「音がこもる」「シャーシャーうるさいだけ」なんて言われがちなBOSSの超ロングセラー歪みペダル、BOSS MT-2。通称「メタルゾーン」ですが、実は世界で2番目に売れているモンスターエフェクターだということをご存知でしょうか?
これほど売れているのに「使いにくい」という声が絶えないのは、このペダルのポテンシャルが凄まじすぎて、ツマミの調整が少しシビアだからなんです。今回は、初心者でもメタルゾーンを魔法の箱に変えられる設定のコツや、現行モデルの評価について詳しくお話しします。
なぜBOSS MT-2は「難しい」と言われるのか?
多くのギタリストがBOSS MT-2を繋いで最初にガッカリする原因は、圧倒的な「歪みの量」と「多機能すぎるEQ(イコライザー)」にあります。
一般的なオーバードライブと違い、メタルゾーンは少しツマミを回すだけで音が劇的に変化します。特に中音域を操る「MID FREQ」の扱いが特殊で、ここを理解せずに適当に回してしまうと、鼻詰まりのような音になったり、バンドアンサンブルで全く聞こえない音になったりするんです。
しかし、逆に言えばこれ一台でどんなメタルサウンドも作れるということ。攻略の鍵は、ツマミを「足す」のではなく「削る」意識を持つことにあります。
メタルゾーンを使いこなす設定のコツ
BOSS MT-2を最高に輝かせるための、具体的なセッティングのポイントをまとめました。
- DIST(歪み)は12時以下から始めるこのペダルは、最小に近い状態でも十分に歪みます。いきなりフルアップにするとノイズの塊になってしまうので、まずは9時〜11時あたりでエッジの効いた音を探してみてください。
- MID FREQとMIDDLEの連携をマスターする一番下の「MID FREQ」でいじりたい周波数を選び、上の「MIDDLE」でそれを削るか足すかを決めます。ドンシャリにしたいなら、FREQを1時〜2時くらいにして、MIDDLEをグッと下げてみましょう。
- HIGHとLOWは「12時」を基準にする高域(HIGH)を上げすぎると耳が痛い音になり、低域(LOW)を上げすぎると音がボヤけます。まずは真ん中に固定して、最後に味付け程度に微調整するのがコツです。
最近では、アンプのインプットではなく「リターン端子」に直接繋ぐ使い方も人気です。アンプのプリアンプを通さないことで、BOSS MT-2本来の重厚なキャラクターをストレートに鳴らすことができますよ。
技クラフトモデル「MT-2W」との違いと評価
今から手に入れるなら、進化版のBOSS MT-2W(技 WAZA CRAFT)も選択肢に入ります。
オリジナルと比較して、BOSS MT-2Wはノイズが劇的に抑えられており、音がよりクリアでワイドレンジになっています。スタンダードモードでは伝説のサウンドを高品質に再現し、カスタムモードでは現代的な、より図太いタイトな歪みが得られます。
「昔のMT-2は使いにくかった」という人ほど、この技モデルを弾くとその進化に驚くはずです。もちろん、あの独特のチリチリした質感が好きなら、中古のスタンダードなBOSS MT-2を探すのもアリですね。
まとめ:BOSS MT-2の使い方は難しい?メタルゾーンの設定のコツと評価を徹底解説!
BOSS MT-2は、決して「使えないペダル」ではありません。むしろ、ギターの音色を自由自在に彫刻できる、非常にクリエイティブなツールです。
「難しい」と感じていたのは、その調整の幅がプロ仕様に広かったから。今回ご紹介した「歪みを抑える」「中音域を理解する」というコツを意識すれば、あなたの足元で最高のヘビーサウンドが鳴り響くはずです。
メタルだけでなく、ソロのブースターやハードロックでも活躍するこの名機。ぜひ一度、先入観を捨ててBOSS MT-2の深すぎる世界に飛び込んでみてくださいね。
