最近、タブレットを仕事や学習、趣味にまで活用する人が増えています。
しかし、落としたり、水をこぼしたり、バッテリーがすぐ減るようになったりと、意外と「壊れやすいデバイス」でもあります。
そんなとき気になるのが、「修理にいくらかかるのか？」ということですよね。
この記事では、タブレットの代表的な故障原因ごとの修理費用の目安や、対処法、さらに保証を上手に使うコツまで、わかりやすく解説します。
タブレット修理の基本知識：費用が変わる3つのポイント
タブレットの修理費用は一律ではなく、次の3つの条件で大きく変わります。
- 故障の内容（画面割れ・バッテリー・基板など）
- 修理を依頼する場所（メーカー公式 or 街の修理店）
- 保証や保険の加入状況
つまり、同じ「画面が割れた」というケースでも、依頼先や保証の有無で支払額が数千円から数万円まで差が出るのです。
まずは故障箇所ごとの費用感をつかみましょう。
画面割れ・液晶破損の修理費用
最も多いトラブルが「画面割れ」です。
落下や圧力によるガラス割れのほか、液晶まで損傷してタッチが効かなくなることもあります。
- メーカー修理の場合
iPad ならApple公式の保証プラン「AppleCare+」に加入していれば、3,700円〜12,800円ほどで修理できます。
保証外の場合は、モデルによっては3万円〜6万円台になることも。 - 街の修理店の場合
非公式修理では、 iPad で1万5,000円〜5万円ほど。
iPad mini 6 などのAndroidタブレットでは2万円〜3万円前後が相場です。
部品の在庫があれば即日修理も可能です。
なお、画面割れを放置すると内部の液晶やタッチセンサーにまでダメージが広がり、結果的に修理費が倍増することも。
ひびが小さいうちに対処するのがポイントです。
バッテリーの劣化・交換費用
「最近、充電が持たない」「急に電源が落ちる」という症状は、バッテリー劣化のサイン。
タブレットのリチウムイオン電池は約2〜3年で性能が落ちるといわれます。
- 非公式修理店での目安：8,000円〜15,000円程度
- メーカー公式修理：保証対象外なら同程度〜2万円台になることも
修理費用としては比較的安めで、データも残したまま対応できるケースが多いのが魅力です。
長く使いたいなら、バッテリー交換はコスパのよいメンテナンスといえます。
水没・液体侵入の修理費用
飲み物のこぼれ、浴室での使用などによる水没も、よくあるトラブル。
内部の基板が腐食すると、起動しなくなることがあります。
まずは「すぐに電源を切る」ことが最重要。
通電したままだとショートして復旧不能になるリスクがあります。
修理費用は状態によって幅が大きく、
- 軽度（乾燥・簡易洗浄で済む）：1万〜2万円程度
- 重度（基板交換・部品修復が必要）：3万〜5万円以上
水没は保証対象外になることが多いため、まずは見積もりを取り、修理より買い替えが得かも含めて判断しましょう。
電源が入らない・起動しない場合の対処法と費用
「電源ボタンを押しても反応がない」「充電しても点かない」という場合、内部基板や電源ICの故障が考えられます。
このケースは原因の特定が難しく、費用も高くなりがちです。
- 軽度（バッテリー・コネクタ不良）：8,000〜15,000円前後
- 重度（基板修理・IC交換）：2万円〜5万円以上
まずはケーブルやアダプタを変えてみて、それでもダメなら修理店で診断を受けましょう。
原因次第では「修理より買い替え」が賢明な場合もあります。
修理を依頼するならどこがいい？メーカーと修理店の違い
タブレットを修理する方法は主に2つです。
● メーカー公式修理
- 純正パーツを使用し、品質・安全性が高い
- 保証が適用されることが多い
- 代替機や修理後の保証がある
ただし、費用が高めで、修理期間が長いのがデメリットです。
郵送対応の場合、1〜2週間かかることもあります。
● 街の修理店
- 即日修理が可能な店舗が多い
- データを残したまま修理できるケースも
- 費用が抑えられる傾向
一方で、非純正パーツを使用する店舗もあるため、品質面や保証内容は事前に確認が必要です。
複数の店舗で見積もりを取るのがおすすめです。
保証や保険を活用して修理費用を抑える
タブレット修理を安く済ませるには、保証や保険を上手に使うことがカギです。
● メーカー保証
購入から1年以内の自然故障（製造不良など）は、通常保証の範囲で無償修理可能。
ただし、落下や水没は対象外です。
● 有料保証プラン
AppleCare+などの延長保証は、落下・水濡れといった「過失故障」もカバーします。
自己負担額が決まっているため、予期せぬ高額修理を防げます。
● キャリア保証
ドコモ、au、ソフトバンクなどのキャリアが提供する「端末補償サービス」も有効です。
月額数百円の加入で、修理費用を数千円まで抑えられることがあります。
故障時に新品同等品と交換してもらえる場合もあるので、契約内容を一度見直しておきましょう。
修理前に確認しておくべき5つのポイント
修理をスムーズに進めるためには、事前の準備が欠かせません。
- バックアップを取る
修理で初期化されることがあるため、データ保存は必須。 - 保証内容の確認
保証対象かどうかで支払額が変わります。 - 修理箇所を明確に伝える
「画面が割れた」だけでなく、タッチ不良や液晶漏れなども具体的に。 - 複数店舗の見積もりを比較する
公式と街の修理店では費用差が大きいため、比較は有効です。 - データを残したまま修理できるか確認する
特に仕事や学習用タブレットでは重要なポイントです。
修理か買い替えかを見極める基準
修理費用が高額になる場合、買い替えのほうが経済的なこともあります。
判断の目安は次のとおりです。
- 修理費が新品価格の半額を超える場合
- すでに購入から3年以上経過している場合
- 保証が切れていて、再発リスクが高い場合
たとえば、3万円の修理見積もりでも、新しいモデルが5万円で買えるなら、性能・バッテリー寿命を考えて買い替えを検討するのも現実的です。
タブレットを長く使うための予防策
壊れてから慌てるより、日常的にトラブルを防ぐことが大切です。
- 衝撃吸収ケースや強化ガラスフィルムを使う
- 高温・多湿の場所に放置しない
- 充電しっぱなしにせず、過充電を避ける
- 定期的にバックアップを取る
こうした小さな習慣で、タブレットの寿命は大きく変わります。
特に画面とバッテリーは「使い方次第」で長持ちします。
まとめ｜タブレットの修理費用はいくら？賢く直して長く使おう
タブレットの修理費用は、故障箇所や依頼先によって数千円から数万円まで幅があります。
画面割れや液晶修理は高額になりやすく、バッテリー交換は比較的リーズナブル。
水没や基板損傷は重度になると買い替えを検討すべきケースもあります。
そして、忘れてはいけないのが「保証の活用」。
メーカー保証やキャリア補償、有料延長プランを上手に使えば、修理代を大幅に抑えることができます。
故障しても慌てず、まずは保証内容と修理見積もりをチェック。
無理に買い替えず、最適な方法で大切なタブレットを復活させましょう。
