タブレットを選ぶとき、デザインや価格も大切ですが、やっぱり気になるのは「中身」――つまりCPU(プロセッサー)ですよね。
2025年の今、各メーカーが最新チップを搭載したモデルを次々と投入し、性能差が明確に見えるようになっています。
この記事では、最新タブレットのCPU性能を比較しながら、用途別にどんなモデルを選べば後悔しないのかをわかりやすく解説していきます。
2025年のタブレットCPU事情:勢力図が変わり始めている
タブレット市場の中心にいるのは、やはり「Apple」と「Android」の二大陣営。
2025年は、それぞれのプラットフォームで新世代チップが登場し、性能面でもかなりの進化を遂げています。
Appleは「M5チップ」、Androidでは「Snapdragon 8 Elite」や「MediaTek Dimensity 9400+」が注目株です。
この3つはまさに“タブレットの三大頭脳”といっていい存在で、どれを選ぶかで使用感が大きく変わります。
AppleのMシリーズは処理効率と安定性で群を抜き、クリエイティブ用途に最適。
一方のAndroid勢は、ゲームやマルチタスクを重視するユーザーに向けて、よりパワフルなCPUを採用しています。
では、それぞれの特徴をもう少し詳しく見ていきましょう。
Apple M5チップ:もはやノートPCを超える処理速度
2025年のiPad Proに搭載された「M5チップ」は、前世代M4からさらに進化。
CPUとGPUのパフォーマンスが向上し、消費電力を抑えつつ、動画編集や3Dモデリングといった高負荷作業を軽々とこなします。
Mシリーズの強みは、Apple製品全体の最適化にあります。
iPadOSとの連携により、アプリの起動・描画・処理が非常にスムーズで、遅延をほとんど感じません。
実際の使用感としても、PCクラスのアプリ(Final Cut ProやLogic Proなど)を快適に扱える点が支持されています。
また、ベンチマークではiPad Pro(M5)が他のタブレットを大きく引き離すスコアを記録しており、タブレット市場で「最強CPU」といっても過言ではありません。
Snapdragon 8 Elite:Androidタブレットの王者
Android陣営では、Qualcommの「Snapdragon 8 Elite」が最注目。
2025年のハイエンドタブレット――OnePlus Pad 3やLenovo Tab Extreme 2など――に搭載されています。
このチップの特徴は、CPUだけでなくGPU性能の高さ。
高リフレッシュレートのディスプレイや高解像度ゲームにも対応し、グラフィックス描写が非常に滑らかです。
さらに、AI処理性能も向上しており、写真補正や音声認識、翻訳アプリのレスポンスも速い。
「タブレットでPCライクに作業したい」「動画もゲームも両方楽しみたい」というユーザーには最適な選択肢です。
一方で、熱管理とバッテリー消費はやや課題。
重いゲームを長時間プレイする際は発熱が気になるケースもあり、冷却性能に優れたモデルを選ぶと安心です。
MediaTek Dimensity 9400+:コスパの鬼
MediaTekといえば“コスパ良好”の代名詞。
その最新モデル「Dimensity 9400+」は、ミドル〜ハイレンジタブレットの中核を担うチップです。
Galaxy Tab S11やXiaomi Pad 7シリーズなどに搭載され、価格を抑えつつ十分な処理能力を発揮します。
AnTuTuスコアは200万点台前半で、SNS・動画編集・ブラウジングはもちろん、軽めのゲームも余裕。
また、AI補助による省電力制御が優秀で、長時間の利用にも向いています。
「ハイエンドほどの性能はいらないけど、もっさり感は嫌だ」という人にはベストな選択肢でしょう。
ミドルレンジCPUの台頭:Snapdragon 7s Gen4やDimensity 7300系
タブレット全体の性能底上げが進むなかで、2025年は“中堅クラス”のCPUも侮れません。
たとえばSnapdragon 7s Gen4やDimensity 7300系は、従来のハイエンドに迫るスコアを実現しつつ、価格を抑えた構成が魅力。
ブラウジング、YouTube視聴、ビデオ会議など日常的な用途では、体感的にハイエンドとの差が小さく感じられるほどです。
「ライトユーザーだけど長く使いたい」という人は、こうしたミドルクラスを狙うのも賢い選び方。
POCO Pad M1のように10万円以下で安定した処理性能を提供するモデルも増えています。
ベンチマークで見る2025年の実力差
数値上の性能を把握するにはベンチマークがわかりやすい指標です。
代表的なAnTuTuスコアでは、2025年の主要チップは次のような傾向を示しています。
・Apple M5:400万点台前後
・Snapdragon 8 Elite:300万点前後
・Dimensity 9400+:250万点前後
・Snapdragon 7s Gen4:100万点台
・Dimensity 7300:70万点前後
もちろん、スコアはアプリのバージョンや端末仕様によって前後しますが、ざっくりした目安として参考になります。
実際の体感では、150万点を超えるあたりから重めのアプリやゲームでも快適に動作する印象です。
用途別に見る「どのCPUを選ぶべきか」
日常使い・動画視聴中心
ネット閲覧、動画、SNSがメインなら、ミドルレンジCPUで十分。
Dimensity 7300系やSnapdragon 7シリーズなら、軽快な操作感とバッテリーの持ちを両立できます。
ゲーム・エンタメ重視
Snapdragon 8 EliteやDimensity 9400+を搭載したハイエンド機がおすすめ。
GPU性能の高さが効いて、3Dゲームもスムーズ。
冷却性能やディスプレイリフレッシュレートもチェックポイントです。
クリエイティブ・仕事用途
動画編集やデザイン、音楽制作まで視野に入れるなら、M5搭載iPad Proが圧倒的。
処理速度・安定性・アプリ最適化の三拍子が揃っています。
外出先でノートPC代わりに使いたい人にもぴったりです。
CPU選びで失敗しないためのチェックポイント
タブレット選びでは、CPU以外にも以下のポイントを意識すると満足度がぐっと上がります。
・メモリ(RAM)は8GB以上を目安に
・ストレージは余裕をもって256GB以上
・冷却設計や放熱性能を確認
・OSアップデートのサポート期間
・用途に合った画面サイズと重量
特に最近のCPUはAI機能を内蔵しており、アプリ最適化や省電力制御にも影響します。
単なる「処理速度」だけでなく、実際の使い勝手を意識して選ぶのが大事です。
コスパで選ぶならこの3モデル
- Galaxy Tab S11(Dimensity 9400+)
高性能で価格も控えめ。マルチメディアや動画編集に強い。 - OnePlus Pad 3(Snapdragon 8 Elite)
Androidの中でも抜群のパフォーマンス。ゲーム用途に最適。 - iPad Pro(M5)
クリエイティブ用途なら最強。長期的なアップデートも安心。
どれも方向性が違うため、自分が何を重視するかで最適解が変わります。
タブレットCPU性能比較2025の結論:今が“買い替えどき”
2025年のタブレット市場は、CPUの進化によって選択肢が豊富になっています。
Apple M5が頭ひとつ抜けているのは事実ですが、Android勢も確実に追い上げており、コスパを考えれば非常に魅力的です。
「処理速度」「コスパ」「用途適性」――この3つのバランスを考えながら、自分に合ったモデルを選ぶのが一番のポイント。
長く快適に使えるタブレットを手に入れるために、CPU性能の違いを理解しておくことが、後悔しない買い物につながります。
最後にもう一度。
タブレットCPU性能比較2025では、M5・Snapdragon 8 Elite・Dimensity 9400+が三強。
どのモデルを選んでも、かつてない快適さを体験できる時代がやってきています。
