「あれ、また切れた……」
カフェでMacを開き、iPhoneのテザリングにつないだはずなのに、気づいたらWi-Fiマークが消えている。
そんな経験、一度や二度じゃないですよね。
しかも、接続し直そうとしても「個人用ホットスポット」が表示されなかったり、接続できても数分でまた切断されたり。
原因がわからず、とりあえず再起動。それで直ることもあるけど、またしばらくすると同じことの繰り返し。
もう、この「切れる問題」に振り回されるのは終わりにしませんか?
実は、このトラブルにはちゃんと原因があるし、環境別の確実な解決策も存在します。
今回は、iphoneのインターネット共有が頻繁に切れる問題を、根本から完全に解決する方法を、自分の環境に合わせて選べるように全部まとめました。
なんで切れる? 原因はiPhoneだけじゃなかった
まず知っておいてほしいのは、「切れる」の裏側には複数の犯人がいるということ。
iOSの“親切”が裏目に出ている
Appleはバッテリー持ちを良くするために、通信がない状態が2〜3分続くと自動でテザリングを終了する設計にしています。
つまり、iPhoneをカバンに入れたままPCで少し資料を読んでいるだけ、という状況でも「どうせ使ってないでしょ」と判断されて回線が切られるわけです。
省電力モードをオンにしていると、この判定がさらにシビアに。画面オフ+通信なしで1分持たないケースもあります。
WindowsやMacの“節電”も実は原因
これは盲点なんですが、テザリング先のPC側の省電力設定が切断を引き起こしているケースがめちゃくちゃ多い。
特にWindowsは初期設定で「電力節約のためにWi-Fiアダプタの電源をオフにする」が有効になっています。iPhoneの問題じゃなくて、PCが勝手にWi-Fiを切ってた、というオチ。
電波の相性問題
iPhoneのテザリングは初期設定では高速な5GHz帯を優先します。でも5GHzは障害物に弱く、距離が離れたり遮蔽物があったりすると一気に不安定に。
しかも2.4GHz帯は電子レンジやBluetooth、隣のWi-Fiと干渉しやすい。環境次第でどちらの周波数が安定するかは変わるんです。
このように、原因は一つじゃないから「とりあえず再起動」では根本解決にならない。自分の状況に合った対処を選ぶ必要があります。
【最重要】まず試すべき基本の3ステップ
どんな環境の人にも共通する、まずやってほしい初期対応です。
1. インターネット共有の入れ直し
設定アプリを開き、「インターネット共有」を一度オフ、数秒待ってから再度オン。
これだけでキャリア設定が再読み込みされて、不安定さが解消されるケースは多いです。
2. iPhoneの名前を変える
これ、地味に効きます。
設定 > 一般 > 情報 > 名前 で、iPhoneの名前を英数字だけのシンプルなものに変更してください。「iPhone 15 Pro」みたいにスペースが入ってると、まれに接続先デバイスが正しく認識できず切断される事例が報告されています。
「iPhone_15Pro」や「MyiPhone」など、空白なしの名前にするのがポイント。
3. ネットワーク設定のリセット
設定 > 一般 > 転送またはiPhoneをリセット > リセット > ネットワーク設定をリセット。
これはちょっと勇気がいりますよね。 保存してあったWi-FiパスワードやBluetooth機器のペアリングが全部消えます。
でも、原因不明の切断が頻発するならやる価値は大。Apple公式もこの手順を推奨しています。
リセット後はWi-Fiパスワードの再入力が必要ですが、その後の安定感がまるで違います。
Wi-Fiテザリングを“切れにくく”する設定
「やっぱりWi-Fiで繋ぎたい」という人向け。バッテリー消費と安定性のバランスを取る設定です。
「互換性を最大にする」は実は重要
設定 > インターネット共有 を開くと、一番下に 「互換性を最大にする」 というトグルスイッチがあります。
これをオンにすると、5GHz優先から2.4GHz固定に切り替わるんです。
5GHzは速いけど、離れた場所や壁を挟むと不安定。一方2.4GHzは遅いけど距離や障害物に強い。
「部屋の中でiPhoneを置いて、PCを持ち歩いて作業する」という人は、これをオンにするだけで劇的に安定することが多いです。
省電力モードは切る
これはもうトレードオフですね。
設定 > バッテリー の「省電力モード」がオンだと、テザリングの自動切断判定が異常に早くなります。
バッテリー残量が心配だけど、とにかく接続を切らしたくないなら、モバイルバッテリーをつなぐか、思い切って省電力モードをオフに。
【環境別】これで決まり! 接続先別の完全対策
ここからはあなたが何に繋いでいるのかによって選んでください。
Windows PCで切れる人→電源管理を殺せ
Windowsユーザーがまず疑うべきはWi-Fiアダプタの省電力設定です。
- デバイスマネージャーを開く(スタートボタン右クリックで出てきます)
- 「ネットワークアダプター」を展開
- 無線LANアダプタ(Intel、Realtek、Qualcommなど)を右クリック → プロパティ
- 「電源管理」タブを開く
- 「電力節約のためにコンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外す
これ、めちゃくちゃ効きます。多くの切断問題がこれで解決した、という報告が山ほどあります。
