ゲーミングPCのBIOS設定完全ガイド!初心者でもできる最適化手順を解説

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PCゲームをもっと快適に遊びたいと思ったこと、ありませんか?
グラボやCPUをアップグレードしても、「なんだか性能を出し切れていない気がする…」という人は多いはず。その原因、実はBIOS設定にあるかもしれません。

今回は、ゲーミングPCの性能を引き出すために欠かせない「BIOS設定」のポイントを、初心者でも安心して実践できるように解説します。難しい専門用語は噛み砕いて、実際に手を動かせるレベルまで分かりやすく説明していきます。


BIOS(UEFI)とは?まずは基礎から理解しよう

BIOS(バイオス)は、パソコンの電源を入れたときに一番最初に動く“土台”のようなプログラムです。最近のPCでは「UEFI」と呼ばれる新しい仕組みが主流ですが、一般的にはBIOSという呼び方が定着しています。

この設定画面では、CPUやメモリ、ストレージなどのハードウェアがどう動くかをコントロールできます。メーカー出荷時のままだと、安全重視の保守的な設定になっていることが多く、せっかくの高性能パーツが本領発揮できていない場合もあります。

つまり、BIOSをちょっと最適化してあげるだけで、ゲームのフレームレート(FPS)が安定したり、起動が早くなったりするんです。


BIOS設定をいじる前に準備しておくこと

BIOSはいわばPCの“心臓部”。不用意に変更するとトラブルの原因にもなるため、次の準備をしてから始めましょう。

  • 現在の設定を記録する:スマホで写真を撮っておくと、万が一の時に元に戻せます。
  • BIOSを最新バージョンに更新:古いバージョンのままだとメモリ認識や安定性が不十分なことがあります。
  • 停電対策をしておく:更新中に電源が落ちると起動できなくなることがあるため、ノートPCならAC接続、デスクトップなら安定した電源環境で。
  • CMOSクリアの方法を確認:最悪の場合に初期化する手段を知っておくと安心です。

準備が整ったら、再起動時に「Delete」や「F2」キーを押してBIOS画面に入りましょう。メーカーによってキーが違う場合があるので、マザーボードのマニュアルを確認してください。


メモリ設定:XMP/EXPOを有効化する

最初に確認すべきはメモリの動作速度です。
多くのメモリは購入時、実際のスペックより低い周波数で動作しています。これを正しく設定するのが「XMP(Intel)/EXPO(AMD)」という機能です。

  • 設定方法
    BIOS画面で「AI Tweaker」「OC」「Overclocking」などの項目に進み、「XMP Profile」または「EXPO Profile」を有効化。
    保存して再起動すれば、メモリが定格通りのスピードで動作します。
  • 効果
    メモリ速度が上がると、ゲームの読み込みやフレームレートが向上します。タイトルによっては5〜10%ほど性能が上がることも。
  • 注意点
    互換性によっては不安定になる場合もあるため、動作確認を忘れずに。もし問題が出たら設定を戻しましょう。

CPU設定:パワー制限を緩めて潜在能力を解放

CPUは、熱や電力の制約で性能を抑えて動作しています。BIOSでその制限を適度に緩めることで、より高いクロックを維持しやすくなります。

  • Intelの場合:「MCE(Multi Core Enhancement)」を有効化
  • AMDの場合:「Precision Boost Overdrive(PBO)」をオン

これだけで、CPUがゲーム中でもブーストクロックを長く維持できるようになります。

ただし、発熱が増えるためCPUクーラーとエアフローはしっかり整えておきましょう。冷却が追いつかないと逆に性能が下がることもあります。


Resizable BAR/Smart Access Memoryをオンにする

次に注目したいのが、**Resizable BAR(リサイズ可能ベースアドレスレジスタ)**という設定です。
AMD環境では「Smart Access Memory」とも呼ばれます。

これは、CPUがGPUのメモリに効率よくアクセスできるようにする機能。対応しているハード構成であれば、FPSが3〜10%程度上がることもあります。

設定方法は簡単で、
BIOSの「Advanced」または「PCI Express」項目内にある「Resizable BAR Support」を「Enabled」にするだけ。
GPUドライバも最新にしておきましょう。


