あなたの周りにもいませんか?「初代iPhone、実は持ってるんだよね」ってさらっと言う人。
でもそれ、単なる「古いスマホ」じゃないんです。状態によってはマンションの頭金が買えちゃう金額で取引されることもある、れっきとしたコレクションアイテム。
「いやいや、高額で取引されてるのはアメリカのオークションの話でしょ?」
そう思いました?確かに2023年に約2800万円で落札された初代iPhoneは特別なケース。でも日本でも、美品の初代iPhoneなら8万〜15万円、未開封のiPhone Xでも10万円超えは当たり前の世界になってきています。
むしろ今、注目すべきは2024年〜2025年現在のリアルな買取相場。そして「これから価値が上がりそうなモデル」を見極める目です。
今回は、これからiPhoneコレクションを始めたい人から「実はけっこう集めちゃってる」という中級者まで、本当に役立つ実践的情報だけをぎゅっとまとめました。
「偽物をつかまされたくない」「大事に保管してるのに傷んできた」「いつ売るのが正解かわからない」
そんなコレクターあるあるの悩み、ぜんぶ解決します。
iPhoneコレクションを始める前に知っておきたい3つの価値基準
「動けばいい」はもう古い。コレクション価値を決める5つの要素
ヤフオクやメルカリを見ていると、「ジャンク品」「動作未確認」の初代iPhoneが数千円で取引されているのを見かけます。でも、それって本当にお買い得なんでしょうか?
結論から言うと、コレクション目的なら「ジャンク品は高い買い物」 です。
コレクションとしてのiPhoneの価値は、以下の5つで決まります。
1つ目は本体状態。画面の傷、背面の擦り傷、側面の打痕。これらが少なければ少ないほど価値は上がります。特に未使用品(展示品含む) は別格。10年前のモデルでも、ピカピカならプレミア価格がつきます。
2つ目は付属品の完備率。箱、書類、Appleシール、充電器、イヤホン。これらが全部揃っている「フルセット」 は、本体のみの2倍以上の値段になることもザラです。
3つ目はSIMロック状態。一般的にSIMフリー(またはキャリア版でも動作確認済み) が高評価。特定キャリアのロゴ入り筐体はコレクター需要が限定的です。
4つ目は製造ロットとシリアル番号。初代iPhoneなら4GBモデル、iPhone 5sならゴールド初期ロット、iPhone Xなら発売日週のもの。生産数の少ないロットは、あとから猛烈にプレミアがつきます。
5つ目は未開封かどうか。これはもう別次元。でもここには罠があって、「未開封」と「再封印」はまったくの別物。あとで詳しく解説しますね。
プロが実践する「状態評価」のリアルな基準
買取店やコレクターの間では、暗黙のランク分けがあります。
Nランク(未使用):箱のセロハン未開封、または開封済みでも一度も電源入れてない展示品レベル。傷ゼロ。ここから上のクラスは出物レベル。
Sランク(美品):使用感ほぼなし。拡大鏡で見ないとわからない微細なスレがあるかないか。コレクションとして最も現実的なターゲット。
Aランク(良好):よく見ると細かい傷あり。でもパッと見はきれい。実用とコレクションの中間。
Bランク以下:コレクションより実用、あるいは部品取り。
ここで大事なのは、「買うときはSランク以上、売るときはAランク以上で手放す」 という鉄則。中途半端な状態はコレクション市場では評価されにくいんです。
【全モデル網羅】iPhoneコレクション価値マップ2025
初代iPhone(2007年)〜iPhone 5s(2013年):ここが狙い目
初代iPhone(2G)
もはや伝説。4GBモデルは幻。8GBモデルでも箱・付属品完璧なら日本国内で20万円以上の評価も。ここ2〜3年で価格は右肩上がり。今から狙うならシリアル番号確認できる美品を。
iPhone 3G / 3GS
初代に比べると控えめ。でも白モデルは意外と少なくて、コレクター間でじわじわ人気。3GSの32GB白、箱付き美品は1万円超えも。
iPhone 4
ガラス+金属の傑作デザイン。au版CDMAモデルは国内キャリア限定で、ソフトバンク版より流通量少なめ。ホワイトモデルは発売遅延の経緯もあり、当時の話題性からコレクト度が高い。
iPhone 4s
Siri初搭載。docomo版は背面にNTTドコモロゴが入る貴重な1台。キャリア版コレクターには垂涎もの。
iPhone 5
Lightningコネクタへの移行モデル。今となっては4インチ画面の完成形。ブラック&スレートの色味が美品だと高評価。
iPhone 5s
Touch ID初搭載。ゴールドは発売直後は入手困難だった希少カラー。今でも中古市場でゴールドだけ値段がワンランク上。
iPhone 5c
評価が分かれるモデルですが、それが逆にチャンス。ブルー、グリーン、ピンク、イエロー、ホワイト。特にブルー32GBは生産数少なく、海外オークションではプレミア化の兆し。
