スマートウォッチを毎日身につけていると、「最近バッテリーの減りが早いな」と感じる瞬間、ありますよね。
便利な相棒だからこそ、できるだけ長く使いたい。でも「バッテリー交換ってできるの？」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今回は、スマートウォッチのバッテリー交換が可能かどうか、交換費用の目安、そして寿命を延ばすためのコツを、わかりやすく紹介します。
スマートウォッチのバッテリー交換はできるの？
結論から言えば、多くのスマートウォッチはバッテリー交換が可能です。
ただし「誰でも簡単にできる」というわけではありません。
スマートウォッチは防水や耐衝撃などの性能を保つために、非常に精密な構造になっています。
内部のバッテリーは画面の裏や基板の下に埋め込まれており、専用工具が必要なモデルも少なくありません。
メーカーによっては公式に交換サービスを提供しています。たとえば、Apple Watch Series 6の場合、バッテリー容量が新品の80％を下回ると、AppleCare+加入者なら無償交換が可能です。
一方で、保証が切れている場合や他メーカー製品では、正規店以外の修理業者に依頼するケースもあります。
自分で分解して交換することも不可能ではありませんが、構造が複雑なうえ、防水性能を失うリスクもあります。基本的にはメーカーまたは信頼できる修理店に依頼するのが安心です。
バッテリー交換の費用はいくらくらい？
交換費用は、機種や依頼先によって幅があります。
目安を挙げると、以下のようなイメージです。
- メーカー公式サービス：5,000〜12,000円前後
- 非正規修理店：4,000〜9,000円程度
- 自分で部品交換：2,000〜4,000円（部品代のみ）
たとえばApple Watch Series 6の場合、保証が切れていると8,000円前後の修理費が発生することがあります。
Galaxy Watch3なども同様に、公式サポートでは5,000〜1万円前後が相場です。
部品自体はオンラインショップなどで単体購入できますが、取り付け作業には知識と技術が必要。無理に行うと、液晶割れや内部配線の損傷など高額な修理につながるリスクも。
費用を節約したい気持ちはわかりますが、長く使いたいならプロに任せるのが結果的に安全です。
バッテリーが劣化する理由
スマートウォッチのバッテリーはリチウムイオン電池が主流です。
スマホと同じく「充電と放電のサイクル」を繰り返すうちに、化学的な劣化が進んでいきます。
おおよその寿命は2〜3年程度。
使い方によっては、それより早く消耗することもあります。
劣化を早める主な要因は以下のとおりです。
- 毎日の充電回数が多い
- 充電しっぱなしの時間が長い
- 高温・低温環境での使用
- GPSやLTE通信を常時オンにしている
- 画面の常時表示モード（Always On Display）を使用している
これらを意識的にコントロールすることで、バッテリーの寿命を延ばすことができます。
バッテリー交換のタイミングを見極めるポイント
「交換した方がいいのかな？」と思ったら、まず以下のようなサインをチェックしてみましょう。
- 以前より明らかに充電の減りが早い
- フル充電しても1日もたない
- 充電が途中で止まる、または残量表示が不安定
- バッテリーが膨張して裏蓋が浮いている
- メーカーの診断で容量が80％を下回っている
特に、膨張や発熱などの異常がある場合は要注意です。
放置すると内部破損や発火の危険もあるため、すぐに使用を中止し、修理店へ相談しましょう。
バッテリー交換の方法と注意点
スマートウォッチのバッテリー交換には、大きく分けて3つの方法があります。
① メーカー公式サービスに依頼する
最も安全で確実な方法です。純正パーツを使用し、防水や耐久性を維持したまま修理してもらえます。
ただし、費用が高めで時間がかかる点はデメリット。
② 修理専門店（非正規）に依頼する
価格が抑えられ、即日対応してくれる店舗もあります。
ただし、純正パーツではない場合も多く、防水性能が保証されないことも。口コミやレビューを確認して信頼できる業者を選びましょう。
③ 自分で交換する（DIY）
動画や分解マニュアルを参考にして、自分で交換することもできます。
費用は安く済みますが、作業にはリスクが伴います。特に、ガラスパネルを外すときの力加減や内部ケーブルの扱いを誤ると致命的な故障につながることも。
もしチャレンジする場合は、壊れても自己責任であることを十分理解しておきましょう。
スマートウォッチのバッテリーを長持ちさせるコツ
交換を先延ばしにしたいなら、日々の使い方を少し見直すだけでもバッテリー寿命を延ばせます。
ここでは実践しやすいコツを紹介します。
- 常時表示モードをオフにする
ディスプレイは最も電力を消費します。必要なときだけ点灯させましょう。 - 画面の明るさを自動調整に設定
明るすぎる設定はバッテリーを消耗します。自動調整機能を活用しましょう。 - 通知の数を減らす
不要なアプリ通知をオフにすることで、通信と表示の消費を抑えられます。 - Bluetooth・Wi-Fiの常時接続を控える
使用していないときは接続を切るだけでも消費電力が変わります。 - 高温・低温環境を避ける
真夏の炎天下や冬の冷え込みではバッテリー劣化が進みやすくなります。 - 充電はこまめに、深放電を避ける
残量が10％を切るまで放置せず、30〜40％程度で充電を開始するのが理想です。 - 定期的なソフトウェアアップデート
バッテリー効率が改善される場合があるため、更新はこまめに行いましょう。
こうした習慣を続けることで、バッテリーの寿命を1〜2年延ばせることもあります。
毎日使うデバイスだからこそ、小さな積み重ねが大きな差になります。
バッテリー交換か？買い替えか？判断の目安
いざバッテリー交換を考えたときに迷うのが、「交換するか、それとも買い替えるか」という判断です。
次のような場合は、買い替えを検討してもよいタイミングです。
- 3年以上使っていて、ほかの機能にも不具合が出ている
- 新しいモデルに明確な機能差がある（健康管理・防水・GPS精度など）
- 修理費用が高額で、新品との差が少ない
- メーカーのサポートが終了している
逆に、現在の機能に満足しており、デザインも気に入っている場合は、バッテリー交換をする価値があります。
費用をかけても、愛着ある時計を延命できるメリットは大きいでしょう。
スマートウォッチのバッテリー交換で快適な毎日を
スマートウォッチは、日々の健康管理や通知チェックなど、私たちの生活に欠かせないパートナー。
バッテリーの劣化は避けられませんが、正しい知識と使い方次第で、寿命をぐっと延ばすことができます。
「もう充電がもたないから買い替えようかな」と思ったときこそ、まずは交換という選択肢を思い出してみてください。
交換によって使い慣れた時計をもう一度快適に使えるかもしれません。
日々のちょっとした工夫とメンテナンスで、スマートウォッチとの時間をより長く楽しみましょう。
