ランナーやトライアスリートにとって、ガーミンの新モデル情報は常に気になる話題ですよね。2025年に入り、注目を集めているのが「Garmin Forerunner 970（ガーミン970）」です。この記事では、発売日やスペック、そして前モデル「Garmin Forerunner 965」との違いを中心に、どんな進化を遂げているのかを分かりやすくまとめました。購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
ガーミン970の発売日はいつ？価格はどのくらい？
ガーミン970は、2025年5月に海外で発表・発売された最新のフラッグシップモデルです。国内では同年初夏〜夏ごろの発売が予想されており、ガーミンジャパンの公式オンラインストアや主要家電量販店での取り扱いが期待されています。
価格はアメリカでは約749ドル。日本円にすると10万円前後になる見込みです。前モデルのGarmin Forerunner 965が約6〜7万円台だったことを考えると、やや高価な印象。ただし、機能面の進化を見ると、その価格差にも納得できる内容になっています。
デザインと素材の進化 — 高級感と耐久性が向上
見た目は965に近いですが、細部の仕上げや素材がグレードアップしています。
まず注目は、風防ガラスが「サファイアクリスタル」になったこと。これにより、傷に強くアウトドアやトレイルランでも安心して使えます。ベゼルはチタン素材で、軽さと剛性のバランスが絶妙。
ディスプレイは1.4インチのAMOLED（有機EL）で、発色がさらに鮮やかになりました。太陽光の下でも見やすく、ラン中の視認性は抜群。表示の滑らかさも向上しており、操作レスポンスがより快適になっています。
バッテリー性能は？持ち時間と充電スピードのリアル
スマートウォッチモードで最大約15日、GPS＋音楽再生モードではおよそ14時間とされています。
前モデル965の約23日（スマートウォッチモード）に比べると短くなりましたが、これは内部ハードの強化やディスプレイ輝度向上などの影響によるもの。
実際の使用レビューでは、「表示の明るさや滑らかさが上がった分、体感では納得できる持ち時間」という声が多く、長距離ランやフルマラソン程度なら問題なくこなせるとの評価です。
また、充電スピードが速く、短時間でも実用レベルまで回復できるのも嬉しいポイントです。
心拍センサーが進化！第5世代で精度が飛躍的にアップ
ガーミン970には、第5世代の光学式心拍センサーが搭載されています。
この新型センサーは、特に高強度トレーニングやインターバル走行時の精度が向上。心拍数の変化をよりリアルタイムに捉えられるため、トレーニング負荷のコントロールがしやすくなりました。
心拍データをもとに、トレーニングステータスやリカバリータイム、VO₂maxなどを算出するアルゴリズムも改良されています。
これにより、従来よりも「今の自分の状態を可視化できる」感覚が強まり、練習の質を高めることが可能になっています。
スマート機能が拡張！通話・音声アシスタントに対応
これまでのForerunnerシリーズは、トレーニング重視の設計でスマート機能は控えめでした。
しかし970では、マイクとスピーカーが内蔵され、スマホ連携による通話応答や音声アシスタント操作（Siri・Googleアシスタント）に対応しています。
走行中でも手を止めずに着信対応ができるのは大きな進化です。さらに、ランニング中のラップタイムやペースアラートを音声で通知してくれる機能も追加。視線を画面に向ける必要がなく、集中して走れます。
通知の返信やスケジュール確認など、日常での使い勝手も格段に上がり、もはや「スマートウォッチ兼トレーニングデバイス」と言ってよい完成度です。
トレーニング機能の進化 — 新しい指標が続々登場
ガーミン970では、新たなトレーニング指標が追加されています。代表的なものが次の通りです。
- ランニングエコノミー：効率的な走り方を数値化
- ステップスピードロス：脚の疲労やフォーム崩れを検知
- リアルタイムスタミナ：残り体力を可視化
- ランニング耐久値：疲労の蓄積やリカバリー傾向を表示
これらのデータは、従来の「距離・ペース・心拍数」だけでは見えなかった体調変化を捉えるのに有効です。
特に、リアルタイムスタミナは「どこまで全力を出せるか」を走りながら判断できるため、レース戦略にも活かせます。
競技志向のランナーだけでなく、健康管理やランニングフォーム改善を目的とする人にも恩恵が大きいアップデートです。
健康・日常サポート機能も進化
ガーミン970は、単なるスポーツウォッチの枠を超えています。
睡眠トラッキング、ストレスモニタリング、ボディバッテリー（体力残量の可視化）、血中酸素（SpO₂）、肌温センサーなど、日常の健康管理をサポートする機能が搭載されています。
特に注目なのが「モーニングレポート」と「イブニングレポート」。
朝は睡眠と回復状態、夜はトレーニング負荷やストレスレベルなどをまとめて教えてくれるため、体調とトレーニングを一貫して管理できます。
このあたりの使い勝手は、Apple WatchやFitbitに近づいてきた印象です。
アウトドア・マルチスポーツにも対応
ガーミン970はランニングだけでなく、サイクリングや水泳、トライアスロン、ハイキング、登山、スキー、ゴルフなど多様なアクティビティをカバーしています。
GPS精度も高く、トレイルランや山岳地帯での使用でも安定。
さらに地図機能が改善され、ルートナビゲーションもスムーズに。
耐水性能は5ATM（50m防水）と、雨天や水泳時も問題なし。
スポーツウォッチとしてだけでなく、アドベンチャー向けデバイスとしても活用できる完成度です。
ガーミン965との違いを整理 — 買い替える価値はある？
両モデルの主な違いを簡単にまとめると、以下のようになります。
- 風防がサファイアクリスタルになり、耐久性が大幅アップ
- 第5世代心拍センサーで精度が向上
- マイク・スピーカー内蔵で通話・音声アシスタントに対応
- 新しいランニング指標を追加
- 健康管理機能の拡充
一方で、注意点もあります。
バッテリー持続時間は短くなり、価格は上がっています。また、965と比べて本体がわずかに重くなったというレビューも見られます。
そのため、「トレーニング指標やスマート機能を活用する人」には970が最適ですが、「バッテリー重視でランニングだけ使いたい人」ならGarmin Forerunner 965でも十分満足できるでしょう。
どんな人にガーミン970がおすすめ？
- マラソンやトライアスロンに本気で取り組む人
- データを分析しながら練習の質を高めたい人
- スマートウォッチとして日常でも使いたい人
- トレイルや登山などアウトドアも楽しむ人
逆に、「価格を抑えたい」「シンプルなランニング用途で十分」「充電頻度を減らしたい」という人には、Garmin Forerunner 965の方がコスパ面で有利です。
まとめ：ガーミン970は“万能型フラッグシップ”の完成形
ガーミン970は、ランニング・トライアスロン・アウトドア・日常使い――すべてを1台でこなせる「万能型フラッグシップ」と言えるモデルです。
サファイアクリスタル風防や新心拍センサー、音声アシスタント対応など、あらゆる面でブラッシュアップされており、特にハードなトレーニングをする人や日常でも使いたい人にとって理想的な一台でしょう。
一方で、価格とバッテリーのトレードオフも存在します。
あなたが求める「使い方」を明確にすれば、970が最良の選択かどうかが自然と見えてくるはずです。
ガーミン970の発売日は間もなく。ランナーたちの次なる相棒として、その実力が試される時が近づいています。
