「スマートウォッチって、毎日充電しなきゃいけないの？」
そう思ったことがある人、多いのではないでしょうか。便利で多機能なスマートウォッチですが、バッテリーの持ちが悪いと結局使わなくなってしまう。そんな声をよく耳にします。
今回は「バッテリーが長持ちするスマートウォッチ」をテーマに、実際の性能やモデルごとの特徴、選び方のコツまでしっかり解説します。毎日の充電から解放されたい人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
バッテリーが長持ちするスマートウォッチとは？
「長持ち」といっても、人によって求めるレベルは違います。
1日持てば十分という人もいれば、1週間充電せずに使いたい人もいます。では、実際にバッテリーの持ちを左右している要素を見ていきましょう。
ディスプレイ方式で変わるバッテリー効率
まず大きいのが「画面の種類」。
Apple WatchのようなAMOLEDディスプレイは発色がきれいで情報量も多い反面、電力消費が多め。一方で、Garminなどが採用するMIP（メモリ・イン・ピクセル）ディスプレイは、屋外でも見やすく省電力です。
常時表示機能（Always-On Display）をONにすると、どんなモデルでもバッテリー持ちは半減します。
画面の明るさやリフレッシュレートを調整するだけでも、1～2日ほど延ばせることがあります。
センサー・通信機能がバッテリーを食う
心拍数、血中酸素、睡眠などを常に計測していると、当然ながら電池を多く消費します。
また、GPSを長時間使うランニングや登山モードも電力を食う機能のひとつ。
LTE通信対応モデルでは、通話や通知が独立してできる代わりに、稼働時間が短くなる傾向があります。
「バッテリー重視」派は、Wi-FiやBluetooth接続を必要なときだけONにするなど、使い方を工夫するのもポイントです。
ソーラー充電や省電力モードも注目
最近は“太陽光充電”ができるスマートウォッチも増えています。
Garmin Instinct 2X Solarのように、一定条件下ではほぼ無限に稼働できるモデルも登場しました。
また、通常モードとは別に「省電力モード」を備えるモデルもあり、通知やGPSなどを制限して10日以上使えるものもあります。
バッテリー持ちが良いスマートウォッチおすすめモデル
ここからは、実際に「長時間駆動」で定評のある人気モデルを紹介します。
実測レビューやメーカー公称値を参考に、バランスの良いモデルをピックアップしました。
Garmin Instinct 2X Solar
アウトドアウォッチの代表格。
ソーラー充電機能により、条件が良ければ“実質無限”に使えるとも言われています。
MIPディスプレイを採用し、GPSをオンにしても最大145時間の駆動を実現。
トレッキングやキャンプ、災害時のバックアップとしても信頼できるモデルです。
Huawei Watch GT 5
洗練されたデザインながら、バッテリー持ちは驚異的。
通常モードで約14日、省電力モードなら最大20日ほど使用可能。
健康管理機能も豊富で、ビジネスシーンにも違和感のないスマートな見た目が魅力です。
Android／iPhone両方に対応している点も◎。
TicWatch Pro 5
二層ディスプレイ構造が特徴のWear OSモデル。
通常のAMOLEDと、低消費電力のFSTN液晶を切り替えることで、最大80時間の駆動を実現。
Wear OS搭載機の中では群を抜いてバッテリー効率が良く、Google系アプリを快適に使いたい人におすすめです。
Amazfit T-Rex Ultra
20日以上の連続駆動を誇るタフネスモデル。
防水性能や耐衝撃性に優れ、アウトドアアクティビティに最適です。
GPS精度も高く、ハイキングやランニングの記録にも役立ちます。
比較的手頃な価格帯なのも人気の理由です。
Xiaomi Redmi Watch 5 Active
コスパ重視派ならこれ。
シンプルな設計で最大20日駆動をうたうバランスモデルです。
軽量で普段使いしやすく、通知や健康管理中心のライトユーザーにぴったり。
価格帯の割にバッテリー効率が非常に優秀です。
バッテリー持ちを最大化する使い方のコツ
モデル選びと同じくらい大事なのが「使い方」。
せっかくバッテリーが長いモデルを選んでも、設定次第で半減してしまうことがあります。
通知設定を見直す
SNSやメールの通知をすべて受け取ると、そのたびに画面が点灯して電池が減ります。
本当に必要なアプリだけに絞ると、消費をかなり抑えられます。
バイブ通知の強さを弱めるのも効果的です。
常時表示をオフにする
時計を見るたびに画面が自動点灯する設定にすれば、1日～2日は軽く延びます。
手首を傾けるだけで点灯する機能があるモデルなら、不便を感じにくいでしょう。
GPSの使い方を工夫する
ランニングや登山中に常にGPSをオンにしておくと、数時間でバッテリーが尽きることも。
地図記録を必要としない日常使いではOFFにするか、測位間隔を「低頻度モード」に設定しておくのがおすすめです。
バッテリーセーバーを活用する
多くのスマートウォッチには、省電力モードが搭載されています。
通知やセンサーを制限する代わりに、10日以上の連続稼働が可能になることも。
旅行や出張など、充電ができない期間に活躍します。
バッテリー重視で選ぶときの注意点
「長持ち＝万能」とは限りません。
バッテリー重視モデルは、機能面でいくつか妥協が必要になる場合もあります。
- アプリの種類が少ない
- ディスプレイの発色や滑らかさが控えめ
- 音楽再生や通話機能が制限されている
それでも、通知・健康管理・運動記録といった基本機能は十分。
「毎日充電が面倒」「出張やキャンプで使いたい」人には、こうしたモデルの方が長く満足できます。
自分に合った“バッテリーの長さ”を見極めよう
最後に、用途別に目安をまとめておきます。
- 日常使い中心：3〜7日駆動でOK。
通知・健康管理を中心に使うならこのくらいが快適。 - 旅行・出張向け：10〜20日程度。
省電力モードやソーラー充電対応モデルが便利。 - アウトドア・スポーツ重視：20日以上。
GPSを多用するならGarmin系やAmazfitのタフモデルが心強い。
バッテリー性能だけでなく、サイズ・装着感・デザインも重要です。
「自分がどんなシーンで使いたいか」を想定して選ぶと、後悔のない一本に出会えるはず。
長持ちするスマートウォッチのバッテリー性能比較まとめ
スマートウォッチの進化は早く、今では「長持ち」も当たり前になりつつあります。
ソーラー充電や省電力チップの搭載で、数週間持つモデルも珍しくありません。
もしあなたが「充電の手間から解放されたい」と思うなら、今日紹介したような“バッテリー長持ちモデル”を検討してみてください。
毎日気にせず使えるスマートウォッチは、それだけで生活の快適さを一段引き上げてくれます。