iPhone 6(2014年)〜iPhone X(2017年):価格変動の節目
iPhone 6 / 6 Plus
大量生産されすぎて、コレクションとしては今が底値。でも128GBモデルやPlusのゴールドは、10年後には「大画面化の立役者」として再評価される可能性。
iPhone 6s / 6s Plus
3D Touch搭載。ローズゴールドは「ピンク系iPhone」の先駆け。ここから7000番台アルミで筐体強度アップ。6s Plusの美品はすでに流通減ってきてます。
iPhone SE(初代)
4インチ最終兵器。2026年の今、手入れされた美品はむしろ減少中。箱付きフルセットはコレクションとして確立しつつあります。
iPhone 7 / 7 Plus
イヤホンジャック廃止で歴史に名を刻む。そしてジェットブラック。指紋がつきやすくて当時は不評だったけど、今では「美品維持が難しかった=希少」 の図式。256GBの未開封は20万円前後で取引事例あり。
PRODUCT(RED)が初登場したのもこの世代。以降、毎年恒例に。
iPhone 8 / 8 Plus
ガラス背面でワイヤレス充電対応。(PRODUCT)REDの赤色はガラスだからこそ映えるとコレクター人気。8 Plusの256GBレッド、箱付き美品は買取でも高値維持。
iPhone X
10周年モデル。有機EL、Face ID、ホームボタン廃止。価格は一旦落ち着いたけど、歴史的価値は不動。初回ロットのシリアル番号確認できる個体は、将来的なプレミアを期待してキープする人多数。
iPhone XS(2018年)〜最新モデル:未来のプレミアを探せ
iPhone XR
カラフル路線の本格復活。コーラル、ブルー、イエローは発売から時間が経ち、意外と美品が見つかりにくくなってます。
iPhone 11 Pro / Pro Max
ミッドナイトグリーン。この色、好き嫌いが分かれるんですが、「初のマットガラス+限定色」という点で、将来性を感じて保管するコレクターが急増。Pro Max 512GBの未使用品は、もうプレミア領域に入りつつあります。
iPhone SE(第2世代)
iPhone 8のデザインにA13。実用機として優秀だけど、コレクション的には初代SEほどの熱量はまだない。でも(PRODUCT)REDは要チェック。
iPhone 12 mini
小型フラッグシップの終焉。これ、マジで大事。Appleはもう小型高性能モデルを作らない可能性が高い。2024年〜2025年にかけて、未開封の12 miniの相場がじわじわ上がってるの、知ってました?
iPhone 13 Pro / Pro Max
アルパイングリーン。これも生産期間限定的。1TBモデルと組み合わせると、未来のプレミア候補。
iPhone 14 / 14 Plus
物理SIMトレイ搭載最終モデル(日本向け)。Lightningコネクタ最終モデル。この2点で、将来のコレクション価値は間違いなく上がります。特にPlusは1世代限りかと思いきや15でも継続したけど、14 Plusの「最初で最後」感は今後じわじわ効いてくる。
iPhone 15 / 16シリーズ
USB-C移行。チタニウム。まだ現役バリバリなのでコレクションより実用。でも数年後、「Lightningモデル」と「初期USB-Cモデル」の線引きが起きたとき、15 Proのブルーチタニウムとか16の新色は再評価されるでしょう。
限定モデル完全名鑑。「持ってるだけでレア」な1台
PRODUCT(RED)全モデル、ちゃんと説明できますか?
慈善目的のこのシリーズ、全機種コンプリートしてるコレクターは意外と少ないんです。
iPhone 7/7 Plus:初の(RED)。アルミボディの赤。
iPhone 8/8 Plus:ガラス背面の赤。光沢感が美しい。
iPhone XR:フレームも赤。一番華やか。
iPhone 11:背面カメラ部分の処理が特徴的。
iPhone 12/13/14/15/16:毎年微妙に色味が違う。
特にレアなのがiPhone 8 Plusの256GB (PRODUCT)RED。当時から生産数少なく、美品は入手困難になりつつあります。
キャリア限定・地域限定の見つけ方
docomo版iPhone 5s/5c:背面ロゴ入り。これ、キャリアコレクションの登竜門。
au版iPhone 4s:CDMAモデル。ソフトバンク版とは別物扱い。
Apple Store限定Tシャツやピンズ:iPhoneコレクションと一緒に並べると世界観が広がる。銀座、渋谷、名古屋、心斎橋、福岡のオープニング記念品は今でもコレクター間で取引されています。
Apple Park限定グッズ:現地でしか買えないiPhoneケースやトートバッグ。転売ではなく、実際に訪れた証としての価値。
コレクター必見。偽物・改造品を絶対につかまされない方法
シリアル番号でここまでわかる
「未開封です」と言われて、そのまま信じますか?
