「あれ?電源つかない…」
昨日まで普通に使えていたのに、突然Lenovoのパソコンが応答しなくなったら、誰だって慌てますよね。
大切な仕事のデータや思い出の写真がアクセスできないかもしれない、そんな不安でいっぱいになる瞬間です。でも、どうか少し落ち着いてください。実は「Lenovoが立ち上がらない」という症状の多くは、専門知識がなくても自分で解決できる可能性が十分にあるんです。
この記事では、症状別に「今日からすぐに試せる具体的な対処法」を、焦らずに段階を追ってお伝えします。いきなり「修理に出しましょう」という結論にはしません。まずはご自身でできることを一緒に確認していきましょう。
まずは症状をチェック!あなたのパソコンはどの状態?
一口に「起動しない」と言っても、実は様々な状態があります。まずはお手持ちのパソコンが次のどの症状に一番近いか、確認してみてください。
・電源ボタンを押しても、何の反応もない(ランプも点灯しない)
・電源ランプは点くが、画面が真っ暗なまま
・Lenovoのロゴ画面までは出るが、そこで止まってしまう
・Windowsのロゴが出る直前でエラーが表示される
状況によって原因と対処法は大きく変わります。あなたの症状に合ったセクションから読み進めて、一つずつ試してみてください。
症状1:電源ランプすら点灯しない場合のチェックリスト
パソコンが完全に無反応な状態。これは電力が正しく供給されていない可能性が高いです。コンセントからパソコン本体までの「電気の通り道」を、外側から順に確認していきましょう。
- 基本中の基本、接続を確かめる
電源ケーブルがコンセントから抜けかけていませんか? 壁のコンセントとパソコン本体の両方を、一度引き抜いてしっかり差し直してみてください。タコ足配線を使っているなら、それを外して壁に直接つなぐと、より確実です。 - ACアダプターを疑ってみる(ノートパソコンの場合)
ノートパソコンを使っているなら、ACアダプター(充電器)に注目。アダプター自体についている小さなLEDが点灯しているか確認を。もし光っていなければ、アダプター本体かコードが故障しているかもしれません。機種が合えば、ご家族のものなど、別のアダプターで試せるとベストです。 - バッテリーを一旦外してみる(ノートパソコン)
バッテリーが完全に放電している、または不具合を起こしている可能性も。ACアダプターをつけた状態で、30分ほど放置して充電を試みましょう。バッテリーが取り外せるタイプの機種なら、バッテリーを外し、ACアダプターのみで起動できるか試すのが効果的です。これで起動すれば、バッテリーに問題があると切り分けられます。 - 「放電処置」でリセットをかける
意外と効果が高いのがこの方法。パソコン内部に溜まった余計な静電気が悪さをしていることがあるんです。
- ACアダプターを抜き、バッテリーも外す(可能な機種の場合)
- すべてのUSB機器やLANケーブルも取り外す
- 電源ボタンを15秒から30秒間、じっと長押しする
- 再度、アダプター(とバッテリー)を接続して、通常通り電源を入れてみる
これだけで再起動するケースはとても多いです。ぜひお試しください。
症状2:電源ランプは点くのに画面が真っ黒な場合
ファンの音がしたり、電源ランプがついたりしているのに、画面が映らない。これは「パソコン本体は動き始めているが、画面に情報が届いていない」状態です。ディスプレイ側の問題を探りましょう。
- 外部モニターにつなげてみる(最強の切り分け方法)
HDMIやVGAの端子があるパソコンなら、これが一番分かりやすいです。ご自宅のテレビや、もしあれば別のモニターに接続してみましょう。
もし外部モニターにきちんと画面(Lenovoロゴなど)が映ったら、ノートパソコンの内蔵ディスプレイか、そのケーブルが故障している可能性が極めて高いと言えます。これで修理対象が明確になります。 - 表示切替キーを押してみる
知らず知らずのうちに、画面出力を「外部ディスプレイのみ」に切り替えてしまっているかもしれません。キーボードの「Fn」キーを押しながら、ディスプレイマークが描かれたファンクションキー(F4やF7など機種により異なります)を何度か押して、表示が戻るか試してみてください。 - 本当に何も映っていないか、暗闇で確認
ごく稀に、画面自体は動いているのに、バックライト(画面を照らす光)だけが消えているケースがあります。暗い部屋で、スマホのライトなどを画面に斜めから当ててみてください。かすかにロゴや文字の影が見えれば、バックライトの故障です。
症状3:Lenovoロゴで止まって先に進まない場合
初期の自己診断は通過していますが、WindowsなどのOSを読み込む段階でつまずいています。ソフトウェアや設定が原因であることが多いです。
- 余計なディスクやUSBメモリが刺さっていませんか?
