最近のスマートウォッチは、ただのガジェットを超えて「身につける時計」としての完成度を求められるようになりました。その中でも存在感を放っているのが、スチールバンドを採用したHUAWEIの「watch4 pro」。
高級感のあるデザインと、健康管理やeSIMなどの先進機能を両立させたハイエンドモデルとして注目を集めています。今回は、その実力をじっくりと掘り下げてレビューしていきます。
高級感あふれるチタン×スチールデザイン
最初に手に取った瞬間から、watch4 proは「普通のスマートウォッチではない」と感じさせます。
ケース素材にはチタン合金、表面にはDLC（ダイヤモンドライクカーボン）コーティングが施されており、金属特有のひんやりとした質感とマットな光沢が共存しています。
スチールバンドはリンク構造で、ひとつひとつのコマがしっかりと作り込まれている印象。手首に乗せると重量感がありながらも、決して不快ではありません。むしろ「腕時計らしい存在感」があり、フォーマルな場にもよく似合います。
バンドの調整は工具不要タイプで、リンクを簡単に外せる仕組み。自分の手首にぴったり合わせられるのも嬉しいポイントです。
全体的に見ても、デザイン面では「高級腕時計＋スマート機能」という融合をしっかりと体現しています。
ディスプレイと操作性はフラッグシップ級
watch4 proのディスプレイは1.5インチのAMOLED。解像度は466×466ピクセルで、文字やアイコンがくっきりと表示されます。
明るさ自動調整にも対応しており、直射日光下でも視認性は抜群。サファイアガラスによる耐傷性も備え、日常使いでの安心感があります。
操作はタッチスクリーンとデジタルクラウンを併用するスタイル。スクロールや切り替えが滑らかで、反応速度も速い。
ウォッチフェイスも豊富で、クラシックなアナログ風から未来的なデザインまで多彩です。特にメタルバンドとの相性が良い文字盤が多く、ファッションとしての完成度を高めてくれます。
健康管理機能が圧倒的に進化
スマートウォッチといえば健康管理機能。その面でもwatch4 proは抜群の完成度を誇ります。
心拍数、血中酸素（SpO₂）、ストレス、睡眠、皮膚温度などの基本的な計測に加え、HUAWEI独自の「Health Glance 2.0」機能で一度に複数の健康データをスキャン可能。
わずか数十秒で心拍・血管硬化度・呼吸の状態までチェックでき、まるでポケットサイズの健康診断ツールです。
特筆すべきは、これらの計測が非常にスムーズで精度が高い点。装着位置や腕の動きに敏感に反応し、安定したデータを取得します。
また、ストレスや睡眠データもグラフ化され、専用アプリ「HUAWEI Health」で直感的に確認可能。日々のコンディションを客観的に見られるのは大きな強みです。
スポーツ・アクティビティにも本気仕様
見た目はフォーマルでも、中身はしっかりアクティブ。
watch4 proは100種類以上のワークアウトモードを搭載し、ランニングやサイクリング、登山、スイミングなど幅広いアクティビティをサポートします。
特に注目すべきは、5ATM防水とEN13319規格のフリーダイビング対応。30メートルまで潜水できる防水性能を持ち、マリンスポーツにも対応します。
GPSの精度も高く、都市部での位置ズレが少ない点がユーザーから高評価。
金属バンドのまま運動するにはやや重く感じるかもしれませんが、バンド交換が容易なので、スポーツ時はシリコン製バンドに付け替える運用もおすすめです。
バッテリー持続はクラス最長クラス
watch4 proのもうひとつの強みが、バッテリー持続時間の長さ。
通常モードでも約7日、省電力モードなら10日以上使えるという実測レビューが多く見られます。
頻繁に充電しなくてよい安心感は、日常使いの快適さを大きく左右します。
また、急速充電にも対応しており、20分で約30〜40％まで充電可能。ワイヤレス充電ドックに置くだけで完結する点もスマートです。
このあたりは他のスマートウォッチを大きく引き離す部分と言えるでしょう。
eSIM対応で単体通話も可能
watch4 proの上位モデルではeSIMに対応しており、スマートフォンを持たずに通話やSMSが可能です。
仕事中の外出やランニング中など、「スマホを持たずに連絡を取りたい」シーンで非常に便利。
マイクとスピーカーも高品質で、通話音声はクリア。風の強い屋外でも相手の声が聞き取りやすいというレビューもあります。
もちろん通知機能も充実しており、メールやSNS、アプリ通知を手元で確認できます。
ただし、アプリの追加やNFC決済など、一部のスマート機能は制限があるため、万能というよりは「スマホと連携して本領を発揮するタイプ」と考えるとよいでしょう。
実際の装着感と使い勝手
金属リンクバンドは質感が高く、手首にしっかりフィットします。
一方で重量は約110g前後あり、軽量モデルに慣れている人は最初少し重く感じるかもしれません。
ただ、チタン素材のおかげでステンレス製よりも軽量で、バランスは絶妙。
ケースとバンドが同一素材・同一色で統一されており、見た目に一体感があります。
ラフな格好でもビジネススーツでも馴染むデザインで、「着け替えの手間なく一日中使える時計」として優秀です。
寝るときや運動時は、バンドを交換して軽い素材にするのがベスト。クイックリリース構造なので、バンド交換は数秒で完了します。
メリットと注意点を整理
メリット
- チタン×スチールの高級感と耐久性
- 約1週間のロングバッテリー
- 多彩な健康・運動トラッキング
- eSIM対応で単体通話可能
- 工具不要のメタルバンド調整
注意点
- ケースが大きめで細い手首には少し主張が強い
- アプリや決済機能は他社より制限あり
- スチールバンドは運動時や睡眠時にやや重く感じる
このあたりを理解して購入すれば、長く満足できる一本になるでしょう。
スチールバンド版を選ぶ価値
スチールバンド仕様は、見た目の高級感だけでなく、耐久性や使用シーンの広さにも優れています。
ビジネスシーンでは腕時計として自然に溶け込み、フォーマルな装いにもマッチ。
素材の堅牢さから長く使えるため、単なる「スマートガジェット」ではなく「日常を共にする時計」としての魅力を感じます。
価格はやや高めですが、チタンケースやDLCコーティングの仕上げを考えると納得できるクオリティ。
「時計のようなスマートウォッチ」が欲しい人には、間違いなくおすすめのモデルです。
スチールバンド採用のwatch4 proスマートウォッチまとめ
スチールバンド採用のwatch4 proスマートウォッチは、
“テクノロジーとクラフトマンシップの融合”という言葉がぴったりな一本です。
高級感のあるチタンボディ、調整しやすいスチールリンクバンド、そして健康管理から通話機能まで詰め込んだ充実のスペック。
仕事でもプライベートでも使える万能ウォッチとして、他のスマートウォッチとは一線を画しています。
「腕時計の質感を失いたくない」「でも健康管理もしたい」――そんな人にこそ、watch4 proは最良の選択肢です。
