タブレットをよく使う人ほど、充電の速さや使いやすさにはこだわりたいところですよね。最近では「急速充電対応」や「GaN（窒化ガリウム）採用」など、技術がどんどん進化しています。今回は、そんな最新事情を踏まえて、タブレットにぴったりの充電器を選ぶポイントとおすすめモデルを紹介します。
タブレットの充電は“出力”がカギ
まず知っておきたいのが「出力（W数）」です。スマホなら20W前後でも十分ですが、タブレットはバッテリー容量が大きいため、30W以上は欲しいところ。特にiPad ProやGalaxy Tabのようなハイスペックモデルは、45W〜65Wクラスを選ぶとストレスなく充電できます。
目安としてはこんな感じです。
- 20W以下：小型タブレット向け、軽い用途中心の人
- 30〜45W：標準的なタブレットに最適
- 45〜65W以上：高負荷アプリやノートPC兼用にも対応
出力が高ければ早く充電できると思われがちですが、対応していないデバイスでは過剰出力にはなりません。充電器と機器が自動で最適な電力をやり取りする仕組みがあるため、安全面でも心配は不要です。
USB Power Delivery（PD）対応がマスト
最近のタブレットは、ほとんどが「USB-C」ポートで充電します。このUSB-C端子を最大限に活かすには「USB Power Delivery（PD）」対応の充電器を選びましょう。PD対応なら、一般的なUSB充電に比べて圧倒的に速く、効率的に充電できます。
さらに一部のAndroidタブレットでは「PPS（Programmable Power Supply）」という規格に対応しており、電圧と電流を細かく調整して発熱を抑えつつ安定した急速充電が可能です。PDとPPS、両方に対応している製品なら、今後も長く使えます。
GaN（窒化ガリウム）採用モデルの進化がすごい
近年話題なのが、GaN（窒化ガリウム）充電器。従来のシリコン素材よりも発熱が少なく、高出力でも本体を小型化できるのが特徴です。これにより、65Wクラスの高出力でも手のひらサイズというモデルが増えています。
発熱が抑えられるため、耐久性も向上。長時間の使用でも安定して電力を供給できるので、タブレットやノートPCを同時に充電したい人にとっても理想的な選択です。
充電器を選ぶときのチェックポイント
1. 出力ワット数
タブレットに合わせて30W以上を目安に。ノートPCやスマホも充電したいなら、45W〜65Wクラスが便利です。
2. PD／PPS対応
急速充電を活かすには必須条件。特にAndroidユーザーはPPS対応をチェック。
3. ポート数
1台で複数デバイスを充電したいなら、2〜3ポート搭載モデルがおすすめです。USB-Cポートが複数あると、スマホやイヤホンもまとめて充電できます。
4. ケーブルの品質
充電速度はケーブルにも左右されます。高出力対応のUSB-Cケーブル（e-Markerチップ搭載など）を選びましょう。
5. 安全性
PSEマークなどの安全認証を確認。過熱防止・過電流保護などの機能があると安心です。
タブレットにおすすめの充電器10選
ここからは、実際に人気のある充電器を紹介します。性能・サイズ・コスパのバランスを考慮して厳選しました。
1. エレコム ACDC-PD4465BK
PD対応の高出力モデルで、iPad ProやノートPCも余裕で充電可能。折りたたみ式プラグで持ち運びにも便利です。シンプルで信頼性の高い国産ブランド。
2. Anker 317 Charger
USB-Cケーブル付きで届いてすぐ使えるのが魅力。高品質なパーツと独自の安全設計で、発熱を抑えながら安定した出力を維持します。
3. サンワサプライ PD65W Type-C充電器
GaN採用の小型タイプ。コンパクトなのにパワフルで、出張や旅行用にも最適。安心の国内メーカー品質です。
4. UGREEN 30W GaN充電器
コスパを重視するならこれ。標準的なタブレット充電に十分な出力で、軽量・小型設計が魅力。カラバリも豊富です。
5. Anker 511 Charger
サブ充電器として持ち歩くなら最適。軽量でスマホや小型タブレットにおすすめ。旅行先やカフェでの作業にもぴったり。
6. TOPADRE 65W 3ポート充電器
タブレット、スマホ、イヤホンを同時充電したい人に。最大65Wの高出力と3ポート構成で、ケーブル管理もスッキリ。
7. Belkin BoostCharge Pro 45W Dual USB-C
Apple認定の信頼ブランド。iPadやMacBook Airなど、Apple製品ユーザーに特に人気です。デザイン性も高く、机上に置いてもスタイリッシュ。
8. Baseus 67W GaN 充電器
最新のGaN III技術採用。2C＋1A構成で複数デバイス充電も余裕。ケーブルの抜き差し感や質感にもこだわりがあります。
9. NIMASO 65W 2ポート急速充電器
Amazonでも高評価。発熱を抑える制御技術で、長時間使用にも安心。タブレットとスマホを同時に充電してもパワー不足を感じません。
10. RavPower PD Pioneer 61W
信頼性と耐久性の高さで人気。安定した出力と静音設計で、自宅でもオフィスでも使いやすい万能モデルです。
充電器のトレンドは「高出力・多ポート・コンパクト」
2025年現在、充電器のトレンドは明確です。高出力なのに小型、そして複数ポート搭載。この3点が選ばれる基準になっています。特に65WクラスはタブレットからノートPCまでカバーできる“万能帯”として注目されています。
さらに、USB PD 3.1対応で100W以上の出力を持つモデルも増加中。これから発売される大型タブレットにも余裕で対応できるため、長期的な投資としても価値があります。
充電器を賢く使うための豆知識
・長時間使用時は熱がこもりやすいので、通気性のいい場所で使う
・ケーブルを無理に曲げない、差し込み口のホコリを定期的に掃除する
・定期的に接触部を確認して、発熱や異音がないかチェックする
これらを守るだけでも、充電速度の低下やトラブルを防げます。
タブレットの充電器おすすめ10選！急速充電対応モデルも紹介（まとめ）
タブレットの充電器を選ぶなら、出力・PD対応・GaN技術の3つがポイント。特に30W以上の出力があるPD対応モデルを選べば、充電の速さと安全性の両方を確保できます。
複数デバイスを持つ人は多ポートタイプを、出張が多い人は小型軽量タイプを。自分の使い方に合わせて選べば、充電のストレスがぐっと減ります。
技術は日々進化しています。次に買い替えるときは、この記事を参考に“今のスタンダード”を押さえておきましょう。快適なタブレットライフの第一歩は、充電器選びから始まります。