CD/DVDドライブやUSBポートに、OSが入っていないメディアが挿さったままになっていると、そこから起動しようとして失敗し、止まってしまうことがあります。すべて取り外してから、再度電源を入れてみましょう。 - 「セーフモード」で起動できるか試す
Windowsを最小限の機能だけで起動するモードです。これで起動できれば、通常時に読み込んでいる何らかのソフトやドライバーが原因だと特定できます。
電源を入れ、Lenovoロゴが表示されたら、Windowsのロゴが現れる前に強制的に電源を切る(電源ボタン長押し) という動作を2~3回繰り返してみてください。すると「回復環境」という青い画面が起動する場合があります。そこから、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」と進み、再起動後に表示される選択肢から「セーフモード」を選びます。 - 「スタートアップ修復」を実行する
上記の回復環境画面に入れたら、「スタートアップ修復(自動修復)」というオプションを実行してみましょう。Windowsが自動的に起動障害をスキャンして、修復を試みてくれます。 - 「システムの復元」で過去の状態に戻す
パソコンが正常だった頃の日付(復元ポイント)に設定を戻す方法です。ただし、事前に復元ポイントが作成されていないと利用できません。回復環境から「システムの復元」を選択し、指示に従って進めます。
症状4:エラーが表示されたり再起動を繰り返す場合
OSの核心部分や、メモリ・ストレージといった重要なハードウェアに問題が発生しているサインかもしれません。
- Lenovo純正の診断ツールを動かす
電源を入れた直後、Lenovoロゴが表示される前に「F10」キーを何度か押すと、Lenovo Diagnosticsという専用ツールが起動する機種があります。ここからHDD/SSD(ストレージ)やメモリ(RAM)のテストを実行できます。もし「FAILED(失敗)」と表示されれば、その部品の故障を疑う強い根拠になります。 - メモリ(RAM)の接触をリセットする
メモリモジュールの接触不良は、不安定な起動の代表的な原因です。電源を切り、バッテリーとACアダプターを外した状態で、裏蓋を開けます(取扱説明書を参照)。メモリを一度取り外し、金色の端子部分を綺麗に埃を払ってから、しっかりとカチッと音がするまで差し直します。この単純な作業で直ることは少なくありません。 - 起動用USBから修復を試みる
他のパソコンを使って、Microsoft公式サイトからWindowsのインストールメディア(USBメモリ)を作成します。それを問題のパソコンから起動させ、「コンピューターを修復する」オプションを選び、より高度な修復ツールを利用する方法もあります。
これでもダメなら…修理に出す前の最終確認と心得
上記のステップをすべて試しても解決しない場合、ハードウェアの物理的故障が考えられます。焦らず、次のことを心がけて行動しましょう。
- 専門修理が必要なサイン
- 異音(カチカチという繰り返し音など)や焦げ臭いにおいがする
- 診断ツールでHDD/SSDやメモリ、マザーボードにエラーが検出された
- 液体をこぼした、または落としたなどの物理的なダメージがある
こうした場合は、迷わず専門サービスへ相談しましょう。 - 修理に出す前に、絶対にやっておくべきこと
- データのバックアップについて考える
修理の過程でデータが初期化されるリスクは非常に高いです。パソコンが起動しなくても、HDD/SSD自体が壊れていなければ、データだけは救出できる可能性があります。「修理」と「データ救出」は別の作業と考え、業者にまずはデータ救出の相談をすることが賢明です。 - 症状を詳細にメモする
- 電源ランプの色や点滅パターン
- ビープ音の回数
- 画面に最後に表示されたエラーメッセージ
- トラブル前に何をしたか(更新プログラムの適用、新しいソフトのインストールなど)
これをメモしておくと、修理担当者への伝達がスムーズになり、診断時間の短縮につながります。
- 保証期間を確認する
Lenovoの公式サポートサイトで、製品のシリアル番号を使って保証期間を確認しましょう。保証期間内であれば、無償または低額で修理できる可能性があります。
焦らず段階を踏めば、Lenovoの起動トラブルは解決できる
いかがでしたか?「Lenovoが立ち上がらない」と一口に言っても、その背景には電源の問題、表示の問題、ソフトの問題、ハードの問題と、様々な段階があることがお分かりいただけたと思います。
一番よくないのは、焦って闇雲に操作を繰り返したり、すぐに故障と決めつけたりすることです。本記事でご紹介したように、症状をよく観察し、外側から内側へ、簡単なことから順に試していくという系統だったアプローチが、時間とお金を節約する一番の近道です。
多くのケースは「放電処置」や「セーフモード起動」などの基本的な対処で復旧します。もしどうしても解決せず、修理に出すことになっても、事前にデータのことを考え、症状を記録しておけば、後悔のない対応ができるはずです。
あなたのLenovoパソコンが、一日も早く元気に立ち上がることを願っています。