プロはまずシリアル番号のフォーマットを見ます。
初代iPhoneのシリアル番号は11桁(現在は12桁)。製造工場コード、製造年と週、個体識別番号、モデル識別子が含まれています。
Appleのカバレッジ確認ページに入力してみてください。
- 「購入日未登録」→アクティベートされていない未使用品の可能性
- そもそもシリアル番号がエラー→筐体交換歴か、最悪の場合偽造品
未開封品の場合、シリアル番号は箱のバーコードシールでしか確認できません。出品者が「開封しないと見えない」と言ってシリアル番号を提示しない場合は、99%アウトだと思ってください。
プロの鑑定士が教える「見るべき3点」
1点目:箱の熱収縮フィルム
正規品はパリッとしていて、角の処理が美しい。ドライヤーで再収縮させたようなヨレヨレフィルムは偽物。
2点目:Appleロゴの色と位置
初代iPhoneの背面ロゴは、シルバーが正規品。角度によって虹色に見える加工がされています。偽物は単なる銀色印刷。
3点目:付属品の質感
純正イヤホンのケーブルは柔らかすぎず硬すぎず。コネクタ部のApple刻印はルーペで見ると微細なのにシャープ。偽物はぼやけています。
10年後も美品を保つ。プロの保管テクニック
バッテリー膨張を防ぐ唯一の方法
コレクターの最大の敵、それはバッテリー膨張です。
液晶を持ち上げるほど膨らむと、もう二度と戻せません。
長期保管の鉄則:
- バッテリー残量は40〜60%。満充電はNG、ゼロもNG。
- 3ヶ月に1度は充電してあげる。「動かさない保管」は「劣化させる保管」 と同義。
- 涼しい場所で。理想は温度15〜25℃、湿度40〜50%。
100均でできる?コレクション展示のプロ技
「せっかく集めたのに、しまいっぱなしはもったいない」
でも専用アクリルケースは1つ数千円。全モデル揃えると…考えたくない出費です。
コレクターの間で話題の100均活用術:
- 名刺立て:iPhoneを立てかけられる。3台100円。
- フィギュアケース:幅を調整すればiPhone 5sまでならすっぽり。
- シリカゲル:100均のものでOK。定期的に交換。
もちろん、初代iPhoneや10万円超える個体は専用ケース推奨。でも日常的に見える場所に飾りたいモデルは、100均アレンジで十分です。
売るなら今?それとも待つ?コレクション売却の絶妙なタイミング
価格が上がるモデル、下がるモデル
2024年〜2025年のリアルな動き:
上がってる
- iPhone 12 mini:生産終了+小型機人気復権
- iPhone 7 Plus ジェットブラック:美品激減
- iPhone 5c ブルー32GB:当時不人気だった分、今の希少性
- iPhone 11 Pro ミッドナイトグリーン:限定色コレクション定着
下がってる
- iPhone 6/6 Plus:まだまだ現役ユーザー多く、コレクション流通過多
- iPhone XR:人気色以外は在庫過多気味
- iPhone 11:現役バリバリ。コレクション需要より実用需要
新モデル発表は買い時?売り時?
「新iPhone出たら、旧モデルの値段が下がるんでしょ?」
実は、コレクション市場は中古実用市場とちょっと違います。
新モデル発表直後:
- 中古実用機 → 下取り増で一時的に価格下落
- コレクション美品 → 影響ほぼなし。むしろそのタイミングで手放す人が少ないので、欲しい人はプレミア覚悟で買う。
むしろ狙い目は新モデル発表から2〜3ヶ月後。下落した実用機の中から、状態の良い個体をコレクターがピックアップし始めるタイミングです。
iPhoneコレクションの未来。次に来るのはどのモデル?
コレクターなら誰でも気になる「次のプレミアモデル」。
私の予想はこれ。
近い将来(1〜3年):
- iPhone 14 Plus:Lightning&物理SIMトレイのダブル最終仕様
- iPhone 13 Pro アルパイングリーン:1TBとの組み合わせは希少
中長期(5〜10年):
- iPhone X:全面画面への転換点。10周年モデルの歴史的価値
- iPhone 5s:Touch ID初搭載。当時の価格帯も含めて「手が届くヴィンテージ」
長期(10年以上):
- 初代iPhone:もはや国宝級。美品はますます高嶺の花に
- iPhone 4:ジョブズが最後にステージで見せたモデル
初めて手にしたiPhone、思い出の詰まった1台、たまたま引き出しの奥から出てきた懐かしいモデル。
コレクションに「正解」はありません。何に価値を見出すかは、あなた次第。
でも、せっかくなら適当にしまうんじゃなくて、少し手間をかけて保管してあげてほしい。10年後、20年後、その1台が語りかけてくるものはきっと、今のスマホにはない重みです。
あなたのiPhoneコレクションが、単なる物集めではなく時代の証人を守る行為になりますように。
そしてもし「本当に価値のある1台か見極めてほしい」「コレクションを次のステージに進めたい」と思ったら、信頼できる買取店や鑑定士に相談してみてください。彼らはプロとして、あなたのコレクションの本当の価値を引き出してくれます。
さあ、あなたもiPhoneコレクションの世界に、一歩足を踏み入れてみませんか?
