スマホより画面が大きくて使いやすいタブレット。動画視聴や電子書籍、オンライン学習にも便利ですが、「通信料ってどのくらいかかるの?」と気になる人は多いですよね。実は、使い方次第で月々の通信費をぐっと安く抑えることができます。この記事では、タブレットの通信料の目安から、格安で使うための実践的な節約術までをわかりやすく解説します。
タブレットの通信料の仕組みを理解しよう
まず大前提として、タブレットには「Wi-Fiモデル」と「セルラーモデル(SIM対応モデル)」の2種類があります。
Wi-Fiモデルは、家庭のWi-FiやフリーWi-Fiに接続して使うタイプ。SIMカードを挿さないので通信料はかかりません。家やカフェでしか使わない人なら、これで十分です。
一方、セルラーモデルはスマホと同じようにモバイル通信が可能。外出先でもネットに繋がるのがメリットですが、通信にはSIM契約が必要で、月額料金が発生します。この通信料をどう抑えるかが、節約のポイントになるわけです。
大手キャリアのタブレット通信料の相場
まずはドコモ・au・ソフトバンクといった大手キャリアの料金から見てみましょう。
- ドコモ:データプラン(データ専用SIM)で月額約1,870円〜。データ容量に応じて追加料金が発生します。大容量プランを選ぶと月5,000〜8,000円ほどになることも。
- au:タブレット向け「Tablet Plan 3」などがあり、3GB前後から利用可能。スマホとのデータシェアも可能です。
- ソフトバンク:スマホとセットで契約すると割引が効く場合があり、1,000円台からの運用も可能です。
大手キャリアの強みは通信の安定性とサポート体制。ただし、コストを抑えたい人にとってはやや高めに感じるでしょう。
格安SIMならタブレット通信料を劇的に下げられる
最近では、格安SIM(MVNO)を利用する人が急増しています。通信速度はピーク時間帯に多少落ちるものの、日常使いには十分なレベルです。タブレットでの利用におすすめなのが「データ専用SIM」。通話機能がない分、安く契約できます。
主な格安SIMの料金例を挙げると――
- IIJmio:2GB 740円、5GB 900円、10GB 1,400円。eSIMなら2GBで440円から。
- mineo:月990円で速度制限つき無制限プラン(最大1.5Mbps)など、ニーズに応じたプランが豊富。
- **LINEMO**やpovo:短期で使いたい場合や、月によって使う量が変動する人にも柔軟なプランが人気です。
このように、格安SIMを活用すれば、通信料を月1,000円前後に抑えることも可能です。動画視聴やオンライン学習など、容量が必要な場合でも、3GB〜10GBプランを選べば十分快適に使えます。
eSIMでさらに柔軟に節約する方法
近年注目されているのが「eSIM」です。物理SIMカードを使わず、データ通信プランをダウンロードして即日利用できる仕組みです。
eSIM対応タブレットなら、オンラインで申し込んで数分で開通できる上、契約期間に縛られないプランも多いのが魅力。旅行時だけ契約したり、月ごとに安い事業者に乗り換えることも可能です。
海外旅行者向けのeSIMも豊富で、日本国内でも1GB〜40GBまで選べるプランがあります。短期利用やテザリング用としての活用にも向いています。
Wi-Fiモデル+テザリングが最強の節約スタイル
「なるべく通信料をゼロに近づけたい」なら、Wi-Fiモデルのタブレットを選びましょう。Wi-FiモデルはSIM契約が不要で、通信料が一切かかりません。
外出時にネットを使いたい場合は、スマホのテザリング機能を活用するのがおすすめです。スマホのデータ容量を共有できるため、別途SIMを契約する必要がありません。
また、カフェや駅、コンビニなどの無料Wi-Fiスポットも上手に使えば、通信費を限りなく0円に近づけられます。Wi-Fi環境が整っている人なら、通信料ゼロ運用も現実的です。
SIMフリータブレットのメリットと注意点
格安SIMを利用するなら、「SIMフリータブレット」を選ぶのが基本です。キャリアに縛られず、好みの通信会社を自由に選べます。
SIMフリーの利点は、
- 月額コストを安く抑えられる
- 契約期間に縛られない
- 海外旅行でも現地SIMやeSIMが使える
といった点。一方で、サポートが大手ほど手厚くない場合もあります。通信設定が必要なこともあるので、初めての人はサポート体制がしっかりしたMVNOを選ぶと安心です。
自分に合った通信量を見極めよう
通信料を節約するコツは、実際の使用量に合ったプランを選ぶことです。
目安としては、
- SNSやWeb閲覧中心:1〜3GB
- 動画視聴やオンライン授業:10GB前後
- テレワークやゲーム利用:20GB以上
自分の使い方を把握して、必要以上に大容量を契約しないことが大切です。格安SIMの多くは、翌月にプラン変更できる柔軟性があるため、まずは小さめのプランで様子を見るのもおすすめです。
通信費を抑えるためのちょっとした工夫
- アプリの自動更新をオフにする
背景で勝手に通信しているアプリを止めるだけでデータ使用量が減ります。 - 動画はWi-Fi接続時にダウンロードしておく
ストリーミング視聴よりも通信量を抑えられます。 - ブラウザのデータセーバー機能を活用する
Chromeなどでは画像を圧縮して読み込む設定があり、通信量を削減できます。 - 必要なときだけモバイル通信をオンにする
普段はWi-Fi専用として使うことで、無駄な通信を防げます。
こうした小さな工夫を積み重ねることで、月数百円単位の節約につながります。
家族やスマホとのデータシェアも活用しよう
大手キャリアや一部格安SIMでは、スマホとタブレット間でデータ容量をシェアできるプランがあります。別々に契約するより、1つのデータプランを家族全員で共有した方が総コストは下がります。
例えば、ドコモやauでは「データシェア」オプションがあり、家族で容量を分け合える仕組み。格安SIMのmineoなども同様に、複数回線間でのパケット共有が可能です。
家族や複数デバイスを持っている人は、個別契約よりもシェアプランを検討すると効率的です。
タブレットの通信料を抑えるための最適解
結論として、タブレットの通信料を節約するには次の選択肢があります。
- 自宅中心で使うならWi-Fiモデル+テザリング
- 外出先でも使うなら格安SIMのデータ専用プラン
- 契約の自由度を重視するならeSIM活用
- 家族で使うならデータシェアプラン
通信の安定性を求めるなら大手キャリア、コスパを求めるなら格安SIMやeSIMが最適です。自分の利用スタイルに合わせて賢く選びましょう。
まとめ:タブレットの通信料はいくら?格安で使うための料金節約術
タブレットの通信料は、選ぶモデルと契約方法次第で大きく変わります。Wi-Fiモデルなら通信料は0円、格安SIMなら月1,000円台から運用可能。通信量を見直し、テザリングやWi-Fiを組み合わせれば、コスパよく快適に使うことができます。
これからタブレットを購入する人も、すでに使っている人も、「自分に合った通信スタイル」を意識するだけで、月々の出費はぐっと減ります。通信料を無理なく節約しながら、タブレットライフをもっと自由に楽しみましょう。
