最近、デスク周りの配線をスッキリさせたい人や、省スペースでパワフルに作業したい人の間で「ミニPC」が注目を集めています。なかでも人気なのが、USB-Cケーブル1本で給電できる「PD給電対応ミニPC」。
今回は、そんな便利なPD給電対応ミニPCの魅力と、実際におすすめのモデルを紹介します。
なぜ今、PD給電対応ミニPCが人気なのか?
まず、「PD給電」とは何なのかを簡単に説明します。
PDとは「Power Delivery(パワーデリバリー)」の略で、USB-C端子を使って最大100W(規格上は240Wまで)までの電力を供給できる技術です。スマホやノートPCの充電でもすっかりおなじみですね。
これをミニPCに応用したのが「PD給電対応ミニPC」。
これまではACアダプタを接続して電源を取るのが当たり前でしたが、USB-Cケーブル1本で電源供給できるようになったことで、デスク周りが劇的にスッキリします。
さらに、PD対応モニタやドッキングステーションと組み合わせれば、**「電源・映像・データ通信を1本のケーブルで完結」**できるのも魅力です。
USB-C給電対応ミニPCのメリット
1. 配線がとにかくシンプル
USB-Cケーブルで電源を取れるため、かさばるACアダプタが不要になります。
モニタ裏にVESAマウントで固定すれば、ケーブル1本だけで動作するスマートなデスク環境が完成。配線のごちゃつきに悩まされることもなくなります。
2. モニタからの給電も可能
最近のUSB-Cモニタは、PD給電機能を備えているものも多く、ミニPCを直接モニタから動かせる場合もあります。
つまり、**「電源タップが1つで済む」**ということ。コンセントが少ないワークスペースでも重宝します。
3. モバイル運用にも向いている
PD給電対応ミニPCなら、USB-C出力対応のモバイルバッテリーでも動作可能な機種があります。
屋外や出張先でも、電源を確保しやすいのが嬉しいポイント。ポータブルモニタと組み合わせれば、どこでも小型デスクトップ環境を再現できます。
4. 省電力&静音性に優れる
ミニPCはもともと省電力設計ですが、PD給電対応モデルは特にアイドル時の消費電力が低く、静音性にも優れる傾向があります。
常時稼働させるホームサーバーや、デジタルサイネージ用途にも向いています。
選ぶ前に知っておきたい注意点
電力不足に注意
USB-C給電といっても、すべてのミニPCが同じ電力仕様ではありません。
必要な給電量が「12V」「20V」「最大60W」など機種によって異なります。
もし出力の小さいPD充電器を使うと、電源が入らなかったり動作が不安定になることもあるので要注意です。
USB-Cポートが「入力対応」か確認
USB-C端子がついていても、「給電入力」ではなく「給電出力(スマホ充電用)」というパターンもあります。
購入前に、必ず**「USB-C給電入力対応」または「Power Delivery対応」**と明記されているか確認しましょう。
ケーブルにも品質差がある
PD給電では、ケーブルの品質も重要です。
安価なUSB-Cケーブルだと電力伝達が足りず、認識されないことも。
100W対応ケーブルを選ぶと安心です。
PD給電対応ミニPCのおすすめ5選
ここからは、実際にPD給電対応のおすすめモデルを紹介します。
どれもUSB-Cでの電源供給が可能で、省スペースかつスタイリッシュな人気機種です。
1. MeLE Quieter3C
静音性とコスパに優れたミニPC。
12V〜20VのPD入力に対応し、モニタやPDチャージャーからの給電が可能です。
ファンレス設計で、アイドル時もほぼ無音。省電力サーバーやリモートワーク用のサブマシンにも最適です。
小型ながらもWindows 11 Proを搭載し、メモリやストレージの増設も簡単。
2. ASUS Mini PC PN42
信頼のASUS製。Intel N100搭載で、オフィス作業やブラウジングには十分な性能を持ちます。
USB-CポートはPD給電に対応し、映像出力(DisplayPort Alt Mode)も可能。
モニタ1本接続で「給電+映像+データ転送」を実現できるスマートなモデルです。
アイドル時の消費電力はわずか数ワットと、省エネ性も抜群。
3. GMKtec NucBox G5
ポケットサイズながら、Core i5クラスの性能を持つ人気シリーズ。
PD給電対応で、付属のUSB-Cケーブルから電源供給可能。
HDMI・USB-A・USB-Cを複数備え、デュアルモニタにも対応します。
コンパクトでスタイリッシュな外観も人気の理由です。
4. BOSGAME P4 Plus
USB-C 10Gbpsポート+PD対応の高性能ミニPC。
最大4K60Hz出力に対応し、映像編集やストリーミングなどマルチ用途で活躍します。
Ryzen 7搭載モデルもあり、ミニPCでもしっかり性能を求める人にぴったり。
PD給電+高速通信の両立で、デスクをシンプルに保ちたいユーザーにおすすめです。
5. MINISFORUM UM760 (W11 Proモデル)
高性能ミニPCの代表格。
Ryzen 7 7840Uや32GBメモリなど、ノートPC顔負けのスペックを搭載しています。
USB-C PD対応で、ドッキングステーションを使えば1本ケーブルで完全運用も可能。
静音設計かつ安定した冷却性能を持ち、長時間稼働にも向いています。
選び方のポイント
PD給電対応ミニPCを選ぶときは、以下を意識すると失敗しません。
- 給電仕様を確認(何V・何W対応か)
- USB-Cポートの種類(給電入力/映像出力兼用)
- 使用環境を考慮(モニタ裏設置・モバイル用途など)
- 信頼できるメーカーを選ぶ(ASUS、MINISFORUM、MeLEなど)
- 給電器・ケーブルの品質も重視
これらを押さえるだけで、安定して長く使えるミニPCを選ぶことができます。
どんな人に向いている?
- デスクをすっきりさせたい人
ACアダプタなしで動作するため、配線が最小限になります。 - 省電力で静かなPCが欲しい人
ファンレスモデルなら、ほぼ無音で動作可能です。 - 外出先や出張で使いたい人
モバイルバッテリーやPD充電器で電源を確保できるので、どこでも使えます。 - 自作PCまでは必要ないけど、高性能な小型PCが欲しい人
高性能CPU+PD給電対応のハイブリッドモデルも登場しており、動画編集・軽いゲームもこなせます。
まとめ:PD給電対応ミニPCで快適&スマートな作業環境を
USB-Cケーブル1本で電源供給できる「PD給電対応ミニPC」は、配線の煩わしさを解消し、より自由でスマートなデスク環境を実現してくれます。
特に、省スペース・静音・省電力を重視する人にとっては理想的な選択肢。
給電仕様やポート構成をきちんと確認し、自分のスタイルに合った1台を選べば、作業効率も快適さも格段にアップします。
これからミニPCを選ぶなら、ぜひ**「PD給電対応ミニPC」**を候補に入れてみてください。
USB-C充電で配線スッキリ、省電力で静音。あなたのデスクライフが、きっと一段と快適になります。
