最近は、Apple WatchやGalaxy Watchなど、スマートウォッチ市場が一気に広がりましたよね。その中で「ソニーって今どうなんだろう？」と気になっている方も多いはず。
実はソニーもかなり早い時期からスマートウォッチを展開してきたメーカーなんです。今回は、そんなソニーのスマートウォッチについて、評判・機能性・デザインをじっくりレビューしていきます。
ソニーのスマートウォッチ、どんなラインナップがある？
ソニーは2010年代の初めからスマートウォッチを手がけており、他社よりもかなり早いスタートを切りました。代表的なのが「SmartWatch」シリーズと「wena」シリーズの2系統です。
- SmartWatchシリーズ：Android Wear（現在のWear OS）を搭載した“王道スマートウォッチ”タイプ。
- wenaシリーズ：時計のヘッド部分はアナログ時計のまま、バンド部分にスマート機能を集約した“ハイブリッド型スマートウォッチ”。
特に近年は「wena 3」が注目されています。見た目は普通の腕時計のようで、ビジネスシーンでも違和感なく使えるのが人気の理由です。
SmartWatch 3（SWR50）の機能性と使い勝手
まずは、ソニーの初期スマートウォッチとして話題になった「SmartWatch 3（SWR50）」から振り返ってみましょう。
実用重視の設計
SmartWatch 3（SWR50）は、防水・防塵仕様（IP68）を備え、GPSやWi-Fi、NFCといったハード面の充実が魅力。
特にGPSを内蔵しているので、ランニングやウォーキング時にスマホを持たなくても位置情報を記録できます。
ディスプレイは1.6インチのトランスレクティブ液晶。日差しの強い屋外でも見やすく、まさにアウトドア志向のユーザーに向いています。
バッテリーとパフォーマンス
1回の充電で2〜3日使えるというレビューが多く、バッテリー持ちは上々。
クアッドコアCPUと512MBのRAMを搭載し、当時としては非常に快適な操作性を実現していました。
ただし、心拍センサーが非搭載なため、健康管理やスポーツ向けの機能は限定的。
その点では、現在のスマートウォッチと比べるとややシンプルな印象です。
評判のポイント
「画面が見やすく操作もスムーズ」「防水で安心」といった高評価が多い一方、
「デザインが地味」「充電端子が使いにくい」という声も見られます。
また、ソフトウェアのアップデートが止まってしまったことで、現在はサポート対象外。
実用性は高いものの、“古さ”を感じる部分も否めません。
wena 3が示すソニー流の進化
次に、現在のソニーを代表するスマートウォッチ「wena 3」について紹介します。
“バンドが主役”という発想
wena 3は、時計のヘッド（文字盤）ではなく、バンド部分にスマート機能を内蔵しています。
これにより、普段使っているアナログ時計をそのまま“スマート化”できるのが最大の特徴。
バンド部には有機ELディスプレイがあり、通知や時刻、活動ログを確認可能。
さらにAmazon Alexaにも対応し、音声操作も行えます。
決済・通知・健康管理がこれ1本で
wena 3は日本独自仕様で、SuicaやiD、楽天Edyなど複数の電子マネーに対応しています。
スマホを出さずに改札を通れるのは、国内ユーザーにとって大きなメリット。
加えて、歩数・消費カロリー・心拍・ストレスレベルなどを記録。
スマホアプリと連携すれば、1日の活動データをまとめて管理できます。
バッテリーの持ちが驚異的
多くのスマートウォッチが毎日充電を必要とする中で、wena 3はなんと約1週間の連続使用が可能。
レビューでも「週1充電で十分」「通知を多用しても数日余裕がある」と高く評価されています。
デザインのこだわりと使い心地
ソニー製スマートウォッチの特徴のひとつが、「ガジェット感を抑えたデザイン」です。
SmartWatch 3（SWR50）のデザイン
SmartWatch 3（SWR50）はスクエア型で、いかにも“スマートウォッチらしい”見た目。
ビジネスシーンにはややカジュアルですが、スポーティーで軽量なデザインはアウトドア派に支持されました。
