ゲーミングPCって、正直どれを選べばいいか迷いますよね。ハイスペックモデルは魅力的だけど値段が高いし、かといって安すぎると性能が心配……。
そんなとき注目したいのが「エントリーモデルのゲーミングPC」です。価格を抑えながらも、フルHDのゲームを快適に遊べる性能を備えた“ちょうどいい”存在。この記事では、初心者にもわかりやすく、コスパの良い選び方とおすすめポイントをまとめていきます。
エントリーモデルのゲーミングPCとは？
まず「エントリーモデル」という言葉の意味を整理しましょう。
これは簡単に言えば「入門者向けの価格と性能のバランスが取れたゲーミングPC」を指します。
価格帯で言うと、おおよそ10万〜15万円程度。
この範囲なら、最新ゲームを最高画質で動かすのは難しいですが、人気のオンライン対戦ゲームやカジュアルタイトルなら問題なくプレイ可能です。
「とりあえずPCゲームを始めてみたい」「PSやSwitchより少し高画質で遊びたい」といった人には最適なスタートラインです。
エントリーモデルを選ぶメリット
エントリーモデルの一番の魅力は、やはりコストパフォーマンス。
この価格帯で必要十分な性能を確保できるのは大きな利点です。
1. 予算を抑えてゲーミング環境を整えられる
ハイエンドPCが30万円以上するなか、10万円台で始められるのは大きな魅力。
ゲームだけでなく、動画視聴や画像編集など、普段使いも快適にこなせます。
2. 初心者でも扱いやすい
BTOメーカー（受注生産PC）などが提供するモデルは、構成がシンプルで使いやすく、サポート体制も整っています。
初めてゲーミングPCを買う人にとって、トラブル対応がしやすいのも安心ポイントです。
3. フルHDで快適に遊べる
解像度1920×1080（フルHD）であれば、多くのゲームを中～高設定で楽しめます。
例えば『フォートナイト』『VALORANT』『APEX』などの人気タイトルも、スムーズに動作するケースが多いです。
デメリットと注意点
もちろん、エントリーモデルにも限界はあります。購入前に知っておくことで、後悔を防げます。
1. 高負荷ゲームには不向き
『サイバーパンク2077』や『バルダーズ・ゲート3』のような重量級ゲームでは、画質設定を下げる必要があります。
最新3Dゲームを最高設定で楽しみたいなら、もう一段上のミドルクラスを検討しましょう。
2. 将来のアップグレードを視野に
エントリーモデルは2〜3年ほどで性能的に厳しくなる可能性があります。
ただし、電源やマザーボードに余裕のある構成なら、後からグラフィックカードだけ交換するなどのアップグレードも可能です。
3. 最低限の冷却・電源品質をチェック
安価なモデルでは冷却ファンが少なかったり、電源容量がギリギリだったりします。
“安かろう悪かろう”にならないよう、冷却性能と電源ユニットの品質は妥協しない方がいいでしょう。
スペック選びのポイント
ここでは、エントリーモデルを選ぶときに特に重要なスペックを解説します。
スペック表を丸暗記する必要はありません。要点だけ押さえればOKです。
CPU（プロセッサー）
ゲームではグラフィックカードが重要と思われがちですが、CPUも動作の安定性に関わります。
狙い目は「Intel Core i5」または「AMD Ryzen 5」クラス。
6コア以上あれば、マルチタスクや配信にも十分対応します。
GPU（グラフィックボード）
一番大事なのがGPU。ここをケチると後悔します。
フルHDで快適に遊びたいなら、NVIDIA RTX 3050〜4060あたりがベストバランス。
AMDならRadeon RX 6600クラスでも十分です。
メモリ（RAM）
8GBでは最近のゲームでは不足気味。
最低でも16GBを選びましょう。これだけで動作の安定感が大きく変わります。
ストレージ（SSD）
今やHDDではなくSSDが当たり前。
容量は512GB以上を目安に。大作ゲームを複数インストールするなら、1TBあると安心です。
