最近話題の「Nothing(ナッシング)」が手がけるスマートウォッチ。透明感のあるデザインで知られるブランドですが、実は手頃な価格帯のスマートウォッチも展開しています。特にサブブランドの「CMF by Nothing」シリーズは、見た目のスタイリッシュさと機能性のバランスが絶妙。
今回はその中でも注目のモデル「CMF Watch Pro」「CMF Watch Pro 2」「CMF Watch 3 Pro」を中心に、デザイン・機能・価格を徹底的に比較レビューしていきます。
NothingとCMFってどんなブランド?
まず、ブランドの背景から。
Nothingはイギリス・ロンドン発の新興テックブランドで、創業者は元OnePlusの共同創業者カール・ペイ。透明なデザインやミニマルな世界観で知られ、スマホ「Phone (2)」「Phone (2a)」などでも独自の存在感を放っています。
その中で生まれたのが「CMF by Nothing」というサブブランド。CMFは“Color・Material・Finish”の頭文字で、デザインの美しさと手頃な価格を両立することをテーマにしています。スマートウォッチ以外にも、ワイヤレスイヤホンや充電器などの製品をラインアップ。
いわば、“Nothingの哲学をもっと身近に楽しめる”ブランドです。
CMF Watchシリーズのラインナップをざっくり紹介
現行モデルは大きく3つ。
どれも手頃な価格ながら、デザイン性・バッテリー持ち・健康管理機能など、必要十分なスペックを備えています。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
CMF Watch Pro:初代ながら完成度が高い
最初のモデル「CMF Watch Pro」は、1.96インチの大型AMOLEDディスプレイを搭載。視認性が高く、屋外でも文字がくっきり見えます。
金属風の筐体やシンプルなUIは価格以上の高級感があり、発売当初から“デザインが良い”と評判でした。
防水防塵はIP68。ランニングやジムでも安心して使えます。
心拍・血中酸素・ストレス・睡眠などのヘルスケア機能を搭載し、GPSも内蔵。Bluetooth通話にも対応しているので、スマホを取り出さなくても通話が可能です。
実勢価格は1万円以下。
エントリーモデルながら、デザイン重視派の心をつかんだ一本です。
CMF Watch Pro 2:より軽く、より洗練された
2代目となる「CMF Watch Pro 2」は、初代の雰囲気を引き継ぎながらも全体がよりコンパクトに。
1.32インチのAMOLEDディスプレイに変更され、サイズ感が手首になじむようになりました。ベゼル部分には交換可能なリングを採用し、好みに合わせてカスタマイズできるのも面白いポイントです。
アルミ合金製のケースは質感が高く、44gという軽量ボディで装着感も快適。
バッテリーは最大11日間持続とされており、毎日充電しなくても安心です。
ただし、通知機能の遅延やGPSの精度など、細かい部分ではやや物足りなさを感じるレビューもありました。
それでも、約1万円未満の価格でこのデザインと機能を実現しているのは驚き。
「おしゃれでコスパのいいスマートウォッチが欲しい」という人には非常に魅力的なモデルです。
CMF Watch 3 Pro:ついに完成度が一気に上がった
最新モデル「CMF Watch 3 Pro」は、シリーズの中でも最もバランスの取れた一本です。
1.43インチのAMOLEDディスプレイはさらに明るく高精細。文字盤デザインも多彩で、日常使いからビジネスシーンまでマッチします。
大きな進化はGPS機能。デュアルバンド(L1+L5)対応で、屋外でのランニングやサイクリングの位置精度が向上しています。
健康管理機能も強化され、4チャンネルの心拍センサーを搭載。ストレス・睡眠・SpO₂などの測定精度が向上したとされています。
さらに、Bluetooth通話や音声アシスタント、リモートカメラ、音楽コントロールにも対応。
日常的なスマート機能がほぼ一通りそろっています。
メーカー公称でバッテリーは最大13日間持続。実使用でも10日前後は余裕で使えるという声が多いです。
価格は公式サイトで13,800円ほど。
Nothingブランドの美学を感じられるデザインとこの性能を考えると、コスパは非常に高いといえます。
デザイン面での魅力:ファッションアイテムとしても成立
Nothing/CMFの製品で特筆すべきは、やはり「見た目の完成度」。
単なるガジェットではなく、“腕に着けるデザインアイテム”として成立している点が魅力です。
アルミケースの質感、カラーバリエーションのセンス、そしてシンプルなUI。
特にオレンジやグレーといったカラーは、他ブランドにはない存在感があります。
時計としてのデザインがしっかりしているため、普段着にもスーツにも合う。
「Apple Watchはちょっと主張が強すぎる」と感じる人にもフィットする控えめなデザインです。
機能面のリアルな使い勝手
健康管理機能は十分実用的。心拍や睡眠のデータも精度が高く、日々の体調チェックに役立ちます。
ただし、医療目的ではなく“生活の目安”として使うのが正解です。
運動系ではウォーキングやランニング、ヨガなど100種類以上のモードを搭載。自動で運動を検知して記録してくれるのも便利。
GPS精度もCMF Watch 3 Proで大幅に改善され、ジョギングのルートを正確にトラッキングできます。
通知機能は一部モデルでやや遅延が報告されていますが、最新モデルでは改善傾向。
通話やメッセージ通知、音楽操作など、日常的なスマート機能は一通りこなせます。
バッテリー持ちと充電のしやすさ
シリーズ共通の強みは「バッテリー持ち」。
一般的なスマートウォッチが2〜3日なのに対し、CMFシリーズは10日前後使えるものが多いです。
通勤や旅行でも充電を気にせず使えるのは嬉しいポイント。
充電もマグネット式で簡単。30分ほどで約半分まで回復するので、朝の支度中に充電すれば一日中安心です。
比較まとめ:どのモデルを選ぶべき?
選び方の目安を簡単にまとめると以下の通り。
- デザイン重視・初めてのスマートウォッチに → CMF Watch Pro
- 軽量・コスパ重視で普段使いしたい → CMF Watch Pro 2
- 機能・精度・デザインすべてバランス良く → CMF Watch 3 Pro
特に最新のCMF Watch 3 Proは価格差以上の完成度があり、長く使いたい人にはおすすめ。
Nothingの世界観をしっかり感じられるデザイン性もポイントです。
他ブランドとの比較視点
同価格帯では、AmazfitやXiaomiなどの競合モデルが多数あります。
それらと比べてNothing製スマートウォッチの強みは「ブランドとデザインの一貫性」。
ガジェットでありながら、ライフスタイルの一部として自然に溶け込む存在です。
一方で、アプリの完成度や通知の安定性ではやや課題も。
ただし、価格帯を考えれば十分なレベルで、アップデートによる改善も期待できます。
Nothingスマートウォッチのレビュー!デザイン・機能・価格を徹底比較してみた
Nothing/CMF by Nothingのスマートウォッチは、見た目と機能のバランスに優れた“デザイン重視のコスパモデル”。
高級ブランドのような質感を楽しみながら、日常の健康管理や通知チェックをスマートにこなせます。
「派手さよりも、さりげないデザインと使いやすさを求める人」にはぴったりのシリーズです。
価格も手頃で、初めてのスマートウォッチとしても選びやすい。
今後のアップデートでさらに完成度が上がれば、AppleやSamsungのような定番ブランドに迫るポテンシャルを感じます。
Nothingスマートウォッチのレビューとして総括すると──
このシリーズは“デザインで選んで、性能で納得できる”バランス型のスマートウォッチです。
次に腕に巻く時計を探しているなら、ぜひ一度チェックしてみてください。
