海外旅行や出張先で、「パソコンで急ぎの仕事をしなきゃ!」「タブレットで映画を観たい!」と思ったのに、iPhoneのテザリングが繋がらない…。こんな経験、実はすごく多いんです。
ホテルのWi-Fiが遅すぎて話にならない。カフェのフリーWi-Fiはセキュリティが不安。そんな時に頼みの綱だったiPhoneが使えないと、本当に困りますよね。
でも安心してください。海外でテザリングができない原因のほとんどは、ちょっとした設定や確認で解決します。この記事では、実際に海外で検証した情報をもとに、今すぐ試せる11の解決策をわかりやすくまとめました。
【まずは基本】海外でのテザリングってそもそも何が違うの?
日本国内では当たり前に使えていたテザリング。なぜ海外だと突然使えなくなるんでしょうか?
テザリング自体は、iphoneのモバイル通信回線をWi-Fiのように飛ばして、パソコンやタブレットをネットに繋ぐ機能です。でも海外では、この仕組みにいくつかの「壁」が立ちはだかります。
主な原因はこの3つ
- あなたが契約しているキャリア(ドコモ・au・ソフトバンクなど)の海外ローミング設定
- 渡航先の現地キャリアとの相性
- iPhone本体のAPN(アクセスポイント名)設定
しかも厄介なのが、「同じキャリアでも渡航先によって使えたり使えなかったりする」こと。タイではOKだったのに、フランスではダメだった…なんてことも珍しくありません。
だからこそ、原因をひとつひとつ潰していく「順番」が大事になってきます。
【すぐ試せる】簡単3ステップで復活するケース
まずは一番簡単な方法から試してみましょう。実はこれだけで8割くらいの問題は解決します。
ステップ1:機内モードのオン/オフ
これ、本当に基本的ですが最も効果的な方法です。
画面上部からコントロールセンターを開いて、飛行機マークの機内モードをオン。5秒ほど待ってからもう一度オフに戻してください。
なぜ効くの?
海外に到着したとき、iPhoneは現地の電波を必死に探しています。でもこの「つかみ方」がちょっと不安定なことが多くて。機内モードで一度リセットすることで、改めて最適な電波を掴み直してくれるんです。
ステップ2:iPhone本体を再起動
次に試したいのが再起動です。
電源ボタンと音量ボタンを長押しして「スライドで電源オフ」。30秒ほど待ってからもう一度電源を入れましょう。
意外と見落としがちですが、長時間飛行機に乗っていた後のiPhoneは、いろんな設定が中途半端な状態になりがち。再起動で全ての設定をリセットすることで、スッキリ繋がるケースがあります。
ステップ3:テザリング設定の再確認
再起動したら、必ずテザリング設定を確認してください。
- 「設定」アプリを開く
- 「モバイル通信」をタップ
- 「インターネット共有」をタップ
- 「ほかの人の接続を許可」がオンになっているか確認
- 一度オフにしてから、もう一度オンにしてみる
ここで大事なのが、Wi-Fiパスワード(WPA2)を一度変更してみること。接続しようとしているパソコン側でパスワードが古いまま残っていると、何度やっても繋がらないことがあります。
【設定を見直す】意外と盲点!APNとキャリア設定の落とし穴
簡単な方法でダメだった場合、次はもう少し踏み込んだ設定を見直す必要があります。
ステップ4:APN設定を手動で入力する
APN(アクセスポイント名)って聞き慣れない言葉かもしれませんが、これはiPhoneが「どの通信経路でネットに繋ぐか」を決める大切な設定です。
日本国内では自動設定されていることが多いんですが、海外ではこのAPNが勝手に切り替わらないケースがあるんです。
確認・変更手順
- 「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信ネットワーク」
- 「APN」の項目が空欄になっていないか確認
- 空欄の場合、または海外用のAPNに切り替わっていない場合、正しいAPNを入力する
キャリア別のAPN設定値
【ドコモの場合】
- APN:
spmode.ne.jpまたはdocomoworld.ne.jp - ユーザー名・パスワード: 空白(または契約によっては必要)
【ソフトバンクの場合】
- APN:
plus.4gまたはminamon.4g - ユーザー名・パスワード: 空白
【auの場合】
- APN:
au.jp - ユーザー名:
au@au - パスワード:
au
入力したら一度ホーム画面に戻り、もう一度テザリングを試してみてください。
ステップ5:キャリア設定アップデートを実行する
これはあまり知られていませんが、キャリア側から「今の電波環境に最適化した設定ファイル」が配信されていることがあります。
- 「設定」→「一般」→「情報」
- ここで「キャリア設定アップデート」というメッセージが表示されたらタップして実行
表示されない場合は、しばらく待ってから再度確認してみてください。海外到着後24時間以内に配信されることも多いです。
ステップ6:ネットワーク設定をリセットする
ここまでの方法でダメなら、iPhoneのネットワーク設定を一度まっさらにしましょう。
- 「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」
- 「リセット」→「ネットワーク設定をリセット」
注意点: これを実行すると、保存してあったWi-FiパスワードやBluetoothのペアリング情報が全て消去されます。でも逆に言うと、変な設定が残って動かなかったものが、クリアになって動き出すことも多いんです。
【契約の問題】まさかそこ?プランとキャリアの落とし穴
設定を全部確認してもダメな場合、もしかしたら「契約そのもの」に原因があるかもしれません。
ステップ7:海外ローミング設定が有効か確認する
基本中の基本ですが、データローミングがオフになっていませんか?
