「iPhoneが突然動かなくなった」
「水没させてしまった」
「パソコンに認識されなくなった」
こんなとき、頭をよぎるのは修理代の金額ですよね。しかも「基盤修理」なんて言葉が出てくると、「なにそれ?」「高そう…」と余計に不安になるものです。
でも、安心してください。確かに基盤修理は安くはないけれど、正しい知識を持てば無駄なお金を払わずに済みます。今回は、iphoneの基盤修理にかかる値段の相場から、業者選びで絶対に外してはいけないポイントまで、ぜんぶお話しします。
そもそも基盤修理って何?画面交換とは全然違うんです
まず、基盤修理って何をするのか、簡単に説明しますね。
iPhoneの中には「ロジックボード」と呼ばれる、いわば”脳みそ”のような基盤が入っています。ここにはCPUやメモリ、ストレージなど、iPhoneを動かすための重要な部品がびっしりと詰まっているんです。
画面交換やバッテリー交換は「部品ごと交換する」作業です。でも基盤修理は違います。
壊れた原因となっている小さなICチップやコンデンサを、顕微鏡を見ながら一つずつ特定して、ピンセットやはんだごてで交換していくんです。指先の震えすら許されない、まさに職人技の世界。
つまり、画面交換と同じ感覚で考えちゃいけないんですね。だからこそ、値段もそれなりになるわけです。
iPhone基盤修理の値段相場【症状別・機種別】
では本題です。気になる値段の話をしていきましょう。
電源が入らない・起動しない場合
いわゆる「文鎮化」や「リンゴループ」(Appleロゴが出たり消えたりを繰り返す状態)ですね。
- iPhone 8〜SE2:15,000円〜25,000円
- iPhone 12〜14:30,000円〜50,000円
- iPhone 15シリーズ:50,000円〜80,000円以上
新しい機種ほど高くなる傾向があります。理由は単純で、部品がまだ出回っていなかったり、修理の難易度が格段に上がるからです。特にiPhone 15は、修理できる業者自体が限られてきます。
水没させてしまった場合
水没は厄介です。一見動いているように見えても、じわじわと腐食が進んで後日動かなくなることもあります。
- iPhone 11〜13:30,000円〜55,000円
- iPhone SE3など:18,000円〜30,000円
水没は基盤全体にダメージが及んでいる可能性が高いので、修理が複雑化しやすいです。費用も症状によってかなり幅が出ます。すぐに電源を切って、なるべく早くプロに診てもらうのが鉄則です。
パソコンに認識しない場合
充電はできるのにパソコンにつなぐと認識されない。これも基盤故障の典型的な症状です。
- iPhone XR・11:20,000円〜35,000円
- iPhone 12 Pro:35,000円〜45,000円
USBコントローラーっていうICチップが壊れているケースが多いです。比較的ポピュラーな修理なので、実績のある業者なら安心して任せられます。
特定の機能が使えない場合
Wi-Fiが繋がらない、カメラが起動しない、音が出ない、Face IDが使えなくなった…これらも基盤が原因のことがあります。
- 全機種共通で15,000円〜40,000円
原因となっている部品によって費用は変わります。たとえばWi-Fiチップだけの交換なら比較的安く済むけど、周辺回路も巻き込んでいると高くなる、という感じです。
なぜこんなに高い?基盤修理の価格の内訳
「やっぱり高いな…」そう思いましたか?でもね、この値段にはちゃんと理由があるんです。
1. 技術料(作業工数)が大部分を占める
基盤修理で一番お金がかかっているのは「技術」です。
まず故障箇所を特定する診断。次にマイクロスコープ(顕微鏡)を見ながらの超精密なはんだ作業。そして修理後の動作確認。これだけで軽く数時間はかかります。
「どこが悪いかわからない」という状態からスタートして、原因を突き止め、直す。この一連の流れに、修理屋さんの技術と時間が詰まっているんです。
2. 部品代は意外と安い
実は部品そのものはそんなに高くありません。ICチップ一つなら数百円〜数千円程度。でも、その数百円の部品を交換するために、数時間の技術と経験が必要なんです。
3. 機種が新しいほど難易度が上がる
iPhone 14以降の機種は、部品の入手性も悪いし、技術情報の蓄積もまだまだ少ない。だから修理屋さんも最新の機種に対応するために、常に勉強と投資を続けています。そのコストも値段に反映されているんですね。
4. データを残すための特殊な技術
基盤修理の大きなメリットは「データが消えないこと」。でも、それって実はすごいことなんです。
バックアップを取っていなくても、写真もLINEのトーク履歴も、ぜんぶ残ったまま本体が直る。そのためには、通常の修理よりも慎重で高度な作業が必要になります。
データは本当に残るの?
