「100均でスマートウォッチが買えるの？」
そんな噂を耳にして、気になっている人も多いのではないでしょうか。
ダイソーといえば、日用品からデジタルグッズまで何でもそろう庶民の味方。最近ではイヤホンやモバイルバッテリー、ガジェット系アイテムも充実しています。
その中で注目を集めているのが「スマートウォッチ」や「デジタル腕時計」。
果たして、ダイソーのスマートウォッチは本当に使えるのか。機能・精度・コスパの観点から徹底的に検証していきます。
ダイソーに「スマートウォッチ」は本当にあるの？
まず最初に確認しておきたいのは、「ダイソーがスマートウォッチを販売しているのか？」という点。
結論から言うと、2025年現在、ダイソーでは「スマートウォッチ」と明記された製品は店舗によっては見つかるものの、全国的に広く展開されているわけではありません。
一方で、次のような関連商品は多数ラインナップされています。
- デジタルウォッチ（ブループラネットD ミニ）
- ミリウォッチ（ミリタリー風アナログ時計）
- スマートウォッチバンド(Apple Watch用、シリコーン)
- スマートウォッチ用充電器
- 時計収納ケース・保護フィルム
つまり、厳密には「多機能スマートウォッチ本体」というよりも、「デジタルウォッチ」や「スマートウォッチ関連アクセサリ」が中心というのが実情です。
価格帯は110円から550円ほど。
この価格で時計が買えるだけでも驚きですが、「本当に使えるのか？」という部分が本題です。
機能をチェック：どんなことができる？
ダイソーのデジタルウォッチは、基本的に以下のような機能を搭載しています。
- 時刻表示（12/24時間切替）
- ストップウォッチ機能
- アラーム
- バックライト（LED点灯）
- 時報チャイム
一見するとシンプルですが、これが意外と使いやすい。
レビューでは「バックライトが明るくて夜でも見やすい」「ストップウォッチが使えるのが便利」といった声が多く見られます。
ただし、ここが重要なポイント。
ダイソーの時計はあくまで“デジタルウォッチ”であり、“スマートウォッチ”ではありません。
つまり、次のような機能は搭載されていないことがほとんどです。
- 歩数計や心拍数測定
- スマホ通知やLINE連携
- GPSトラッキング
- 専用アプリとのデータ連携
この点を誤解して「スマートウォッチだと思って買ったら、ただの時計だった」というレビューも散見されます。
購入前にはパッケージをよく確認し、「スマートウォッチ機能付き」と明記されているかをチェックしましょう。
精度はどう？時間の正確さや耐久性を検証
時計としての基本性能はどうなのか。
実際に使ってみると、時間の精度は想像以上に安定しています。多くのモデルで月差±60秒程度とされており、日常使いで気になるほどのズレはありません。
バックライトの明るさも良好で、夜間でも視認性は十分。防水性能は明記されていないものが多いので、雨や水回りでは注意が必要です。
また、素材面ではABS樹脂製のケースやPVC製ベルトが採用されており、軽くて扱いやすい反面、耐久性は価格なり。強く引っ張ると切れる可能性があるため、激しい運動やアウトドアには向きません。
一方、バンド交換が簡単なモデルもあり、「壊れてもまた買い替えればいい」と割り切れるのが100均クオリティの強みです。
「スマートウォッチっぽいこと」はできるのか？
ここで気になるのが、「スマートウォッチのような使い方はできないの？」という点。
実は、ダイソーの時計をスマートに“見せる”工夫をしているユーザーもいます。
たとえば、Apple Watchのような見た目に近いデザインのデジタルウォッチを選び、シリコンバンドを別売りで組み合わせる。
あるいは、100均のスマートウォッチバンド(Apple Watch用、シリコーン)を使って、既存のApple WatchやFitbitの印象をガラッと変える。
こうした「見た目をカスタマイズする楽しみ」は、ダイソー製品の魅力のひとつ。