NVMe対応SSDならロード時間も短縮され、体感速度が大幅に上がります。
コスパ良好な構成の見極め方
“安くて強い”を実現するには、パーツ構成のバランスが命です。
CPUやGPUどちらか一方に偏っても、ゲームの快適さは落ちます。
理想的なバランスはこんなイメージです。
- CPU：Core i5 or Ryzen 5
- GPU：RTX 3050〜4060
- メモリ：16GB
- SSD：512GB〜1TB
このあたりを基準にすれば、フルHDゲームはほぼカバーできます。
また、電源ユニットは500〜600W以上、80PLUS認証付きのものを選ぶと安心。
冷却性能も静音ファンやエアフロー設計をチェックしておきましょう。
初心者におすすめのモデル例
ここからは、実際に人気の高い“エントリーモデル”の例を紹介します。
価格や在庫は時期によって変動するので、参考程度にしてください。
- NEWLEAGUE Ryzen5 5500 / RTX 3050 / 16GB / SSD 512GB
価格を抑えつつ、フルHDゲームが十分楽しめる構成。エントリーユーザーの定番です。 - マウスコンピューター NEXTGEAR JG-A5G5A
BTOカスタム可能で、サポート体制も充実。初めての1台として人気。 - パソコン工房 LEVELシリーズ i5搭載モデル
ノート型ながら軽めのゲームなら十分対応。外出先での使用も想定するなら候補に。
どのモデルも「10万円台前半」で、主要タイトルを中設定で快適にプレイ可能です。
価格に対しての性能バランスが良く、初心者が最初に買う1台としてちょうどいいラインです。
BTOメーカーを活用するのもおすすめ
BTO（Build To Order）メーカーとは、CPUやメモリ、SSD容量などを自分で選べる受注生産型のPC販売スタイル。
ドスパラやマウスコンピューター、パソコン工房といった国内メーカーが有名です。
BTOのメリットは、
- 予算に合わせてカスタマイズできる
- 必要な性能だけを選べる
- サポート・保証が手厚い
という点。
「あと2GBメモリを増やしたい」「SSDを1TBにしたい」といった希望も反映できるため、無駄のない買い物ができます。
失敗しないためのチェックリスト
購入前に、次の項目を確認しておきましょう。
- プレイしたいゲームの推奨スペックを確認
フォートナイト、VALORANT、APEXなど、公式サイトに推奨環境が載っています。 - メモリとSSD容量を確認
16GB／512GBは最低ライン。 - 冷却と電源を妥協しない
特に電源の品質は長期的な安定性に関わります。 - サポート・保証を確認
初期不良やトラブル時にすぐ対応できるかチェック。
この4点を意識すれば、大きな失敗はほぼ防げます。
エントリーモデルの限界とその先にある選択
エントリーモデルは「最初の一歩」に最適ですが、使っていくうちに“もう少し性能が欲しい”と思うこともあるはずです。
そのときはGPUの交換やメモリ増設など、アップグレードを考えましょう。
逆に、配信・動画編集・高解像度ゲーミングを想定しているなら、最初からミドルクラス以上（20万円前後）を選ぶ方が結果的にコスパが良くなるケースもあります。
つまり、自分の遊び方と目的に合った“ちょうどいいスペック”を選ぶことが最重要です。
まとめ：エントリーモデルのゲーミングPCおすすめ！コスパ良好な選び方
エントリーモデルのゲーミングPCは、
「手頃な価格でゲームを楽しみたい」「初めて自分のPCを持ちたい」という人にぴったりの選択肢です。
10〜15万円前後で、フルHDの主流タイトルを快適に動かせる性能を持ち、普段使いにも十分。
CPUはCore i5またはRyzen 5、GPUはRTX 3050〜4060、メモリ16GB、SSD 512GB以上が“後悔しない構成”の目安です。
迷ったら、信頼できるBTOメーカーのモデルを選ぶのがおすすめ。
そして、ゲームを楽しむための第一歩として、自分に合ったコスパ重視の1台を見つけましょう。