ただ、メタルバンドやラバーバンドなどの質感は「ややチープ」と感じる声も。
wena 3のデザイン
一方、wena 3は完全に方向性が異なります。
ぱっと見は普通の高級腕時計にしか見えず、スマート機能がバンド裏に隠れています。
ヘッド部分を自分の好きな時計ブランドと組み合わせられるため、ファッションの自由度が高いのがポイントです。
ビジネススーツにも自然に馴染み、金属・レザー・ラバーと素材バリエーションも豊富。
「デジタルガジェット感が苦手」という人にとって、非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
ユーザーの評判を総まとめ
では実際に、ソニーのスマートウォッチを使っている人たちの声を見てみましょう。
高評価なポイント
- 屋外でも見やすく、防水で安心（SmartWatch 3（SWR50））
- アナログ時計と組み合わせられるデザイン性（wena 3）
- Suica対応で通勤時に便利
- バッテリー持ちが良く、充電の手間が少ない
- 通知機能がシンプルで使いやすい
これらの意見から、ソニーのスマートウォッチは“実用性重視”“生活に溶け込むデザイン”が好まれていることがわかります。
改善を求める声
- アプリやOSのアップデートが遅い
- 海外では一部機能（電子マネーなど）が使えない
- デザインの選択肢がもう少し欲しい
- 心拍センサーや血中酸素など、最新の健康機能が少ない
つまり、機能を詰め込む方向ではなく「必要なものを厳選している」のがソニーらしい部分。
万能ではないけれど、日常生活にちょうどいい“スマートな時計”という立ち位置です。
ソニーのスマートウォッチはどんな人に向いている？
ここまでの内容を踏まえると、ソニーのスマートウォッチが合うのは次のようなタイプの人です。
- 毎日充電するのが面倒な人
- 派手なデザインより落ち着いた時計を好む人
- スマホ通知や電子マネー機能を最低限使えれば十分な人
- ビジネスシーンでも自然に使える時計を探している人
- 長く安心して使えるブランド製品を求めている人
逆に、「健康管理を徹底したい」「最新のスポーツトラッキングを使いたい」といった人には、GarminやApple Watchなどの方が向いています。
ソニーのスマートウォッチが持つ独自の価値
ソニーのスマートウォッチは、他社とは一線を画しています。
それは“ガジェットを主張しないスマートさ”です。
SmartWatch 3（SWR50）が示した「機能性」、wena 3が体現した「自然なデザイン」。
どちらもソニーらしい「技術と日常の融合」を意識したアプローチです。
また、ソニーは家電メーカーとしての品質・耐久性にも定評があります。
防水・防塵仕様、長寿命バッテリー、安定した動作など、実際に使って安心できる部分が多いのも強みです。
今後のソニーに期待したいこと
ここ数年、ソニーから新しいスマートウォッチが出ていないことを惜しむ声もあります。
「次世代モデルが登場すれば必ず買いたい」と語るユーザーも少なくありません。
もし次のモデルが出るとしたら――
- wena 3の電子マネー機能を海外対応へ
- 健康管理センサーの強化
- OSアップデートによるアプリ拡張
- デザインコラボの拡大
こうした要素が加われば、再びスマートウォッチ市場の注目を集めることは間違いないでしょう。
ソニーのスマートウォッチ評判は？機能性とデザインを徹底レビュー【まとめ】
ソニーのスマートウォッチは、「派手さよりも実用性」「デジタルすぎない上品さ」を求める人にぴったりです。
SmartWatch 3（SWR50）は機能面で堅実、wena 3はデザイン面で革新的。
どちらも“使う人の生活に自然に馴染む”ことを大切にしている点がソニーらしい魅力です。
最新モデルが登場すれば、また注目が集まる可能性も十分。
テクノロジーと時計の融合というテーマにおいて、ソニーの挑戦はまだ終わっていません。
「スマートウォッチ＝デジタルガジェット」という固定観念を変えたいなら、
ソニーのスマートウォッチは、その答えのひとつになるはずです。
