「家にテレビがない」「もっと手軽に番組を見たい」——そんなとき、タブレットをテレビ代わりに使えたら便利ですよね。実は、ちょっとした設定やアプリを使うだけで、タブレットが立派なテレビの代役になります。ここでは、初心者でもできる使い方から、便利なアプリ、接続のコツまでをわかりやすく紹介します。
タブレットをテレビ代わりにするメリットとは?
まずは「そもそも、なぜタブレットでテレビを見るの?」というところから。
最大の魅力は場所を選ばずに視聴できる自由さです。
・ベッドの上で寝ながら番組をチェックできる
・キッチンで料理しながらニュースを流せる
・外出先でもWi-Fiやモバイル通信があれば番組が見られる
つまり、リビングのテレビの前に座る必要がなくなります。最近はテレビを持たない人も増えていて、タブレットが「自分専用テレビ」として人気を集めています。
タブレットでテレビを見る基本の仕組み
タブレットには、地上波やBS・CSを受信する「チューナー」が内蔵されていません。そのため、いくつかの方法を組み合わせてテレビ番組を視聴します。大きく分けて以下の3パターンです。
- インターネット配信のテレビアプリを利用する
- 外付けやネットワーク型のテレビチューナーを使う
- 録画機器やレコーダーと連携する
このうち、最も簡単なのが1の「配信アプリを使う方法」です。スマホと同じ感覚で視聴でき、初期費用もかかりません。
方法①:無料アプリでテレビ番組を視聴する
TVer(ティーバー)
日本の民放各局が公式に提供する見逃し配信サービスです。放送後1週間程度、ドラマやバラエティ、ニュースを無料で見られます。広告が入る以外は制限がなく、操作も簡単。タブレットに入れておくべき定番アプリです。
NHKプラス
NHKの番組をリアルタイムまたは見逃し配信で視聴できます。受信契約者であれば追加料金は不要。ニュースやドキュメンタリーが中心で、画質も安定しています。
ABEMA/GYAO!(サービスによっては終了・変更の可能性あり)
独自のチャンネル編成で、バラエティやアニメ、スポーツ中継などを無料視聴可能。TVerよりも「ネットTV」に近い感覚です。
Pluto TV
海外発の無料ネット放送サービス。ニュース、映画、音楽、ライフスタイルなど多彩なチャンネルを24時間ストリーミング。日本語チャンネルもあり、アプリを開くだけで視聴できます。
これらのアプリはWi-Fi環境さえあればOK。外出先でも手軽に「テレビ感覚」で番組を楽しめます。
方法②:ネットワークチューナーを使ってテレビを見る
自宅のアンテナに接続したチューナー機器をWi-Fi経由でタブレットにつなぐ方法です。代表的なのが「nasne」や「HDHomeRun」といったネットワークチューナーです。
nasneを使う場合
- nasneをアンテナとWi-Fiルーターに接続
- タブレットに専用アプリ「torne mobile」をインストール
- アプリ内でnasneを認識させる
この設定で、家のどこにいても地上波・BS番組のライブ視聴や録画再生が可能になります。録画番組を外出先で見たい場合も、Wi-Fiを経由してアクセスできます。
メリット
・テレビ放送そのものを視聴可能
・録画もできる
・複数の端末で共有できる
デメリット
・機器購入が必要(約2〜3万円)
・設置と設定にやや時間がかかる
方法③:外付けチューナーを直接接続する
よりシンプルに「ケーブルをつないでテレビを受信したい」という人は、タブレット対応の外付けチューナーがおすすめです。
USB-CやLightning端子に接続し、専用アプリを起動するだけで地上波放送が見られます。
代表的な製品は「ピクセラ ワンセグチューナー」「iPhone用フルセグチューナー」など。
ただし、受信環境によっては映像が乱れやすいため、安定した電波が届く場所での使用が基本です。
方法④:VODサービスをテレビ代わりに使う
「リアルタイム放送にこだわらない」という場合、NetflixやAmazonプライム・ビデオなどの動画配信サービスを利用するのも有効です。これらのサービスでは、映画やドラマだけでなくニュース番組、スポーツ中継、バラエティまでカバーしており、まさにテレビ的な使い方ができます。
特にAmazonプライムは月額ワンコイン程度で幅広い作品を楽しめるため、コスパ重視の人に人気です。Wi-Fiに接続していれば通信量も安定し、画質設定も自由に変更できます。
方法⑤:タブレットの映像をテレビに映す(逆の使い方)
タブレットで再生している映像をテレビに表示する方法もあります。大画面で見たいときに便利です。
有線接続
USB-C→HDMI変換アダプタを使い、テレビのHDMI端子に差し込むだけ。安定して高画質映像を出力できます。遅延もほぼなく、映画やライブ視聴に向いています。
無線接続(ミラーリング)
- Androidなら「Chromecast」
- iPadなら「AirPlay」
これらを使えばケーブルなしで画面をテレビに映せます。Wi-Fi環境さえあれば、ワンタップでミラーリングが完了します。
タブレットでテレビを楽しむときの注意点
- 通信量に注意
ストリーミング再生はデータ通信を多く消費します。自宅ではWi-Fiを使い、外では画質を下げるなど調整しましょう。 - 電池消費が多い
動画再生はバッテリーを消耗しやすいため、モバイルバッテリーがあると安心です。 - 著作権に注意
画面を録画・再配信するのは違法になる場合があります。個人視聴の範囲で楽しむようにしましょう。 - 接続対応を確認
外付けチューナーやHDMIアダプタは、機種ごとに対応端子が異なります。購入前に互換性をチェックしてください。
外出先でテレビを見るコツ
移動中や外出先でもタブレットをテレビ代わりにすることは可能です。
モバイル通信でも視聴できますが、データ制限が気になる人は以下の方法を試してみましょう。
- 出発前に動画をダウンロードしておく(対応アプリのみ)
- ポケットWi-Fiやスマホのテザリングを活用
- 画質を「中」または「低」に設定
これで通信量を節約しながら快適に視聴できます。
タブレットをテレビ代わりにするおすすめ環境
最後に、実際に快適に使うための組み合わせを紹介します。
- Wi-Fi環境: 5GHz帯対応ルーターが理想
- チューナー: nasne、HDHomeRunなど
- アプリ: TVer、NHKプラス、Pluto TV、torne mobile
- 周辺機器: HDMI変換アダプタ、スタンド、モバイルバッテリー
これらを揃えれば、家中どこでもタブレット1台でテレビを楽しめます。
まとめ|タブレットをテレビ代わりに使う方法!おすすめアプリと接続設定を解説
タブレットをテレビ代わりに使う方法は、目的や環境によってさまざまです。
無料アプリで手軽に番組を見たい人はTVerやPluto TV、リアルタイムで放送を楽しみたい人はnasneのようなネットワークチューナーを選ぶのがおすすめ。さらに、VODサービスを組み合わせれば、自分好みの「マイテレビ」が完成します。
大画面テレビがなくても、タブレットさえあればいつでもどこでも番組を楽しめる時代です。まずは気になるアプリをダウンロードして、あなたの生活スタイルに合った“テレビ体験”を始めてみてください。