ストレージ設定:NVMe SSDの速度を引き出す

ゲームのロード時間を短縮したいなら、ストレージ設定も要チェックです。

  • SATAモードをAHCIに設定
    古い「IDE」モードではSSDの性能が出ません。BIOSの「Storage Configuration」で確認し、「AHCI」に変更しましょう。
  • PCIeレーン設定を確認
    M.2 SSDを使用している場合、「PCIe Gen4」や「Gen5」に対応しているなら、そのモードを選ぶことで最大帯域を確保できます。
  • 注意点
    既存のWindows環境でモードを切り替えると起動できなくなることがあるため、必要に応じて再インストールを検討してください。

冷却と電源設定:安定した高パフォーマンスを維持

ゲーミングPCは高負荷時に大量の熱を発します。冷却が不十分だとクロックが下がり、パフォーマンスも安定しません。
BIOSではファン制御を細かく設定できるので、自分の環境に合わせて調整しましょう。

  • 手順の一例
    BIOS内の「Hardware Monitor」「Fan Control」項目から、CPUファンやケースファンの回転数をカーブで調整します。
    「Silent」「Standard」「Performance」などのプリセットがある場合は、「Performance」を選ぶと安心です。
  • 電源設定の見直し
    「C-State」や「EIST」などの省電力機能を無効化すると、ゲーム中のレスポンスが安定します。
    ただし常に高クロックで動作するため、アイドル時の電力消費はやや増えます。

不要機能をオフにしてシンプルに動かす

マザーボードにはたくさんの機能がありますが、使っていないものを無効化すると起動が速くなり、干渉も減らせます。

  • 無効化してよい例
    • 使っていないオンボードLANやWi-Fi
    • オンボードオーディオ(外部サウンドカード使用時)
    • 未使用のSATAポート
    • Fast Boot(トラブル時の原因を見つけにくくなるためオフ推奨)

また、Windows 11を使っている場合は「TPM 2.0」や「Secure Boot」を有効にしておくとセキュリティ面でも安心です。


設定を保存して再起動、安定性を確認しよう

すべての設定を終えたら「Save & Exit」で保存し、PCを再起動します。
再起動後は次のポイントをチェックしておきましょう。

  • 起動時間が以前より短くなっているか
  • メモリ速度が正しく反映されているか(CPU-Zで確認可能)
  • ゲーム中のフレームレートや温度が安定しているか

もし不安定になった場合は、保存しておいた元の設定に戻すか、「CMOSクリア」でリセットしましょう。慣れるまでは、少しずつ変更して挙動を確認するのがコツです。


トラブルを避けるための注意点

初心者の方がよくつまずくポイントをいくつか挙げます。

  • BIOS更新中に電源を切らない:途中で止まると起動不能になることがあります。
  • メモリOCは慎重に:XMPで動作しない場合は無理せず定格で運用。
  • 温度管理を怠らない:CPU温度が90℃を超える場合は設定を戻すか、冷却を強化。

BIOS設定は、一度間違えても致命的になることはほとんどありません。慌てず、一つずつ戻して確認すれば大丈夫です。


ゲーミングPCのBIOS設定を最適化して、最高のプレイ体験を

ここまで紹介したように、BIOS設定は「上級者だけの世界」ではありません。
むしろ、初心者が最初に見直すだけで大きな効果を感じられる部分です。

  • メモリのXMP/EXPOを有効化
  • Resizable BARをオン
  • 冷却と電源設定を最適化
  • 不要な機能をオフにしてシンプルに

これらを押さえるだけで、ゲームのロード時間が短くなり、FPSも安定し、パソコン全体のレスポンスが軽くなります。

ゲーミングPCは、設定次第でまだまだ化けます。
今日紹介した手順を参考に、自分のマシンを“本来の性能”で走らせてみてください。
そして、BIOSの奥深さを少しずつ理解していけば、あなたのPCは間違いなくもっと強くなります。


ゲーミングPCのBIOS設定完全ガイド!初心者でもできる最適化手順を解説
――まずは一歩、BIOSの世界に踏み込んでみましょう。

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