タブレットを買おうと思ったとき、「どのくらいのストレージ容量があれば足りるんだろう？」と悩む人は多いと思います。
同じモデルでも32GB、64GB、128GB…と種類があって、値段もけっこう違いますよね。
この記事では、ストレージ容量の違いによって何ができるのか、そしてあなたの使い方に合った容量をどう選べばいいのかを、わかりやすく解説します。
ストレージとは？メモリとの違いも知っておこう
まず整理しておきたいのが、「ストレージ」と「メモリ（RAM）」の違いです。
ストレージは、写真・動画・アプリ・書類などのデータを保存する“倉庫”のような場所。
一方でメモリは、アプリを動かすときの“作業机”のようなものです。
つまり、ストレージが足りなくなると「新しいアプリや動画を入れられない」、メモリが少ないと「動作が重くなる」といった症状が出ます。
この2つは混同されがちですが、別物なので注意しましょう。
タブレットのストレージ容量の目安を知る
最近のタブレットでは、ストレージ容量がだいたい32GBから1TBまであります。
数値が大きいほど保存できるデータ量も多く、価格も上がります。
ここでざっくりとした目安を紹介します。
- 32GB：最低限の容量。SNS、ネット閲覧、メール中心ならギリギリOK。
- 64GB：標準的な容量。アプリをいくつか入れても余裕がある。
- 128GB：多くの人にとって「ちょうどいい」ライン。写真や動画もそこそこ保存可能。
- 256GB以上：動画編集やゲームなど、データ量の多い用途向け。
- 512GB〜1TB：プロ用途や大容量ファイルを扱う人向け。
このように、「何をどれくらい保存するか」で必要な容量は大きく変わります。
用途別に見るストレージ容量の選び方
では、あなたの使い方にはどれくらいのストレージが合っているのでしょうか。
ここからは用途別に解説します。
日常使い・ライトユーザー
ネット検索やSNS、YouTubeなどの動画視聴が中心なら、64GB前後で十分です。
動画はストリーミング再生すれば保存容量を使わないので、思ったよりストレージを消費しません。
ただし、アプリをたくさん入れたり、オフラインで使うことが多い人は少し余裕を見て128GBを選ぶのもおすすめです。
写真・動画を保存したい人
旅行の写真や家族の動画など、思い出をしっかり残したいタイプなら128GB以上を選ぶのが安心です。
特に最近のカメラは高画質化が進んでいて、1枚あたりの容量も大きくなっています。
4K動画などを扱うと、10分で数GBを消費することもあります。
オフライン視聴・ダウンロード派
「Wi-Fiがない場所でも映画を観たい」「通勤中に動画を楽しみたい」という人は、256GB以上あると快適です。
1本あたり500MB〜1GBの映画を10本以上保存してもまだ余裕があります。
動画配信サービスのオフラインダウンロード機能をよく使う人は、ここが重要なポイントです。
ゲームをよく遊ぶ人
タブレットでゲームを楽しむなら、容量には余裕を持ちましょう。
最近の人気タイトルは1本で数GB、重いものだと10GBを超える場合もあります。
複数のゲームを入れるなら、128GB〜256GBは欲しいところです。
特に3Dグラフィックが美しい作品を遊ぶ人は要注意です。
仕事・ビジネスで使う人
オフィス文書やPDF、プレゼン資料などを扱うなら、64GB〜128GB程度で十分です。
WordやExcelのデータは軽いので、それほどストレージを圧迫しません。
ただし、出張時に動画資料や大量のPDFを持ち歩く場合は128GB以上がおすすめです。
クリエイティブな用途（動画編集・イラスト制作）
動画編集アプリやイラスト制作アプリを使う人は、256GB〜512GB以上を選びましょう。
作業データが大きいだけでなく、完成したファイルも重くなるため、余裕を持つことが大切です。
iPad ProやハイエンドAndroidタブレットを使うクリエイターはこのクラスを選ぶことが多いです。
ストレージ容量を節約する工夫
もし容量が少ないモデルを使うなら、以下の方法で賢く節約できます。
- 不要なアプリを定期的に削除する
使っていないアプリは意外と多いもの。数ヶ月に一度整理しましょう。 - 写真や動画はクラウド保存を活用
GoogleフォトやiCloudなどを使えば、ローカル容量を大幅に節約できます。 - microSDカードで拡張する（Android）
Androidタブレットの多くはmicroSD対応。動画や写真を外部ストレージに移せます。 - ストリーミング再生を活用する
音楽・動画はダウンロードせず、ストリーミングで視聴すれば本体容量を使いません。
iPad ProなどmicroSDが使えない機種では、購入時の容量選びが特に重要になります。
「あとから増やせない」という点を忘れずに。
ストレージ選びで後悔しないためのコツ
購入後に「もっと容量があればよかった」と感じる人は少なくありません。
容量が足りなくなってからデータを削除したり、クラウドを整理するのは意外と手間です。
後悔を防ぐためのポイントは3つ。
- 今の使い方ではなく“1年後”を想定する
アプリやファイルは増え続けます。今ちょうどいい容量は、すぐにいっぱいになるかもしれません。 - OSやアプリの占有分を考慮する
たとえば64GBモデルでも、実際に使えるのは50GB前後になることがあります。 - 価格差より利便性を重視する
容量アップによる価格差は数千円〜数万円ですが、後から困るストレスを考えれば投資価値ありです。
iPad Proのストレージ容量はどれくらい必要？最終的なまとめ
タブレットのストレージ容量は、使い方によって最適な答えが変わります。
- Web閲覧やSNS中心なら64GBで十分。
- 写真や動画を保存するなら128GB。
- ゲーム・オフライン動画なら256GB以上。
- クリエイティブ用途なら512GB〜1TBクラス。
そして、AndroidならmicroSDカードで拡張も可能ですが、iPad Proは購入時の容量がすべてです。
将来の使い方を見据えて、少し余裕のある容量を選ぶのが後悔しないコツです。
最後にもう一度。
「タブレットのストレージ容量はどれくらい必要？」
その答えは、あなたの使い方と保存したいデータ量次第。
迷ったときは、ほんの少し“余裕”をプラスして選ぶ。それが一番賢い選択です。