さらに、コントロールパネル > 電源オプション > 詳細設定 から「ワイヤレスアダプターの設定」を「最大パフォーマンス」にすることも効果大。
Macで切れる人→Wi-Fiローミングを緩くする
Macは基本的に安定して繋がる機種が多いのですが、どうしても切れる場合。
システム設定 > 一般 > 日付と時刻 で「自動設定」がオンになっているか確認を。日時がずれていると証明書エラーで通信が不安定になります。
上級者向けですが、ターミナルで以下のコマンドを打つとWi-Fiのローミングしきい値を変更できます。
sudo pmset -a powernap 0
Power Nap(スリープ中のネットワーク通信)をオフにすることで、スリープからの復帰時にテザリングが切れにくくなります。
Androidで切れる人→Wi-Fiスリープを切る
Android端末側の設定で、Wi-Fiのスリープポリシーを確認してください。
設定 > Wi-Fi > 詳細設定 > スリープ時にWi-Fiをオンにしたままにする → 「常に」を選択。
デフォルトでは「スリープ時はオフ」になっている機種も多く、これで切断されていたパターン。
【完全無敵】物理接続なら100%切れない
「もう、何をやっても切れる……ストレス限界……」
そんなあなたに、最終兵器をご紹介します。
USBテザリング
ケーブルで直接つなぐ。これが最強です。
iPhoneとPCをLightningケーブル(もしくはUSB-C)で直結すると、切断リスクはほぼゼロ。充電も同時にできるのでバッテリー消費も気になりません。
Macの場合、ケーブルを繋ぐだけで「iPhone」がネットワークデバイスとして認識されます。
Windowsの場合、iTunesがインストールされていれば自動でドライバが入ります。認識しない場合はApple Mobile Device USB Driverを再インストールしてみてください。
「でも、有線だと不便じゃない?」
確かに、カフェでMac広げてiPhoneとケーブルで繋ぐのは、ちょっと格好つかないかもしれません。
でも、考えてみてください。
切断のたびに再接続する手間。通信が止まるイライラ。それに比べたら、ケーブル1本で完全解決するメリットは圧倒的です。
特に在宅勤務や車内泊、長時間の作業では、もうUSBテザリング一択といっていい。
Bluetoothテザリング
「有線はちょっと……」という人向けの第二の選択肢がBluetooth。
設定 > Bluetooth でiPhoneとPCをペアリングしたあと、Macならシステム設定 > ネットワーク で「Bluetooth PAN」を選択。Windowsならコントロールパネル > デバイスとプリンター からiPhone右クリック > 接続 > アクセスポイント。
速度は3G〜4G並みに落ちますが、安定性はWi-Fiよりはるかに高い。
メールチェックやテキストベースの作業なら、むしろWi-Fiより快適に感じるかもしれません。
キャリア・プラン別の落とし穴
格安SIM(MVNO)を使っている人
APN構成プロファイル、ちゃんと入ってますか?
テザリングに対応している格安SIMでも、プロファイルが古いと接続不安定になることがあります。
各MVNOの公式サイトから最新のAPNプロファイルを再ダウンロードしてインストールし直す。このとき、古いプロファイルは削除してからがコツです。
楽天モバイル
楽天回線エリア外でパートナー回線につながっているとき、テザリングは速度制限がかなり厳しいです。切断ではなく「遅すぎて繋がった気がしない」状態になりがち。
これはユーザー側ではどうしようもない。パートナー回線でのテザリングは「補助機能」程度に考えておきましょう。
それでも切れる人へ。iOSバージョンを疑え
どうしても改善しない場合、iOSのバージョン固有のバグである可能性が高い。
たとえば過去には、
- iOS 13.0〜13.3:ホットスポットが表示されない不具合
- iOS 16.2:特定ルーター環境でテザリング切断
- iOS 17.1:Bluetoothテザリングの応答性低下
といった問題が報告されています。
これらのバグは、Appleが次のアップデートで修正するのを待つしかない。つまり、iOSは常に最新に保つことが最善の対策です。
設定 > 一般 > ソフトウェア・アップデート で、更新がないか確認してみてください。
「切れる」を根本から理解すれば、もう怖くない
iPhoneのインターネット共有が切れる問題は、決して「当たり前の不具合」ではありません。
原因を特定し、環境に合った対策をとれば、必ず解決できる問題です。
最後に、もう一度だけ整理しますね。
すぐ試せる基本対策
- インターネット共有のオンオフ
- iPhone名を英数字のみに変更
- ネットワーク設定リセット
Wi-Fiを安定させたい
- 「互換性を最大にする」をオン
- 省電力モードはオフ
Windows / Mac / Android別の設定見直し
- PC側の省電力設定を無効化
絶対に切りたくない
- USBテザリング(最強)
- Bluetoothテザリング(安定)
キャリアが原因?
- APNプロファイルの再インストール
- iOSを最新に
この記事を読んだあなたは、もう「また切れた……」と呟く必要はありません。
カフェでも、新幹線の中でも、在宅ワークの会議中でも。
iphoneのインターネット共有は、設定次第で信頼できる相棒になります。
ぜひ、自分に合った解決策をひとつずつ試してみてくださいね。