実際、220円のApple Watch用シリコンバンドは「純正より軽くて肌触りがいい」「カラー展開が豊富」と高評価を得ています。
つまり、機能ではなく「デザイン」「組み合わせ」「気軽さ」で楽しむという方向性なら、“ダイソー流スマートウォッチ体験”は十分にアリです。
コスパを考える：価格に見合う価値はある？
300円や500円で買える腕時計にどこまで求めるか。
この問いに対しては、多くのレビューが「価格を考えれば十分すぎる」と答えています。
たとえば、作業現場やキャンプなどで高価な時計をつけるのは気が引けるという人にとって、ダイソー時計は最適。壊れても惜しくないし、シンプルな見た目で使い勝手も良い。
また、子どもの初めての時計としても人気です。軽くて着け心地が良く、時間を覚える練習にもぴったり。
スマートウォッチ機能を必要としない層にとっては、コスパは極めて高いといえます。
ただし、健康管理や通知機能を期待して購入するとがっかりする可能性があります。
本格的にスマートウォッチを使いたい場合は、エントリーモデルでも3,000〜5,000円台の製品を検討する方が現実的です。
とはいえ、「まずは雰囲気を試したい」「腕時計が壊れても気にならない価格で欲しい」なら、ダイソーの選択肢は非常に魅力的です。
注意点：買う前に確認しておきたいこと
ダイソーの時計や関連アイテムを選ぶ際には、いくつかのポイントに注意しましょう。
- 防水性能：ほとんどのモデルが非防水。水場では避ける。
- 電池交換：CR2032などコイン電池式。交換時は裏ぶたを慎重に開ける。
- 保証・修理：基本的に初期不良以外は交換不可。壊れたら買い替えが前提。
- 店舗差：時計の種類は店舗によって異なり、人気モデルは売り切れやすい。
- スマート機能の表記：パッケージに「歩数計」「Bluetooth」などの表記があるか必ず確認。
このあたりを押さえておけば、買って後悔するリスクはかなり減ります。
ダイソーのスマートウォッチを“うまく使うコツ”
もしダイソーでスマートウォッチ風の時計を手に入れたら、次のような使い方がおすすめです。
- サブ時計として使う
外出や運動時、メインの時計を傷つけたくない場面にちょうどいい。 - おしゃれアクセ感覚で使う
シンプルなデザインが多いので、服に合わせて使い分けるのも◎。 - 子ども・高齢者用の練習時計に
時間を覚える・アラームを使う・ストップウォッチを触るなど、基本的な時計操作を学ぶのに最適。 - 既存スマートウォッチのカスタムパーツとして
スマートウォッチバンド(Apple Watch用、シリコーン)や他の100均アクセサリを使えば、数百円でイメチェン可能。
使い方次第で、“ただの安い時計”が思わぬ便利アイテムに化けます。
結論：ダイソーのスマートウォッチは「使える」が、期待値を調整すべし
最終的に、「ダイソーのスマートウォッチは本当に使えるのか？」という問いに答えるなら——
「使える。ただし、用途次第で評価が分かれる。」というのが正直な結論です。
スマートウォッチとしての本格的な機能を期待すると物足りません。
しかし、「安く、シンプルに、時計として使いたい」「サブとして気軽に試したい」という人にとっては、驚くほどコスパが高いアイテムです。
高価なガジェットでは得られない“気軽さ”や“遊び心”があるのも、ダイソーらしい魅力。
今後、さらに本格的なスマートウォッチモデルが登場すれば、100均の概念がまたひとつ覆るかもしれません。
ダイソーのスマートウォッチは本当に使える？まとめ
- ダイソーに本格的なスマートウォッチはまだ少ない
- 現状はデジタル腕時計やアクセサリ中心
- 基本機能は十分で、価格に対して満足度が高い
- スマホ連携や健康管理機能を求めるなら他社製を検討
- “安く楽しむ”という割り切りができれば、かなり使える
「安いからどうせ使えない」と決めつけるのはもったいない。
ダイソーのスマートウォッチをどう使うかは、あなた次第です。
