Xperia Z4タブレット。名前を聞いたことがある人も多いでしょう。
2015年に登場したこのタブレット、実は今でもひそかに愛用している人が少なくありません。発売から約10年が経っても、軽さと防水性能、そしてソニーらしい画面の美しさで再評価されているのです。
この記事では、「Xperia Z4タブレットは今でも使えるのか?」という疑問に、実際の使用感や最新の活用術、中古市場の動きまで含めて詳しく解説します。
Xperia Z4タブレットの基本スペックと魅力
まずは基本スペックを簡単に振り返ってみましょう。
Xperia Z4タブレットは10.1インチの高解像度ディスプレイ(2560×1600)を搭載し、重さは約390gと超軽量。厚さもわずか6.1mmで、当時「世界最薄・最軽量の10インチタブレット」として話題を集めました。
防水防塵(IP65/IP68)にも対応しており、お風呂やキッチンなどでも使える設計。
Snapdragon 810プロセッサと3GBのメモリを備え、当時としてはハイエンドクラスの性能を誇っていました。
発売当時のキャッチコピーは「軽く、美しく、使いやすい」。
この言葉の通り、手に取ったときの軽やかさとディスプレイの鮮明さは、今でも色あせません。
発売当時の評価 ― 「薄さと画面美が圧倒的」
当時のレビューを振り返ると、評価は総じて高いものでした。
特に目立ったのは次のポイントです。
- 10インチとは思えない軽さ
- 高精細ディスプレイによる映像美
- 前面ステレオスピーカーでの臨場感
- 防水機能による使用シーンの広さ
一方で、「発熱しやすい」と言われたSnapdragon 810の特性から、長時間の高負荷利用では熱を持つことも指摘されていました。
それでも、動画再生やブラウジング、文書作成などの一般的な使い方では快適に動作していた印象です。
2025年の今、Xperia Z4タブレットは使えるのか?
ここが一番気になるところですよね。
結論から言えば、「使い方を選べば、まだまだ現役で使える」です。
1. 日常用途には十分
SNS閲覧、電子書籍、ニュースチェック、YouTubeなどの動画再生なら問題なし。
動作の軽いアプリを選べば、意外なほど快適に動作します。特に電子書籍リーダーとしては大画面が魅力的。
10インチの広さで漫画を読むと、スマホでは味わえない迫力があります。
2. 防水機能で“お風呂タブレット”として最適
Xperia Z4タブレット最大の魅力は、防水性能。
湯船につかりながら動画を観る、お風呂で音楽を流す――そんな使い方ができる数少ないタブレットのひとつです。
濡れた手でも扱いやすく、耐久性の高さもソニーならでは。
3. 仕事のサブ端末としても活躍
Bluetoothキーボードを接続すれば、簡単な文章作成やメール返信も可能。
ノートPCを持ち歩くほどではない外出先での作業にはちょうどいいサイズ感です。
Google ドキュメントなどのクラウドアプリも動作し、軽作業なら問題なし。
4. PlayStation 4リモートプレイ対応
実はこの機種、PlayStation 4との連携機能を標準で備えています。
Wi-Fi環境が整っていれば、別室からPS4を操作する「リモートプレイ」が可能。
ゲーム好きの人には、今でも十分楽しめるポイントです。
気をつけたいポイントと限界
どんなに優れた端末でも、時代の経過には逆らえません。
Xperia Z4タブレットを今使ううえで注意したいのは次の点です。
OSとアプリの互換性
公式の最終アップデートはAndroid 7.1.1。
一部の最新アプリやセキュリティ対策アプリはインストールできません。
また、ブラウザの動作も新しいWeb技術に対応していない場合があり、サイトによっては崩れて見えることも。
ただし、動画再生やオフライン利用を中心にすればほぼ問題なく使えます。
ブラウザは「Firefox」「Opera Mini」など軽量なものを選ぶのがおすすめです。
バッテリーの劣化
発売から10年近く経っているため、バッテリーの寿命が来ている個体も多いです。
中古を購入する際は、「バッテリー交換済み」かどうかを確認しましょう。
交換が難しい場合は、AC電源を繋いだまま据え置き利用するのが安全です。
発熱と動作の重さ
Snapdragon 810は性能こそ高いものの、熱を持ちやすい性質があります。
ゲームや長時間動画再生を行うと、端末が熱くなることがあるので注意。
冷却パッドを使ったり、ケースを外して通気をよくしたりすると安定します。
中古市場とコスパの魅力
今、中古でXperia Z4タブレットを探すと、状態が良いもので1〜2万円前後が相場。
新品ではもう入手できませんが、状態のいい中古を見つければ非常にコスパが高いです。
特に、次のような用途で探している人にはぴったりです。
- 動画・電子書籍専用タブレット
- お風呂やキッチンで使う防水端末
- 子ども用や車載ナビ代わりのサブ端末
- リモートプレイ専用端末
中古ショップやフリマアプリで人気が続くのも納得です。
ただし、初期化・動作確認済みなど、信頼できる出品者から購入するのが大切。
現代での“再生”活用アイデア
古いタブレットをただ眠らせておくのはもったいない。
Xperia Z4タブレットには、まだまだ現役で活かせる場面が多くあります。
- 電子フォトフレーム化
お気に入りの写真やスライドショーを表示して、リビングの一角を彩る。 - 家電コントローラーとして活用
赤外線リモコンアプリを利用して、テレビやエアコンの操作端末に。 - 車載ディスプレイ化
ナビアプリや音楽プレイヤーをインストールして、車内用エンタメ端末として再利用。 - 学習・読書専用デバイス
Kindle、楽天Koboなどの電子書籍リーダーとして快適に利用できる。
「古い=使えない」ではなく、「目的を絞ればまだまだ使える」。
それがこのタブレットの魅力です。
Xperia Z4タブレットを長く使うためのコツ
古いAndroidタブレットを快適に使い続けるためには、ちょっとした工夫が大切です。
- アプリは必要最低限にする
- 定期的にキャッシュを削除
- バッテリーを0%まで放電しない
- Wi-Fi設定やバックグラウンド通信を最適化する
また、古い端末はセキュリティ面のリスクもあるため、ネットバンキングや個人情報の入力などは避けるのが安全です。
コンテンツ閲覧や動画再生といった「閉じた使い方」に特化することで、安心して使えます。
まとめ:Xperia Z4タブレットは今でも使える
ここまで見てきたように、Xperia Z4タブレットは発売から年月が経ってもなお、十分に活躍の場がある端末です。
高解像度ディスプレイ、防水防塵、軽量設計――これらは今でも他のタブレットに引けを取りません。
最新アプリやセキュリティにこだわらない使い方なら、動画視聴・電子書籍・サブ端末としてまだまだ現役。
中古価格も手頃なので、目的を絞って活用すればコスパ抜群のガジェットです。
もし「古いけど使えるタブレットが欲しい」と思っているなら、Xperia Z4タブレットはきっと満足できる一台になるでしょう。
