI WATCH GT 2（46mm）やXiaomi Redmi Watch 5 Activeなどコスパモデルもおすすめ。
水泳データを見える化すれば、泳ぐことがもっと楽しく、上達の実感も得られます。
そして、プールだけでなくランニングや睡眠記録など、日常の健康管理にもつながるのがスマートウォッチの魅力。
お気に入りの一本を見つけて、水の中でもデータで自分をアップデートしていきましょう。
