最近、ゲーミングPCで「ワイヤレスイヤホン」を使う人が増えています。
ケーブルの煩わしさがなく、すっきりしたデスク環境でプレイできるのは魅力的ですよね。
でも、実際のところ“相性”はどうなのでしょう？
この記事では、ゲーミングPCとワイヤレスイヤホンの組み合わせについて、快適に使うためのポイントや注意点をわかりやすく紹介していきます。
なぜゲーミングPCでワイヤレスイヤホンを使う人が増えているのか
まずは、そもそも「なぜ有線ではなくワイヤレスなのか」を整理しましょう。
最大の理由は、ケーブルがない快適さです。マウスやキーボードのケーブルと絡まることもなく、座り方や姿勢を変えてもストレスフリー。机の上がスッキリして見た目もスマートです。
さらに、最近のワイヤレスイヤホンは低遅延モードやゲーミング対応の2.4GHzドングル接続など、ゲームプレイを意識した機能を持つモデルが増えています。
Razer Hammerhead HyperSpeedやASUS ROG Cetra True Wireless、Logicoolといったゲーミングブランドからも専用モデルが登場しており、「有線並みに使える」と感じるユーザーも増えています。
また、音楽・動画視聴やオンライン会議など、PC以外でも使える汎用性が高いのも人気の理由です。
1台で多用途に使えるワイヤレスイヤホンは、ライフスタイル全体の利便性を高めてくれます。
ゲーミングPCとワイヤレスイヤホンの相性で気をつけたいこと
一方で、ゲーミングPCとの組み合わせには注意すべき点もあります。
ここでは代表的なポイントを3つ紹介します。
1. 遅延（レイテンシ）
ゲームで最も重要なのは「音と映像のズレがないこと」。
Bluetooth接続では、この遅延がどうしても発生しやすい傾向があります。
銃声や足音など一瞬の判断が勝敗を分けるFPSなどでは、音が数百ミリ秒遅れるだけでも違和感を感じるでしょう。
対策としては、低遅延モード対応モデルや2.4GHzドングル接続を採用したイヤホンを選ぶこと。
Razer Hammerhead HyperSpeedやASUS ROG Cetra True Wirelessなどは、この方式で安定した接続を実現しています。
2. 接続の安定性と電波干渉
PCの周りにはWi-FiルーターやBluetoothマウス、USB機器など電波を発する機器が多く、干渉によって音が途切れることがあります。
USBドングルを使用する場合は、PC本体から少し離した位置に延長して設置すると改善されることもあります。
また、Bluetoothの場合は**最新のドライバとコーデック（aptX LLやaptX Adaptiveなど）**に対応しているかを確認しましょう。
3. マイクと音質のバランス
ワイヤレスイヤホンの多くは「音楽用」として設計されており、マイクの性能はおまけ程度ということもあります。
ボイスチャットを多用する場合は、ノイズキャンセリングマイク搭載モデルを選ぶと安心。
一方、音質を重視したい場合は、ドライバーサイズやEQプリセットの有無などもチェックすると良いです。
快適に使うためのチェックリスト
ゲーミングPCでワイヤレスイヤホンを快適に使うには、以下の項目を確認しましょう。
- 接続方式：Bluetoothより2.4GHzドングルが低遅延で安定
- コーデック：aptX LL、aptX Adaptive、LDACなどの対応有無
- バッテリー：長時間プレイするなら8時間以上の持続時間が理想
- マイク性能：ノイズ抑制機能付きかどうか
- 装着感：耳にフィットして長時間でも疲れにくい形状か
- 対応機器：Windows／Mac／コンソール機などマルチ対応か
これらを満たすモデルなら、PCゲームでも十分に満足できる体験が得られます。
実際に人気のあるゲーミング向けワイヤレスイヤホン
ここでは、ゲーミングPCで使いやすいと評価されている代表的な製品をいくつか紹介します。
Razer Hammerhead HyperSpeed
ゲーミングブランドRazerの定番。
2.4GHz接続による低遅延と、Razer Chromaによるライティング演出が特徴。
PS5やSwitchにも対応し、マルチデバイスで活躍します。
ASUS ROG Cetra True Wireless
ROGブランドらしい高性能仕様。
USB-Cドングル接続とBluetoothの両方に対応しており、ゲームモードで遅延を最小化します。
ノイズキャンセリングも優秀で、集中したいときにぴったり。
Logicool G FITS
耳の形に合わせてフィットする独自構造が特徴。
軽量で長時間プレイでも疲れにくく、Logicoolらしい安定した無線性能が魅力です。
オーディオチューニングもゲーミングに最適化されています。
HyperX Cirro Buds Pro
コスパ重視のユーザーに人気。
軽量でシンプルながら、ゲームモード搭載で遅延を抑えています。
初めてのゲーミングイヤホンとしてもおすすめ。
これらのモデルはいずれもゲーミングPCとの相性を考慮した設計で、安定性と使い勝手のバランスが取れています。
トラブルが起きたときの対処法
もし接続や音質に問題が出たら、以下を試してみてください。
- 音が途切れる → USBドングルを他のポートへ／延長ケーブルで位置を調整
- 音が遅れる → ゲームモードをONに／Bluetoothよりドングル接続を優先
- マイクが使えない → Windowsの「入力デバイス設定」を確認
- 音質が悪い → コーデック対応をチェック／ドライバ更新
- バッテリーが持たない → イヤホン単体より充電ケース併用で運用
特にPCは環境差が大きいため、トラブルの多くは設定の見直しやUSBポートの変更で改善できます。
今後の進化に期待できるワイヤレス技術
技術的には、Bluetooth LE AudioやLC3コーデックなど、より低遅延で高音質な規格が登場しています。
Windows 11でも対応が進んでおり、今後は「ワイヤレスでも有線並み」の環境が当たり前になっていくでしょう。
この進化によって、ゲーミングPCとワイヤレスイヤホンの相性はさらに良くなるはずです。
有線ヘッドセットとの違いをどう考えるか
もちろん、有線には有線の強みがあります。
遅延ゼロで電源も不要、安定性は抜群です。
一方で、ケーブルの取り回しや重量がストレスになることもあります。
ワイヤレスは「絶対的な性能」ではまだ有線に及ばない部分もありますが、日常使いと快適さのバランスでは非常に魅力的な選択肢です。
特にカジュアルゲーマーや配信・チャット中心の人には、ワイヤレス化の恩恵は大きいでしょう。
ワイヤレスイヤホンでゲーム音を快適に！ゲーミングPCとの相性を見極めよう
ワイヤレスイヤホンは、今やゲーミングPCでも十分実用的な選択肢になりました。
ただし、遅延や接続の安定性など「相性」を理解して選ぶことが大切です。
低遅延モードや2.4GHzドングル接続に対応したモデルを選べば、快適にゲーム音を楽しむことができます。
ケーブルに縛られず、音に集中できる環境は想像以上に快適です。
ゲーミングPCとの相性を見極めながら、自分に合ったワイヤレスイヤホンを見つけてみてください。