これ、みんなが一番気になるところですよね。
結論から言うと、信頼できる修理業者に依頼すれば、ほぼ確実にデータは残ります。
なぜならiPhoneのデータは、基盤の上の「NANDメモリ」っていう部品に保存されているからです。この部品自体が壊れていない限り、基板を修理してもデータは無事なんです。
ただし、注意点もあります。
あまりにも深刻な水没や物理破損で基盤がボロボロの場合、修理自体が不可能なこともあります。そうなるとデータ復旧は格段に難しくなります。だから「あれ?なんか変だな」と思ったら、早めに行動することが大切です。
修理業者の選び方【失敗しないための5つのチェックポイント】
さて、ここが一番大事なところ。せっかく修理に出すなら、失敗したくないですよね。業者選びで絶対に確認すべきポイントをまとめました。
1. 見積もり無料で、修理不可でも返却してくれるか
まず確認したいのがこれ。
診断だけで数千円取る業者も中にはあります。また、最悪修理できなかった場合、端末が返ってこない(=データが戻ってこない)なんてことも考えられます。ホームページでしっかり確認しましょう。
2. 修理事例を公開しているか
技術力のある業者は、必ず過去の修理事例をブログやSNSで公開しています。
「iPhone12 水没修理しました」「電源入らないiPhone11、こんな部品交換で直りました」といった具体的な情報が写真付きで載っているかどうか。これ、すごく大事な判断材料です。
3. データに関する説明が明確か
「データは原則残ります」
「修理不可能な場合はデータ復旧のオプションあり」
「データ消失リスクについての正直な説明」
これらがきちんと書かれている業者は誠実です。逆に「必ずデータは残ります」と断言しているところは、ちょっと注意したほうがいいかも。絶対はないからです。
4. 保証内容が明確か
修理した箇所がまた壊れたとき、保証はどのくらいあるのか。
一般的には30日〜6ヶ月くらいが多いです。保証期間が短すぎるのは考えものだし、逆にやたら長いのも要注意。保証の範囲(どこまでが対象か)も確認しておきましょう。
5. 口コミの内容をちゃんと見る
「対応が丁寧だった」「修理後の動作が快適になった」など、技術や対応に関する具体的な口コミを探してください。
「安かった」だけの口コミより、技術力に関する口コミを重視するのがポイントです。
Apple正規サービスと街の修理店、どっちがいいの?
これ、めちゃくちゃ迷いますよね。それぞれの特徴を整理しましょう。
Apple正規サービスの場合
良いところ
- 純正部品を使うので安心感がある
- 修理後の保証がしっかりしている(90日間)
注意するところ
- 基板修理はしてくれない=本体交換になる
- つまり、データは原則消える(バックアップがないと復元できない)
- 料金が高額(機種によりますがiPhone 14 Proなら約12万円〜)
街の修理店(非正規)の場合
良いところ
- 基板修理ができる=データを残せる可能性が高い
- 本体交換よりは安く済むことが多い(3〜8万円程度)
- 比較的古い機種でも対応してくれることがある
注意するところ
- 技術力にバラつきがある(業者選びが重要)
- 使う部品は純正とは限らない(ただし実績ある業者は信頼できる部品を使う)
結論としてはこうです
もしバックアップを取っていて、データが消えても構わないなら、Apple正規サービスという選択肢もあります。
でも、子供の写真、LINEの履歴、仕事のデータ…これらが消えたら困るなら、技術力のある街の修理店一択です。
修理に出したらどれくらい時間がかかる?
基板修理の大きな特徴は「時間がかかること」です。
もちろん「即日修理」を謳っている業者もあります。でも、それは比較的簡単な故障の場合。複雑な基板修理になると、数日から1週間程度は見ておいたほうがいいでしょう。
原因の特定に時間がかかることもあるし、部品を取り寄せないといけないこともあります。焦らず、しっかり直してもらうつもりで預けましょう。
絶対にやってはいけないこと
水没したのに電源を入れる・充電する
これ、一番やってはいけない行為です。
水没したiPhoneを「動くか試そう」と電源入れたり、「充電してみよう」とケーブルを挿したりすると、ショートして基板の損傷が一気に広がります。
水没させたら、まずは電源を切ったまま、できるだけ早く修理屋さんに相談してください。
激安すぎる業者に飛びつく
「他より2万円も安い!」そんな業者を見つけたら、ちょっと立ち止まりましょう。
相場より極端に安い業者は、診断がいい加減だったり、応急処置的な修理で後日また壊れたりするリスクがあります。最悪の場合、基板をさらに傷つけて修理不能になることも。
よくある質問に答えます
Q: 修理代を少しでも安くする方法はありますか?
A: 複数の業者で見積もりを取ることです。ただし「安さ」だけで選ばず、技術力や保証もセットで判断してください。
Q: 古いiPhoneなのに高額修理する価値ありますか?
A: データの価値次第です。たとえばiPhone 8でも、中に思い出の写真がたくさん入っているなら、修理する価値は十分にあります。
Q: 修理後の動作は快適ですか?
A: きちんとした修理なら、故障前と同じように使えます。むしろ故障の原因が取り除かれて、快適になることもあります。
まとめ:大切なのは「情報」と「選択」
iPhoneの基盤修理は、決して安い買い物ではありません。でも、あなたの大切なデータが戻ってくると思えば、決して高いわけでもないんです。
大事なのは
- 正しい知識を持つこと
- 信頼できる業者を選ぶこと
- データの価値を自分の中で整理すること
「どこに頼めばいいかわからない」「こんな症状だけど直るの?」そんな不安があったら、まずは複数の修理業者に問い合わせてみてください。無料診断をしているところなら、相談するだけでもいろいろな情報がもらえますよ。
あなたのiphoneが、そして大切なデータが、一日も早く戻ってきますように。
