タブレットを選ぶとき、見た目がそっくりなモデルが並んでいると「どこが違うの?」と迷ってしまいますよね。
2023年に登場したサムスンの「Galaxy Tab A9」と「Galaxy Tab A9+」もまさにそんな関係。どちらも手ごろな価格で人気のAndroidタブレットですが、実際には性能や使い勝手にしっかり違いがあります。
ここでは、Galaxy Tab A9とGalaxy Tab A9+の違いをわかりやすく解説しながら、どちらを選ぶべきかを丁寧に紹介していきます。
Galaxy Tab A9シリーズとは?シンプルで使いやすいエントリーモデル
Galaxy Tab Aシリーズは、サムスンが展開する“誰でも使いやすい”タブレットライン。
高性能なSシリーズよりも価格を抑えつつ、動画視聴やネット、学習、軽い作業などの日常用途にぴったりです。
2023年秋に登場した「Galaxy Tab A9」と「Galaxy Tab A9+」は、デザインがほぼ共通。
ただし、画面サイズ・処理性能・スピーカー構成など、実際に使ってみると違いがはっきり感じられる2機種です。
まず押さえたい!Galaxy Tab A9とGalaxy Tab A9+の主な違い
A9とA9+をざっくり比較すると、次のような違いがあります。
- ディスプレイサイズ:A9が8.7インチ、A9+が11インチ
- リフレッシュレート:A9が60Hz、A9+が90Hz
- CPU性能:A9がHelio G99、A9+がSnapdragon 695
- スピーカー数:A9が2基、A9+が4基
- バッテリー容量:A9が5100mAh、A9+が7040mAh
- DeXモード対応:A9は非対応、A9+は対応
- 重量:A9が約333g、A9+が約480g前後
つまり、A9+は「性能・表示・音」のすべてが上位仕様。
一方のA9は「軽さ・コンパクトさ」が魅力のモデルです。
ディスプレイの違いで体験が変わる
A9は8.7インチで手に持ちやすく、カバンにもスッと入るコンパクトサイズ。
片手で持ちながら電子書籍を読んだり、寝転びながら動画を観たりするには最適です。
対してA9+は11インチのワイドディスプレイを採用。
解像度も1920×1200と高く、細かい文字や映像のディテールまでしっかり映し出します。
さらにリフレッシュレート90Hzに対応しているため、スクロールやアニメーションが滑らか。SNSやウェブの閲覧も快適です。
「とにかく画面が大きい方がいい」「動画や資料を見やすくしたい」という人にはA9+の満足度が高いでしょう。
処理性能の違いは意外と大きい
A9+にはSnapdragon 695、A9にはHelio G99という異なるチップが搭載されています。
Snapdragon 695はミドルレンジでも性能が高く、日常動作はもちろん、複数アプリの同時使用や軽いゲームも快適。
一方、Helio G99も悪くはないものの、全体的に動作がややマイルドで、A9+に比べるとキビキビ感は控えめです。
さらにA9+はメモリ(RAM)が最大8GB構成のモデルもあり、余裕をもって動作します。
アプリを複数開きながら作業したい人には、A9+が断然おすすめです。
音の迫力とカメラ性能にも差がある
A9+のもう一つの特徴が「クアッドスピーカー」。
4つのスピーカーが横向きに配置され、映画や音楽を立体的に再生してくれます。Dolby Atmosにも対応しており、音の広がりや臨場感が段違いです。
A9はデュアルスピーカー仕様のため、音量や低音の厚みは控えめ。
ただし普段使いには十分な音質です。
カメラについてはどちらも背面8MPですが、フロントカメラはA9+が5MP、A9が2MP。
ビデオ通話やオンライン授業をよく利用する人は、A9+の方がクリアに映ります。
バッテリーと充電性能もA9+が優勢
A9の5100mAhに対し、A9+は7040mAhと大容量。
単純計算でも稼働時間は1.3倍ほど長く、動画やゲームを長時間楽しめます。
また、A9+は急速充電にも対応しており、短時間でしっかり充電できるのも魅力。
外出が多い人やオンライン学習を長時間行う人にとって、バッテリー性能は安心感に直結します。
生産性を高めるDeXモード対応はA9+だけ
A9+の最大の差別化ポイントが、Samsung独自の「DeXモード」。
これはタブレットの画面をデスクトップ風に変えて、パソコンのようにアプリを複数並べて使える機能です。
Bluetoothキーボードやマウスを組み合わせれば、ちょっとした資料作成やメール処理も楽々。
外出先で作業したいビジネスユーザーや学生にとっては大きなメリットです。
A9ではこのDeXモードが使えないため、「作業タブレット」として考えるならA9+が明確に優れています。
携帯性と使い勝手のバランスを考える
A9は約333gと非常に軽く、文庫本より少し大きい程度。
電車内やカフェで気軽に取り出せるサイズ感が魅力です。
A9+は11インチのため重量が約480gとやや増しますが、そのぶん画面の情報量が多く、資料閲覧や動画視聴時にストレスがありません。
家中心の使用なら重さはあまり気にならないでしょう。
「外で使うか」「家で使うか」で最適モデルが変わります。
価格とコストパフォーマンス
価格差はおおむね数千円から1万円前後。
A9が3万円台前半、A9+が3万円台後半〜4万円台で販売されています。
このわずかな差で性能・画面・スピーカーなどが大幅に向上するため、コスパを重視してもA9+が優勢という意見が多いです。
ただし「小さくて軽いタブレットが欲しい」「子ども用にシンプルな機種を探している」という場合には、A9の方が扱いやすく価格的にも手ごろです。
Galaxy Tab A9とGalaxy Tab A9+、どちらを選ぶべき?
用途に合わせて整理すると、次のように選ぶと失敗しません。
- 持ち運び重視、読書・動画中心 → Galaxy Tab A9
- 大画面・高音質・快適な動作を重視 → Galaxy Tab A9+
- 簡単な作業やオンライン学習、動画編集などもしたい → Galaxy Tab A9+
- 家族共用や子ども向けにコスパ優先 → Galaxy Tab A9
いずれもAndroid 13ベースのOne UIを搭載しており、操作感は統一されています。
A9+の方がアップデートや機能面で長く快適に使える可能性が高いでしょう。
まとめ:ギャラクシータブレットA9プラスの違いは?無印との比較と選び方を理解して自分に合う1台を選ぼう
Galaxy Tab A9シリーズは、どちらも価格以上の完成度を持つタブレットです。
A9はコンパクトで扱いやすく、軽快な操作感が魅力。
A9+は一回り大きな画面と高いパフォーマンス、そしてDeXモード対応などで、日常から仕事まで幅広く活躍します。
「小さくて軽い日常タブレット」か、「一台でなんでもこなす万能タブレット」か。
この違いを理解すれば、あなたにぴったりの1台が見えてくるはずです。
以上、**ギャラクシータブレットA9プラスの違いは?無印との比較と選び方**について詳しく紹介しました。
