ランニングを始めようと思ったとき、最初にぶつかる壁が「シューズ選び」じゃないでしょうか。
「どんなランニングシューズを選べばいいのかわからない」
「お店に行っても種類が多すぎて迷ってしまう」
「せっかく買ったのに、走ると足が痛くなる」
こんな悩み、実はすごく多いんです。
実はランニングシューズ選びで失敗すると、ケガの原因になったり、ランニング自体が嫌になったりすることも。逆に言えば、自分に合った一足を見つけられれば、ランニングがもっと楽しく、そして長く続けられるようになります。
この記事では、初心者の方はもちろん、「そろそろ買い替えたいな」と思っている方にも役立つ、ランニングシューズの選び方を徹底解説します。
まず知っておきたい!ランニングシューズの3つのタイプ
ランニングシューズとひと口に言っても、実は大きく3つのタイプに分かれます。これを知らないまま選び始めると、お店の棚の前で立ちすくむことになるので、まずはここから押さえていきましょう。
クッション性重視モデル
一番オーソドックスなのがこのタイプ。文字通り、衝撃を吸収するクッションがたっぷり入っています。
こんな人におすすめ
- ランニング初心者
- 体重が気になる方
- 膝や腰に負担をかけたくない
- ゆっくり長く走りたい(ジョギング中心)
ソフトな履き心地で、足への優しさが魅力です。初心者が最初に手に取るなら、まずはこのカテゴリーを見てみるといいでしょう。
安定性(サポート)重視モデル
クッション性をベースにしつつ、足のブレを抑える工夫がされているタイプです。
こんな人におすすめ
- 扁平足気味の方
- 走っていると足首が内側に倒れる気がする
- 過去にランニングでケガをしたことがある
- しっかりとしたホールド感が欲しい
ミッドソール(靴の芯の部分)の硬さを変えたり、内側だけサポートを強化したりして、無理のないフォームで走れるように設計されています。
軽量(レーシング)モデル
一番の特徴は「軽さ」。スピードを出すために作られているので、地面を蹴った反発が気持ちいいタイプです。
こんな人におすすめ
- ランニングに慣れてきた中級者以上
- タイムを狙って走りたい
- スピード練習のときに使いたい
- とにかく軽いシューズが好き
ただし、クッション性は控えめなので、初心者がいきなりこれを履いて長い距離を走ると、足を痛める原因になることも。あくまで「ある程度走り込んだ人向け」と覚えておいてください。
自分に合った一足を見つけるための具体的なステップ
タイプがわかったところで、いよいよ具体的な選び方に入っていきます。
ステップ1|自分の足のことを知る
これ、めんどくさがられがちなんですが、一番大事なポイントです。
足長(足のサイズ)
当然のことながら、自分の足のサイズは把握しておきたいところ。でも、ここで注意したいのが「足のサイズは1日のうちで変わる」ということ。
朝起きたときと、夕方以降では、むくみの影響で0.5cmくらい違うこともザラにあります。だから試し履きするなら、夕方以降がおすすめ。ランニングするときの足の状態に近いからです。
足幅とウィズ(足の囲)
日本人に多いのが「幅広」「甲高」の足型。欧米ブランドは比較的細めの設計が多いので、そこを意識するだけでも選択肢が変わってきます。
シューズには「ウィズ(足の囲み)」というサイズ表示があって、だいたい以下のような基準になっています。
- 2E:標準〜やや幅広
- 4E:幅広
アシックスやミズノといった国産メーカーは、日本人の足型により合った設計のものが多いので、「いつも外国ブランドだと幅がきつい」と感じる方は、まず国産メーカーから見てみるのがいいかもしれません。
ステップ2|ランニングの目的を明確にする
「とりあえず健康のために走りたい」のか、「いつかフルマラソンに出たい」のか。
目的によって、ベストな一足は変わってきます。
- 健康維持・気分転換:クッション性重視モデル(とにかく快適に)
- ダイエット目的:クッション性重視モデル(長く続けることが大事)
- 大会出場(完走目標):クッション性重視or安定性重視(練習から本番まで使える)
- 大会出場(タイム目標):練習用とレース用を使い分けるのも手