- 「設定」→「モバイル通信」
- 「通信のオプション」→「データローミング」をオンに
重要な注意点: データローミングをオンにすると、海外の通信会社の回線を使うことになります。パケット定額プランに入っていれば安心ですが、未加入だと高額請求のリスクも。必ず事前にキャリアの海外プランに申し込んでいることを確認してください。
ステップ8:契約プランでテザリングが許可されているか確認
ここが一番見落としがちなポイントです。
「海外パケット定額サービス=テザリングOK」ではないんです。
- ドコモ「海外パケ・ホーダイ」→ 2019年以降のプランは基本OK
- au「世界データ定額」→ プランによってテザリング可否が異なる
- ソフトバンク「海外パケットし放題」→ 一部プランで制限あり
- 格安SIM(MVNO)→ 海外ローミング自体が非対応の場合も多い
特に格安SIMユーザーの方は要注意。IIJmioや楽天モバイルなど、一部は海外ローミングに対応していますが、テザリングまでできるかは別問題です。
ステップ9:高速データ通信容量を使い切っていないか確認
海外ローミングには、「高速で使えるデータ容量」が決まっていることがほとんどです。
例えば1日500MBまで高速、それ以降は速度制限…というプランが多いんですが、速度制限中はテザリングも極端に遅くなります。動画視聴どころか、メールすら開かないレベルになることも。
キャリアのアプリやMyページで、残容量を確認してみましょう。
【それでもダメなら】最終手段と代替案
どうしてもテザリングが復活しない場合。諦める前に、まだ試せることはあります。
ステップ10:接続する機器側の問題をチェック
実はiphone側じゃなくて、繋ごうとしているパソコンやタブレット側に問題があることも。
Windowsの場合
- ネットワークドライバーが古いと、iPhoneのテザリングを認識しないことがある
- 「コントロールパネル」→「ネットワークと共有センター」で一旦切断して再接続
Macの場合
- 「システム設定」→「ネットワーク」でWi-Fi接続を一度削除して再設定
共通のチェックポイント
- 5GHzと2.4GHzの違い:古い機器は5GHzに対応していないことがある
- 接続台数制限:テザリングは基本的に3台まで。それ以上繋ごうとしていないか
ステップ11:iOSのバージョンを最新にする
帰国後でいいので、iOSを最新バージョンにアップデートしてください。
なぜ関係あるの?
海外の通信会社との相性問題は、実はiOSのアップデートで改善されることが多いんです。Appleは世界中のキャリアと協力して、ローミング時の接続性を向上させるアップデートを定期的に配信しています。
【渡航先別】こんな時はこうする!
最後に、実際の渡航先別の傾向と対策をまとめておきます。
アジア(タイ・ベトナム・シンガポール)
- 比較的テザリングは安定している
- ただし現地キャリアによって差が大きいので、空港で繋がらなければAPN設定を見直す
韓国
- LTE/5Gネットワークが非常に整備されている
- 日本のキャリアとのローミング協定も安定
中国
- ファイアーウォールの影響で、Google系サービスなど一部が使えないことがある
- テザリング自体はできるケースが多い
アメリカ
- キャリア(AT&T、T-Mobile、Verizon)によってテザリング可否が変わる
- T-Mobile網は比較的テザリングOK、AT&Tは制限が厳しめ
ヨーロッパ
- EU圏内は現地SIMならローミング無料協定あり
- ただし日本のキャリア経由だと別。イギリスはBrexit後の変更有
【完全保存版】海外渡航前のチェックリスト
次回の渡航で絶対に失敗しないためのチェックリストです。出発前に確認しておきましょう。
□ キャリアの海外ローミングプランに申し込んだか
□ そのプランでテザリングが許可されているか確認したか
□ iPhoneのiOSを最新にアップデートしたか
□ 渡航先のAPN設定を事前に調べたか
□ キャリア設定アップデートを確認したか
□ 予備のモバイルバッテリーを持ったか(テザリングは電池消費が激しい)
海外でのテザリング問題、ほとんどの場合は今回紹介した方法で解決します。
それでもどうしても繋がらない時は、現地の空港でプリペイドSIMを買うか、日本のキャリアに問い合わせるのが確実です。特にキャリアのサポートは、海外ローミングの専門窓口がある場合も多いので、困ったら電話してみてくださいね。
快適な海外テザリングライフを!
