ゲーミングPCを買った瞬間のワクワク感って、なんとも言えないですよね。
箱を開けて、ピカピカのパーツを眺めて、「これで最新のゲームが快適に遊べる!」と思うのは当然のこと。でも、実は買った直後の準備と設定が、その後の快適さを大きく左右するんです。
この記事では、初めてゲーミングPCを手にした人が「買ってすぐにやるべきこと」を、わかりやすく順番に解説していきます。
専門用語はなるべく避け、会話するようなテンポで進めていきますね。
1. 開封してすぐにやること ― ハードウェアチェックと初回起動
まず最初に、箱を開けたら落ち着いて確認から始めましょう。
興奮して電源を入れる前に、安全確認が大切です。
- ケースの中に緩衝材やビニールが残っていないか
- ケーブルやコネクタがしっかり接続されているか
- グラフィックカードやメモリがちゃんと挿し込まれているか
特にグラフィックカードの電源ケーブルは、抜けかけていると起動しないこともあります。
また、ファンの羽根にケーブルが当たっていないかもチェックしましょう。
すべて問題がなければ、いよいよ電源をオン。
最初にBIOS(設定画面)が表示されればひと安心です。
画面が出ない場合は、モニターの接続先がグラフィックカード側になっているかも確認を。マザーボード側につないでしまうミスは意外と多いです。
2. BIOSの設定を整える ― 性能を引き出す準備
BIOS(またはUEFI)は、PCの「心臓部の設定メニュー」です。
初めて触るとちょっと怖いかもしれませんが、難しくありません。
以下の3つをチェックするだけでOKです。
- メモリのXMP(またはEXPO)を有効化
メモリはそのままだと低速モードで動いていることがあります。
XMPを有効にすれば、本来のスピードで動作します。 - ブート順序を設定
OSを入れるUSBメモリを挿している場合は、それを最優先にします。
インストール後は、起動ドライブをSSDに戻しましょう。 - ファンと冷却の確認
CPUクーラーやケースファンの回転数を確認し、静音モードや性能重視モードを選べます。最初は自動設定のままで問題ありません。
BIOSはPCの安定性を左右する大事な部分。
設定を終えたら「Save and Exit」で保存して再起動しましょう。
3. Windowsをインストールして初期設定を済ませる
ゲーミングPCの多くはWindowsを使います。
もし最初からインストールされていなければ、USBメモリでWindowsをインストールします。
インストール後、以下のポイントを押さえましょう。
- Windows Updateをすぐ実行
セキュリティや安定性に関わる更新が含まれています。 - プライバシー設定を見直す
位置情報や広告のパーソナライズをオフにすることで、余計な通信を防げます。 - 不要なアプリをアンインストール
メーカー製のPCには試用版ソフトが多く入っています。必要なもの以外は削除しましょう。 - 電源プランを「高パフォーマンス」に変更
これを設定するだけで、CPUの動作がより安定し、ゲーム中の処理落ちが減ります。
初期設定が整えば、PCの土台がしっかり固まります。
4. 最新ドライバを入れて性能を最大限に
ゲーミングPCの性能を引き出すうえでドライバ更新は欠かせません。
特に大事なのは以下の3種類です。
- グラフィックドライバ(NVIDIA / AMD)
最新ゲームへの最適化が行われるので、必ず最新版を入れましょう。 - チップセットドライバ
マザーボードやUSBなど、PC全体の通信を安定させます。 - ネットワークドライバ
オンラインゲームでは通信安定性が命。最新のものを使うとラグが減ることもあります。
加えて、ディスプレイ設定でリフレッシュレート(例:144Hz)を正しく選びましょう。
せっかく高性能モニターを使っても、設定が60Hzのままだと性能が生かせません。
5. ゲーム用ストレージと環境を整える
ゲームを快適にプレイするには、ストレージ構成が大事です。
- OS用のSSD(Cドライブ)
- ゲーム用のSSDまたはHDD(Dドライブなど)
このように分けると、OSを再インストールしてもゲームデータを残せます。
SSDはロード時間が短く、特にオンラインゲームやオープンワールド系では効果絶大。
HDDは録画やキャプチャの保存先に回すのがオススメです。
また、Steam・Epic Games・Battle.netなど複数のゲームプラットフォームを使う人は、インストール先を共通のフォルダに指定しておくと整理が楽になります。
6. セキュリティとバックアップも忘れずに
「ゲームしかしないから大丈夫」と思いがちですが、セキュリティは必須です。
Windows Defenderで十分な保護が得られますが、怪しいソフトや広告ツールを入れないよう注意しましょう。
もう一つ大事なのがバックアップ。
ゲームのセーブデータや設定ファイル、録画データは外付けSSDやクラウドに定期的にコピーを。
特にクリエイティブ系のデータを扱う人は、バックアップの自動化を検討してもいいでしょう。
7. モニターと周辺機器を最適化する
せっかくのゲーミングPC、周辺機器の設定も侮れません。
- モニター:リフレッシュレート、応答速度、G-SYNC/FreeSync設定を確認
- マウス:マウス加速をオフ、DPIやポーリングレートを最適化
- キーボード:マクロキーやRGBライティングをカスタマイズ
- ヘッドセット:サラウンド設定やマイク感度を調整
これらを整えることで、操作感がグッと良くなります。
もし2画面以上を使うなら、配置やメインディスプレイの指定も忘れずに。
8. ゲームを始める前にパフォーマンスチェック
最初に軽くベンチマークテストを行っておくと、後々の比較に役立ちます。
[3DMark]や[Cinebench]などを使えば、PCの実力が数値で分かります。
また、モニタリングツール(MSI Afterburnerなど)を入れて、温度・フレームレートを確認しながら設定を調整しましょう。
CPUやGPUが高温になるようなら、ケース内のエアフローやファンの回転数を見直すと改善します。
9. 長く快適に使うためのメンテナンス習慣
ゲーミングPCは使いっぱなしにすると、性能が落ちていきます。
以下の習慣をつけるだけで、快適さを長期間キープできます。
- 半年に一度、ケース内のホコリ掃除
- 不要なゲーム・録画データの整理
- ドライバとBIOSの定期更新
- 温度チェックとファン掃除
ホコリが溜まると熱がこもり、ファンの音が大きくなる原因になります。
メンテナンスもゲームライフの一部だと思って楽しんでやりましょう。
ゲーミングPCを買ったらやることを知って、最高の環境を作ろう
ここまで紹介した手順をすべて終えれば、あなたのゲーミングPCは“最高のスタート状態”になります。
少し手間はかかりますが、ここでのひと手間が後々の安定性や快適さを大きく左右します。
- 初期チェックで安全確認
- BIOSで性能を引き出す
- Windowsとドライバを最新に
- ストレージとバックアップを整える
- 周辺機器とモニターを最適化
この流れを意識しておけば、ゲームも作業も快適そのもの。
せっかく手に入れた自分専用のマシン、最高のコンディションで使いこなしましょう。
そして何より、「ゲーミングPCを買ったらまずやるべき設定と準備方法とは?」を実践すれば、あなたの新しいPCライフが一段と楽しく、頼もしいものになります。
