PS5をもっと快適に、もっと自由に楽しみたい――そんな人が増えています。
最近では、PS5をゲーミングPCとつないで録画や配信をしたり、より高画質・高音質でプレイしたりするスタイルが注目されています。この記事では、PS5専用にゲーミングPCを設定する方法と、用途に合わせたおすすめモデルをわかりやすく解説していきます。
なぜPS5にゲーミングPCが必要なのか
「PS5は単体で完結してるのに、PCって本当に必要?」と思うかもしれません。
でも実際は、PCを組み合わせることでできることが一気に広がります。
たとえば、
- PS5のプレイ映像をPCで録画・配信できる
- 高リフレッシュレートモニターでよりなめらかな映像を楽しめる
- PCを通じて映像を編集したり、OBSなどの配信ソフトを使えたりする
- PS5のDualSenseコントローラーをPCゲームでも併用できる
つまり、PCを「PS5の相棒」として使うことで、遊び方も発信の幅も大きく広がるのです。
PS5とPCをつなぐために必要なもの
PS5とPCを連携させるには、いくつかの機材が必要です。ひとつずつ確認していきましょう。
キャプチャーボード
PS5の映像をPCに取り込むために欠かせないのがキャプチャーボード。
「HDMI IN」にPS5を、「USB」経由でPCに接続することで、PC上にPS5の映像を表示・録画・配信できます。
代表的なモデルとして、
- Elgato Game Capture HD60 X(コスパ重視・1080p60fps対応)
- AVerMedia Live Gamer 4K 2.1 GC575(4K60fps対応・高画質配信用)
などが定番です。
HDMIケーブルとUSBケーブル
キャプチャーボードを介すため、
- PS5 → キャプチャーボードへHDMIケーブル
- キャプチャーボード → モニターへHDMIケーブル(パススルー用)
- キャプチャーボード → PCへUSBケーブル
という3つの接続が必要です。
ゲーミングPC本体
録画・配信をするなら、処理能力の高いPCが求められます。
CPUはIntel Core i7以上、メモリ16GB以上、GPUはRTX 4060以上を目安に選ぶと快適です。
ネット環境
配信を行う場合、アップロード速度が5Mbps以上あると安定します。無線より有線LANが理想です。
PS5側の設定をチェック
PS5をPCに接続する前に、まずは本体設定を確認しましょう。
HDCPをオフにする
キャプチャーボードで映像を取り込む際、HDCP(著作権保護設定)がオンだと映像が映りません。
「設定」→「システム」→「HDMI」→「HDCPを有効にする」をオフにします。
リモートプレイの有効化
リモートプレイを使う場合は、
「設定」→「システム」→「リモートプレイ」でオンにします。
これにより、同じWi-Fi内のPCからPS5を操作できます。
コントローラー設定
DualSenseコントローラーをPCで使う場合は、BluetoothまたはUSB接続を行いましょう。
Steamなどのゲームプラットフォームでは、自動認識してボタン設定もできます。
接続手順:PS5とPCをつなぐ流れ
ここからは、実際の接続手順をステップごとに見ていきましょう。
- PS5のHDMI OUTをキャプチャーボードのINへ接続
- キャプチャーボードのOUTをモニターへ接続(パススルーで遅延を防ぐ)
- キャプチャーボードをUSBでPCに接続
- PCでOBSなどの配信ソフトを起動し、デバイスを設定
配信・録画ソフトの設定では、映像キャプチャデバイスとしてキャプチャーボードを選びます。
解像度1080p・60fpsを基本に、配信プラットフォームに合わせてビットレートなどを調整しましょう。
配信・録画の設定ポイント
配信や録画をする場合、映像と音声の両方をPCで正しく認識させる必要があります。
映像の設定
OBSなどの配信ソフトでは、
- 解像度:1920×1080(または4K対応環境なら3840×2160)
- フレームレート:60fps
- ビットレート:録画は15,000kbps〜、配信は5,000〜8,000kbps
が一般的です。
音声の設定
PS5の音声がキャプチャーボードに入っているかを確認しましょう。
ヘッドセットをコントローラーに接続している場合、音声がPCに届かないことがあります。
その場合は、音声出力先を「HDMI機器」に変更します。
テスト録画
配信前に数分間テスト録画して、映像の遅延や音ズレがないか確認しておくと安心です。
PS5専用におすすめのゲーミングPCモデル
では、どんなPCを選べばいいのでしょうか?
PS5の映像を快適に扱える「ゲーミングPCのおすすめモデル」を紹介します。
NEXTGEAR JG-A7G6T(マウスコンピューター)
コスパの良いミドルクラスモデル。Core Ultra 7とRTX 4070を搭載し、PS5映像の4K録画や配信にも十分対応できます。
ASUS TUF Gaming T500
耐久性と安定性に定評のあるASUSのTUFシリーズ。処理速度と冷却性能のバランスが良く、長時間配信にも安心。
Alienware AREA-51(Dell)
ハイエンド志向の人向け。圧倒的なGPU性能と拡張性を備え、ゲーム配信や映像編集まで一台でこなせます。
NEXTGEAR JG-A5G5A(エントリー向け)
初めてゲーミングPCを導入する人におすすめ。1080p配信程度なら十分な性能で、価格も抑えめです。
どのモデルを選ぶにしても、メモリ16GB以上・SSD 1TB以上・RTXシリーズGPU搭載を目安に選ぶと安心です。
よくあるトラブルとその対策
せっかく環境を整えても、思わぬトラブルに悩まされることがあります。ここでは代表的な例を紹介します。
- 映像が映らない → HDCPをオフにしていない可能性があります。設定を再確認しましょう。
- 音が出ない → コントローラー経由でヘッドホン出力されている場合があります。出力先をHDMIへ変更します。
- 遅延がある → キャプチャーボードのパススルー出力をモニターに直接つなげば解消します。
- 映像が途切れる → HDMIケーブルの仕様を確認。HDMI2.1対応ケーブルを使用すると安定します。
- 配信がカクつく → PCのCPUやGPU使用率が高いときは設定を見直し、解像度を下げるかビットレートを調整します。
長時間プレイのための冷却とメンテナンス
録画や配信を伴う長時間のプレイでは、PCの発熱対策も大切です。
冷却ファンや水冷クーラーを搭載したモデルを選ぶと安心。内部の埃を定期的に掃除するだけでも温度上昇を防げます。
また、電源ユニットの容量にも余裕を持たせましょう。450W〜600Wクラス以上が目安です。
PS5専用のゲーミングPC設定方法とおすすめモデル まとめ
PS5とゲーミングPCを連携させることで、プレイの楽しみ方は格段に広がります。
映像をきれいに録画したり、リアルタイム配信したり、PCモニターでより滑らかにプレイすることも可能です。
設定のポイントは、
- キャプチャーボードで映像を取り込む
- PS5のHDCPをオフにする
- 配信ソフトで映像・音声設定を最適化する
- 十分なスペックのゲーミングPCを選ぶ
この4点を押さえれば、誰でも快適なPS5×PC環境を構築できます。
「PS5専用のゲーミングPC設定方法とおすすめモデル」を参考に、自分だけの最強ゲーム環境を作ってみてください。
ゲームも配信も、もっと自由に、もっと楽しく。
