スマホでネットにつなげるつもりが、「あれ?タブレットでテザリングできない…」と焦った経験、ありませんか?
Wi-Fi設定も合っているのに、なぜかネットに繋がらない。そんな時に慌てて再起動したり、設定をいじったりする前に、原因を順番に整理していくのが大切です。
この記事では、タブレットでテザリングができない時に考えられる原因と、今すぐ自分で試せる解決策を分かりやすく紹介します。
テザリングの仕組みをざっくりおさらい
まずは仕組みを簡単に。
テザリングとは、スマホのモバイル通信をWi-FiやBluetooth、USB経由で他の端末に共有する機能のこと。いわば「スマホをポケットWi-Fi代わりにする」イメージです。
親機(スマホ)がモバイル回線に繋がり、その通信をタブレットなどの子機に渡すことで、外でもネットが使えるようになります。
つまり、親機と子機の両方の設定が正しく動作していないと、テザリングはうまくいきません。
原因1:テザリング機能がオフになっている
意外と多いのが、「テザリング自体がオンになっていない」ケースです。
Androidなら「設定 → ネットワークとインターネット → テザリング」、iPhoneなら「設定 → インターネット共有」から確認できます。
オンにしているつもりでも、再起動や省電力モードで自動的にオフになることがあります。
一度オフにして再度オンにするだけで復旧する場合も多いので、まずここからチェックしてみましょう。
原因2:モバイルデータ通信がオフになっている
テザリングはスマホのモバイルデータ通信を利用しています。
そのため、データ通信自体がオフになっていると、Wi-Fiの接続はできてもインターネットには繋がりません。
「Wi-Fiマークは出ているのにネットが見られない」という場合は、親機のモバイルデータ通信が有効かどうかを確認してみてください。
また、データ残量がゼロになって速度制限がかかっている場合も、通信が極端に遅くなったり止まったりします。
原因3:テザリングオプション未加入
キャリアによっては、テザリング機能が有料オプション扱いになっていることがあります。
特に格安SIMや古い料金プランでは「テザリング不可」になっていることもあるため、契約内容を確認しておくと安心です。
もしオプションに未加入なら、マイページやサポートサイトから申込手続きをすればすぐに有効化できる場合が多いです。
原因4:周波数帯の違いによる接続不良
最近のスマホは2.4GHzと5GHzの両方でテザリングできますが、古いタブレットは5GHzに対応していないことがあります。
その場合、テザリング設定で「2.4GHz帯」に切り替えてみると接続できるようになることがあります。
また、周囲に同じ周波数のWi-Fiが多いと電波干渉が起きて接続が不安定になるので、接続が途切れるときは場所を変えて試してみましょう。
原因5:SSIDやパスワードの間違い
Wi-Fi設定で入力するSSID(ネットワーク名)やパスワードが間違っていると、当然ながら繋がりません。
以前の接続情報が残っていてもうまく認識されない場合もあります。
一度タブレット側のネットワーク設定から、対象のSSIDを削除して再接続すると改善することが多いです。
「接続済みだけどインターネットなし」と表示されるときも、この手順で直ることがあります。
原因6:接続台数の上限に達している
テザリングには同時接続できる台数の上限があります。
スマホによって違いますが、一般的には5台前後です。
他の端末がすでに接続中の場合、新しい端末が弾かれてしまうことも。
不要なデバイスの接続を切ってから、改めてタブレットをつなげてみましょう。
原因7:ネットワーク設定の不具合
OSのアップデートやアプリの干渉で、ネットワーク設定が乱れていることがあります。
その場合は「ネットワーク設定をリセット」することで解消できることが多いです。
Androidでは「設定 → システム → リセットオプション → Wi-Fi、モバイル、Bluetoothをリセット」、
iPhoneでは「設定 → 一般 → 転送またはiPhoneをリセット → リセット → ネットワーク設定をリセット」で実行できます。
ただし、登録済みのWi-Fiパスワードが消えるので、必要なら控えておきましょう。
原因8:VPNやプロキシ設定の影響
VPNアプリやプロキシを使用していると、テザリング経由での通信経路が複雑になり、正しくネットに繋がらないことがあります。
特に企業用VPNなどはセキュリティの関係で外部接続を制限している場合もあります。
一時的にVPNをオフにしてから接続を試してみると、原因の切り分けがしやすいです。
原因9:OSやソフトウェアのバグ
iOSやAndroidのバージョンによっては、特定のテザリング機能に不具合が発生していることも。
最新のOSにアップデートすることで修正されるケースが多いです。
また、OSアップデート直後に動作が不安定になる場合は、一度再起動を挟むと安定することがあります。
今すぐ試せる7つの解決策
原因を探るよりも「とりあえず試してみたい」という方は、次の順に実行してみてください。
- 親機・タブレットを両方再起動する
- テザリング設定をオフ→オンにし直す
- タブレット側でWi-Fiネットワークを削除し再接続
- 親機のモバイルデータ通信がオンか確認
- 周波数帯(2.4GHz/5GHz)を切り替える
- ネットワーク設定をリセット
- OSを最新バージョンに更新
これらを順に試すだけで、多くのケースは解消できます。
特に「再起動」と「ネットワーク再設定」は効果が高い定番の対処法です。
それでもダメなときは?
ここまで試してもダメな場合は、ハードウェアやキャリア側の問題の可能性があります。
・別の端末でテザリングできるか試す
・SIMカードを差し直す
・キャリアショップやサポートに問い合わせる
この3ステップで原因を切り分けると、どこに問題があるのかが見えてきます。
スマホ本体の不具合であれば修理や交換が必要になることもありますが、その前に設定面の確認を徹底しておくのがポイントです。
まとめ:タブレットでテザリングできない時の原因と今すぐ試せる解決策
「タブレットでテザリングできない」ときは、焦らず一つずつ原因を潰していくのが近道です。
・テザリングやモバイルデータ通信の設定確認
・SSID・周波数帯・接続台数の見直し
・ネットワークリセットやOS更新の実施
この順番で進めれば、ほとんどのケースで解決できます。
ちょっとした設定のズレが原因になっていることが多いので、落ち着いて確認してみてください。
最後に一言。
テザリングは便利な反面、バッテリー消費が大きく通信制限にも影響します。
使い終わったらオフにする習慣をつけて、快適にタブレットを活用しましょう。