特に初心者の場合、最初のうちは「とにかく走ることを楽しむ」を優先していいと思います。ランニングにハマってから、ステップアップに合わせて2足目、3足目を考えればOKです。
ステップ3|実際に履いてみる(ここが一番大事)
ネットで調べて「これだ!」と思っても、必ず一度は実物を履いてみてください。これ、鉄則です。
試し履きのときのチェックポイントをまとめておきます。
履く靴下
ランニング用の靴下(ちょっと厚めのもの)を持参するか、お店で貸してもらうのがベター。普段履きの薄い靴下だと、実際に走るときと感覚がズレます。
両足で履く
人間の足は、左右で大きさが違うのが普通。必ず両方履いてみて、違和感がないか確認しましょう。
つま先のスペース
立った状態で、一番長い指とシューズの先端に、親指1本分くらいの余裕があるのが理想。ランニング中は足が前に滑るので、これくらい余裕がないとつま先をぶつけてしまいます。
かかとのホールド
つま先を上げるようにしてみて、かかとがパカパカ浮かないかチェック。かかとがしっかり固定されていないと、走っているときに靴の中で足が動いてマメの原因になります。
実際に歩いてみる(できれば走ってみる)
多くのランニングショップでは、店内で実際に走らせてもらえるところもあります。遠慮せずに「ちょっと走ってみていいですか?」と聞いてみましょう。歩くのと走るのでは、足への衝撃や靴の感覚がまったく違います。
ランニングシューズの寿命と買い替え時期
せっかくいいシューズを買っても、履き続ければ必ずへたってきます。ランニングシューズの寿命の目安は「500〜800km」と言われています。
毎日5km走る人なら、だいたい3〜5ヶ月で交換時期を迎える計算です。
以下のようなサインが出たら、買い替えを検討しましょう。
- クッションがへたって、地面の衝撃をダイレクトに感じるようになった
- ソールのパターンがすり減って、滑りやすくなった
- 靴自体がグラグラするようになった
- 同じシューズなのに、なんとなく足が疲れるようになった
ランニングシューズは「高い買い物だし、もったいないからまだ履こう」と思いがちですが、実はここをケチるとケガのもと。消耗品と割り切って、定期的に買い替えるのが長く走るコツです。
オンラインで買う場合の注意点
最近はネットでポチっと買うのが当たり前の時代。もちろんランニングシューズもオンラインで買えますが、いくつか注意点があります。
試し履きできないリスクを知っておく
同じメーカーでも、モデルによってサイズ感が違うことはよくあります。例えばアシックスなら、アシックス ゲルカヤノとアシックス マジックスピードでは、まったく別物と考えたほうがいい。
返品保証を確認する
通販サイトによっては「30日間返品OK」など、手厚い保証をつけているところもあります。初めてのモデルを買うときは、そういうお店を選ぶのが安心です。
口コミの見方
「普段は26.5cmですが、このモデルは27.0cmでぴったりでした」みたいなサイズ感の口コミはとても参考になります。複数の口コミを見て、傾向をつかむといいでしょう。
とはいえ、やっぱり初心者のうちは、一度は専門店でフィッティングしてもらうのがおすすめです。そこで自分の足の特徴を知った上で、2足目以降はオンラインも活用する、というのが理想的な買い方かもしれません。
まとめ|自分にぴったりのランニングシューズを見つけよう
ランニングシューズの選び方のポイントをもう一度まとめておきます。
- 自分の足のサイズ(長さ、幅)を正しく知る
- ランニングの目的(初心者、タイム狙いなど)をはっきりさせる
- シューズのタイプ(クッション、安定、軽量)を理解する
- 実際に試し履きをして、つま先の余裕とかかとのホールドを確認する
- 消耗品と割り切って、定期的に買い替える
「どんなランニングシューズを選べばいいのかわからない」という状態から、自分に合った一足が見つかれば、ランニングの楽しさは何倍にもなります。
足に合わない靴で無理に走るよりも、自分にぴったりの相棒を見つけて、気持ちよく走り出してみませんか?きっと、今日からランニングがもっと楽しくなりますよ。
