ゲーム環境を整えるとき、意外と見落としがちなのが「ゲーミングPCの置き場所」です。床に直置きしている人も多いですが、実はそれ、ホコリを吸い込みやすく、冷却にも悪影響を与えるんです。
そこで便利なのが「ゲーミングPCワゴン」。今回は、選び方のポイントからおすすめモデルまで、実際の使い勝手を踏まえて紹介します。
なぜゲーミングPCにワゴンが必要なのか？
まず、なぜゲーミングPCにワゴンを使うのか。その理由を3つに絞ってお話しします。
1. ホコリ対策と冷却効率の向上
ゲーミングPCは高性能なパーツを詰め込んでいるため、熱を持ちやすい構造になっています。床に直接置くと、吸気口からホコリを吸い込みやすく、冷却ファンやフィルターの詰まりの原因になります。
ワゴンで少し浮かせるだけで、ホコリの吸い込みが大幅に減り、通気性も確保できます。
2. 掃除・移動がラクになる
キャスター付きのワゴンなら、ちょっと掃除したいときも簡単に動かせます。重たいPCを持ち上げなくてもスッと動かせるのは便利。模様替えや配線整理のときにも重宝します。
3. 配線や周辺機器をスマートに整理
ゲーミング環境では、キーボード、コントローラー、オーディオインターフェース、外付けHDDなど機器が多くなりがち。ワゴンを使えば、PC本体と一緒にそれらを整理して収納でき、見た目もスッキリします。
ゲーミングPCワゴンの選び方
PCワゴンといっても、素材・形・サイズはさまざま。選ぶポイントを押さえておくと、後悔のない買い物ができます。
サイズは「内寸」をチェック
まず確認したいのはサイズです。PCケースの大きさを測ってから、ワゴンの内寸（実際にPCを置けるスペース）と照らし合わせましょう。
ミドルタワーやフルタワーケースは高さも奥行きもあるため、余裕をもった寸法を選ぶことが大切です。配線スペースやエアフローを考えると、少なくとも5cm程度の余裕をとっておくと安心です。
耐荷重に注意
ゲーミングPCは構成によっては15〜25kgほどになることもあります。ワゴンの耐荷重を超えると、たわみや破損の原因に。
1段あたりの耐荷重が20kg以上、全体で40〜50kgあると安心です。周辺機器を載せる場合は、耐荷重に余裕をもたせましょう。
放熱性と通気性
長時間のゲームプレイや配信では、PC内部の熱がこもりやすくなります。側面や背面がオープンになっているワゴンを選ぶことで、熱を逃がしやすくできます。
金属メッシュやパンチング加工が施されたモデルなら、通気性がさらにアップ。見た目の軽さもあり、インテリアにも馴染みやすいです。
縦置きか横置きか
ワゴンには「縦型」と「横型」があります。
- 縦型タイプ：デスク下に収まりやすく、省スペース。
- 横型タイプ：天板が広く、プリンターや周辺機器を同時に載せられる。
設置場所や使い方に合わせて選びましょう。デスクの横に並べるなら縦型、壁際で収納も兼ねたいなら横型が便利です。
キャスターとストッパー付きがおすすめ
キャスターがあると移動がしやすい一方、固定しないと動いてしまうことも。
ストッパー付きなら、掃除のときだけ動かして、普段はしっかり固定できます。床を傷つけないゴムキャスタータイプを選ぶのもポイントです。
デザインと素材も重要
ゲーミングデスク周りは見た目も大事です。スチール製のワゴンは無骨でメカニカルな印象、木製やメラミン仕上げなら温かみがありインテリアにも馴染みます。
カラーは黒・グレー・木目調が人気。PCやデスクのトーンに合わせると統一感が出ます。
ワゴン選びの注意点と活用のコツ
将来のPCアップグレードを見据える
将来的にPCケースを買い替える可能性があるなら、ワゴンのサイズには余裕を持たせましょう。特に水冷クーラーや大型GPUを搭載するケースは背が高くなる傾向があります。
配線整理を意識する
ワゴンを導入すると、ケーブルが奥まって取り回しが面倒になることがあります。
背面や側面にケーブルを通せる隙間があるモデルを選ぶと便利です。結束バンドやケーブルボックスと組み合わせるとさらにスッキリします。
熱とホコリへの対策
床から数センチ浮かせるだけでも、ホコリの吸い込み量は減ります。ただし完全に防げるわけではないので、定期的な掃除は欠かせません。
特に夏場や湿気の多い部屋では、通気性を意識した配置が大切です。ワゴンの背面を壁にピッタリつけず、数cmの隙間を確保すると放熱効果が上がります。
おすすめのゲーミングPCワゴン6選
ここからは、実際に人気のあるワゴンを紹介します。価格帯や特徴をざっくりと把握しておきましょう。
1. 昇降式ゲーミングPCワゴン（OFFICE TERIOR）
高さ72〜120cmまで調整できる昇降式タイプ。L字デスクと組み合わせても使いやすく、デスクと高さを合わせて「拡張デスク」としても活躍します。安定感があり、ゲーミングルームを整えたい人におすすめ。
2. レメックスジャパン 上下昇降パソコンワゴン
高さ調整機能に加え、幅広の天板を備えたワゴン。PC本体だけでなく、コントローラーやヘッドセットも一緒に置けます。デザインもシンプルで、デスクとの一体感を重視したい人に◎。
3. Holdm 昇降式ワゴン（幅65×奥行32×高さ67〜92cm）
手頃な価格ながら昇降機能付き。ミドルタワーサイズのPCも置ける十分なスペースがあり、キャスターも滑らか。コスパを重視する方に最適です。
4. スリム金属製サイドワゴン（ichitastore）
省スペース設計で、デスク下にピッタリ収まるコンパクトタイプ。金属製で剛性も高く、見た目もスタイリッシュ。狭い部屋や一人暮らしゲーマーにもおすすめ。
5. 汎用パソコンワゴン（Amazon）
「とにかく床置きをやめたい」人にぴったりのベーシックモデル。価格も手頃で、初めてワゴンを導入する人に人気です。
6. MIYOKI パソコンワゴン 棚板調節タイプ
幅60cm・奥行30cmとコンパクトながら、棚板の高さ調整が可能。小型PCやルーター、外付けSSDなどもまとめて置ける便利な設計です。
部屋別・使い方のアイデア
- リビング設置派：木目調ワゴンで家具と馴染ませると、生活感を抑えながらスマートに配置できます。
- ゲーミングルーム派：黒やスチール素材で統一し、LEDライトとの相性を楽しむのも◎。
- 在宅ワーク兼用派：昇降式ワゴンをデスク延長として使えば、作業エリアが広がります。
ちょっとした家具選びで、快適さも見た目も大きく変わります。
まとめ：ゲーミングPCワゴンで環境を整えよう
ゲーミングPCワゴンは、ただの「台」ではありません。ホコリや熱からPCを守り、掃除やメンテナンスをラクにしてくれる便利なパートナーです。
選ぶときは、サイズ・耐荷重・通気性・キャスターの有無を意識し、あなたの環境に合うものを見つけてください。
PC本体を守ることは、ゲーム体験を長く楽しむための第一歩。
自分だけの最適なゲーミングPCワゴンを選んで、快適なプレイ環境を整えていきましょう。
