スマートウォッチで「不整脈」や「心電図」を測れる──。
そんな時代が、本格的にやってきました。
以前はiPhoneユーザーしか選べなかった心電図対応モデルも、最近ではAndroid対応機種がどんどん増加中。この記事では、Androidユーザーが安心して選べる“不整脈検知対応”のスマートウォッチを紹介しつつ、選び方のコツや注意点もわかりやすく解説します。
スマートウォッチで不整脈がわかるって本当？
まず前提として、「スマートウォッチで不整脈を検知する」とはどういうことか。
不整脈とは、心臓の電気信号のリズムが乱れる状態の総称です。中でも「心房細動（AF）」は最も一般的で、脈がバラついたりドクンドクンと不規則に感じたりするのが特徴。放っておくと血栓ができ、脳梗塞などのリスクを高めることがあります。
スマートウォッチは、内蔵されたセンサーで脈拍や電気信号を読み取り、心拍リズムの異常を検知します。
最近のモデルでは「ECG（心電図）」という本格的な測定が可能なものも多く、従来の“脈拍だけを測る”機能とは一線を画しています。
もちろん、医療機器とは違い「診断」まではできません。
ただ、日常生活の中で不整脈の兆候を“見つけるきっかけ”をくれるという点で、非常に有用なツールです。
Androidユーザーが注目すべき理由
Apple Watchが先行して心電図機能を普及させましたが、Androidでもようやく選択肢が増えてきました。
Huawei、Samsung、Nothingなどが、医療機器認定またはそれに準ずる精度のスマートウォッチをリリースしています。
特に心房細動のように発作的に現れる症状は、病院では検査タイミングが難しいため、普段から手元でモニタリングできるのは大きなメリットです。
つまり、Androidユーザーにとっても「自分の心臓リズムを日常的にチェックする時代」が始まったということ。
“健康管理の延長線上で不整脈リスクを知る”というのが、今のトレンドです。
不整脈検知スマートウォッチを選ぶときのポイント
1. ECG（心電図）対応かどうか
光学式センサー（PPG）だけのモデルだと、脈拍の速さは分かっても心電図波形までは取れません。
ECG対応モデルは、電極を使って電気信号を読み取り、より正確に心拍リズムを把握できます。
2. 通知機能の有無
不規則な心拍を自動検知し、スマホに通知してくれる機能は非常に便利です。
自覚症状がない無症候性の不整脈も見逃しにくくなります。
3. バッテリーと装着感
毎日使うものなので、充電頻度が多いと続きません。
1週間以上もつモデルや、軽量タイプを選ぶと快適です。
4. アプリとの連携
測定データはアプリで管理します。グラフ表示や記録のシェアがしやすいアプリなら、継続しやすく医師への相談にも活用できます。
5. 国内対応・認証状況
日本での医療機器認定を受けているか、もしくは日本版アプリでECG機能が有効化されているかを必ずチェックしましょう。
Android対応の不整脈検知スマートウォッチおすすめ8選
1. HUAWEI WATCH D2
心電図と血圧測定の両方に対応したハイスペックモデル。
医療機器認定を受けており、ECGアプリで心拍リズムを細かくチェックできます。Android連携も安定しており、健康管理を重視する人にぴったり。
2. Galaxy Watch 7 / Galaxy Watch 8シリーズ
Samsungの最新モデルは、心電図アプリと「不規則心拍リズム通知機能（IHRN）」を搭載。
日常の中で不整脈を自動的に検出し、異常があればアラートで知らせてくれます。Galaxyスマホとの相性も抜群。
3. TicWatch Pro 5
Wear OS搭載の高性能モデル。
心拍・ストレス・睡眠など多機能ながら、心拍リズムの変化を継続的にモニタリング。スポーツにも強く、ヘルスケア全体を管理したい人におすすめ。
4. HUAWEI WATCH GT 4
デザイン性が高く、ECG計測機能を搭載。
専用アプリで心拍の乱れを可視化し、データを長期保存できます。ビジネスにもフィットするルックスも魅力です。
5. Fitbit Sense 2
Google傘下のFitbitシリーズ上位機種。
心電図機能を備え、心拍変動やストレスとの関連も分析。健康データをGoogle Fitで一元管理できるのが便利です。
6. CMF Watch Pro 2（Nothing）
手頃な価格ながら、ヘルス機能が充実。
心拍数の不規則な動きを検知し、リアルタイムで通知。コスパ重視派にぴったりの選択肢です。
7. Amazfit Balance
スポーツ寄りのスマートウォッチながら、PPG＋AI解析で心拍リズムを検知。
ECGではないものの、安定した精度で不整脈の傾向を掴めます。ランニングや睡眠データとあわせて心臓の状態を総合管理できます。
8. YHE BP Doctor Pro
血圧計一体型スマートウォッチ。
ECG＋血圧測定で心血管系の健康状態を多角的にチェック。医療寄りのガジェットとして人気が高いモデルです。
スマートウォッチで不整脈をチェックするメリット
- 自覚症状のない不整脈を早期に把握できる
発作的に起こる心房細動などは、病院の検査では見つかりにくいことも。
普段から記録を残すことで、診察時の参考になります。 - データを医師と共有できる
心電図アプリで取った波形をPDFで出力し、医療機関で確認してもらう活用法も広がっています。 - 健康意識が高まる
日々の心拍や睡眠を意識することで、生活習慣の改善にもつながります。
注意しておきたいポイント
- スマートウォッチはあくまで「補助ツール」です。医師の診断を代替するものではありません。
- 通知や測定結果に異常が出た場合は、必ず医療機関で専門的な検査を受けましょう。
- 濡れた手や装着の緩みなどで、測定精度が落ちることもあります。正しい装着位置を確認してください。
- アプリの設定や更新によって、心電図機能が利用できる国・地域が異なる場合があります。購入前に対応状況をチェックしましょう。
どんな人におすすめ？
- 家族に心疾患の既往がある人
- 動悸や息切れを感じることがある人
- 日々の健康データを可視化したい人
- ストレスや睡眠の質を数値で把握したい人
特に30代以降は、仕事や生活リズムの変化によって心拍リズムの乱れが増える時期。
“いつでも測れる”という安心感は、想像以上に大きな価値があります。
まとめ：Android対応の不整脈検知スマートウォッチで、心臓のリズムを見守ろう
スマートウォッチは、健康の「見える化」を進化させました。
今ではAndroid対応でも、ECG（心電図）を搭載した高精度モデルが多数登場しています。
重要なのは、「不整脈を自分で診断する」ことではなく、
「早めに異常に気づいて専門医に相談できる」こと。
心臓は24時間働き続ける臓器です。
だからこそ、あなたの手首で見守るテクノロジーが、健康を支える大切なパートナーになります。
Android対応の不整脈検知スマートウォッチおすすめ8選。
その中から自分の生活スタイルに合った1本を選び、今日から“心臓のセルフケア”を始めてみませんか。
