ワイヤレスイヤホンを使っていると、「電源オン」「接続しました」「バッテリーが少なくなっています」といった音声ガイドが流れることがあります。最初は便利に感じても、慣れてくると「いちいち喋らなくていい」と思う瞬間、ありますよね。
この記事では、そんなワイヤレスイヤホンの音声ガイドを完全に消す方法や、メーカー別の設定手順をわかりやすく解説します。アプリ操作から本体設定まで、静かにイヤホンを楽しみたい人に向けた内容です。
そもそも音声ガイドはなぜ流れるのか
音声ガイドは、イヤホンの状態をユーザーに知らせるための機能です。たとえば、
- 電源オン/オフ
- Bluetooth接続・切断
- ペアリングモードへの移行
- バッテリー残量の警告
- ノイズキャンセリングや外音取り込みモードの切り替え
こうした状況を、音や声で教えてくれる仕組みです。
ただし、英語のガイダンスだったり、音量が大きかったりすると、毎回の使用でストレスになることもあります。
音声ガイドを消す方法の基本ステップ
ワイヤレスイヤホンの音声ガイドをオフにする方法は、機種によって異なりますが、共通の流れがあります。
1. 専用アプリを確認する
最近のイヤホンは、専用アプリを通じて詳細な設定ができます。
アプリ上で「音声ガイド」「音声案内」「Voice Guidance」「Voice Prompts」といった項目を探してみましょう。
たとえば以下のような例があります。
- Jabra Sound+:
「Headset Guidance」という項目で、音声ガイドを“トーン音”に変更可能。英語の案内をビープ音に置き換えられます。 - Sony | Headphones Connect:
「音声ガイダンスのオン/オフ」「音量調整」が可能。言語変更もできるため、英語が気になる人にも便利です。 - Bose Music:
「Voice Prompts」設定でオン/オフを切り替え可能。英語の案内を完全に無効化できます。
これらのアプリをインストールしてイヤホンを接続すると、設定画面から音声案内の切り替えができるようになります。
2. 本体ボタンで設定するタイプもある
アプリが対応していない機種では、本体操作で切り替えるケースもあります。
- Boseの一部モデル(Bose QuietControl 30など)では、「音量+」「音量-」ボタンを同時長押しで音声ガイドをオフ。
- 中華系ブランド(Anker、SOUNDPEATSなど)では、「マルチボタンを長押し」「両耳のタッチパネルを5秒押す」などで設定変更できる場合も。
取扱説明書やメーカーのサポートページで確認すると、こうした隠し操作が見つかることがあります。
3. 音声案内を“トーン音”に変更する
完全に無音にできないモデルでも、音声ガイドを「ピッ」「ポン」といった短いトーン音に変更できることがあります。
これは「完全に喋らないけれど、状態は音でわかる」便利な中間設定。Jabra Sound+やSonyではこのモードを選べます。
4. ファームウェアを更新する
古いイヤホンでは音声ガイドをオフにできないこともありますが、アップデートで機能が追加される場合があります。
アプリで「最新バージョンに更新」と表示されたら、アップデートして再度設定画面を確認しましょう。
メーカー別の設定事例
Jabraの場合
Jabraの高性能モデル(Jabra Elite 7 Pro、Jabra Elite 85tなど)では、「Jabra Sound+」アプリで簡単に変更できます。
- アプリを起動
- イヤホンを接続
- 設定アイコンをタップ
- 「Headset guidance」を「Tone guidance」に変更
これで「Battery low」などの英語音声が短いトーン音に変わります。
完全オフも可能なので、静かな環境でも快適に使えます。
Sonyの場合
Sonyの「Headphones Connect」アプリでは、音声ガイドを細かく設定できます。
- アプリでイヤホンを選択
- 「システム」タブにある「音声ガイダンス」を開く
- オン/オフまたは音量変更を選ぶ
Sonyは言語変更にも対応しており、「英語→日本語」「英語→無音」も設定可能です。
設定が反映されるまでに時間がかかることがありますが、一度変更すれば継続的に有効です。
Boseの場合
Boseは昔から音声ガイド機能が強力ですが、ユーザーの要望によりオフ機能も実装されています。
- 「Bose Music」アプリを開く
- 接続したイヤホンを選択
- 「設定」→「Voice Prompts」→「オフ」に切り替え
または一部機種では、本体のボリュームボタンを同時長押しするだけで切り替え可能。
アプリを使わない人にもやさしい仕様です。
それでも音声が消えないときの対処法
音声ガイドをオフに設定しても、完全に無音にならないケースがあります。
主な理由は以下の通りです。
- バッテリー残量警告など、安全上必要な音声はオフにできない
- ファームウェアが古い
- イヤホンのリセットが必要
- 設定変更が反映されていない
この場合は、一度イヤホンをケースに戻して数分放置し、再接続してみましょう。
また、初期化(リセット)を行うと、設定が正しく反映されることがあります。
イヤホンを静かに使いたい人へのヒント
音声ガイドをオフにすると、接続状態がわかりにくくなるというデメリットもあります。
そのため、完全に無音にする前に、次の方法を試してみるのもおすすめです。
- 音量を最小にして耳元で聞こえにくくする
- 英語ガイドが気になる場合は日本語に切り替える
- ビープ音モードに変更する
特に、仕事中や集中したい時に「Connected」などの声を聞きたくない人には、“トーンガイダンス”がベストバランスです。
音声ガイドを消すときの注意点
- 通話モードの切替や外音取り込み機能の操作がわかりにくくなる
- バッテリー警告を聞き逃して突然電源が切れる可能性がある
- 接続不良が起きた時に原因がつかみにくい
音声ガイドを完全に消す場合は、これらの点も理解しておきましょう。
使い方に慣れていれば問題ありませんが、最初のうちはトーン音で運用するのが安心です。
これからイヤホンを選ぶなら“音声案内オフ機能付き”が便利
新しいイヤホンを購入するなら、音声案内設定が細かくできるモデルを選ぶのがおすすめです。
製品ページやサポート情報で「音声ガイド設定」「アプリ対応」「トーンガイダンス機能」などの記載をチェックしてみましょう。
Bose、Jabra、Sony、Ankerの上位モデルはこの機能が整っています。
逆に、安価な完全ワイヤレスイヤホンは音声案内が固定されているケースも多いので注意です。
ワイヤレスイヤホンの音声ガイドを完全に消す方法と設定の手順 まとめ
ワイヤレスイヤホンの音声ガイドを消す方法は、
- アプリで設定をオフにする
- 本体操作で切り替える
- ビープ音に変更する
- ファームウェアを更新する
という流れで進めるのが基本です。
完全に無音化できる機種もあれば、安全通知だけ残るタイプもあります。
それでも、ほとんどのブランドで「静かに使う」設定が可能になってきています。
余計な声に邪魔されず、静かな空間で音楽や動画を楽しみたい方は、ぜひこの記事を参考にして設定を見直してみてください。
