「田舎に引っ越したけど、ネット環境が遅すぎて仕事にならない…」
「キャンプや車中泊でも、iPhoneでサクサク動画を楽しみたい!」
「災害時に備えて、iPhoneとは別の通信手段を持っておきたい…」
そんなふうに考えているあなたに、最近注目されているのが「Starlink(スターリンク)」です。
でも、正直なところ疑問ですよね。
「そもそもiPhoneでスターリンクって使えるの?」
「月額いくらかかるの?」
「設定って難しそう…」
今回は、そんなiPhoneユーザーの疑問をぜんぶ解決します。
実際にスターリンクを導入するときに必要な機器から、料金、接続方法、そして実際の速度まで、iPhone目線で徹底的に解説していきます。
iPhoneとスターリンクの関係性。そもそも接続できるのか?
結論から言います。
iPhoneでスターリンクは普通に使えます。
「衛星通信」と聞くと、なんだか特別な機械が必要そうに感じますよね。
でも、スターリンクが提供しているのは、一般的なWi-Fiルーターと同じ仕組みです。
空にある衛星と自宅のアンテナ(ディッシュ)が通信して、そのアンテナからWi-Fiが飛びます。
つまり、iPhoneから見れば、カフェのWi-Fiにつなぐのとまったく同じ感覚で使えるんです。
特別な設定は必要ありません。
スターリンクのルーターが発射するWi-Fiを選んで、パスワードを入れれば完了です。
スターリンクをiPhoneで使うために必要なもの
では、具体的に何を揃えればいいのか。
必要なものは大きく分けて3つだけです。
1. Starlinkキット(これがないと始まらない)
2. iPhone(もちろんあなたの持っているやつ)
3. 電源(アンテナとルーターを動かすため)
Starlinkキットの内容物をチェック
Starlink公式サイトからキットを購入すると、箱の中には以下のものが入っています。
- スターリンク(アンテナ部分。通称「ディッシュ」)
- Wi-Fiルーター(最新のStandardキットはアンテナとルーターが一体化してるタイプも)
- ケーブル(アンテナとルーターをつなぐ長いケーブル。15メートルくらいある)
- 電源ケーブル
- ルーターの台座
これを家の外(空が見える場所)に置いて、コンセントに差せば、もうWi-Fiが飛び始めます。
iPhoneだけじゃ足りない?あると便利な周辺機器
基本的には上記だけで十分です。
でも、iPhoneユーザーなら、あると便利なアイテムがあります。
① Starlink公式LANアダプタ
これ、めっちゃ重要です。
最新のStandardキット(四角いタイプのルーター)には、なんとLANポートが付いていません。
「Wi-Fiでいいじゃん」と思うかもしれませんが、有線接続したい場面もあるんです。
例えば、デスクトップPCを使うときとか、より安定した回線でオンライン会議をしたいとき。
このLANアダプタをルーターに付ければ、有線LANが使えるようになります。
価格は公式サイトで確かめてくださいね。
② iPhoneを有線でつなぐためのアダプタ
「え?iPhoneを有線でつなぐの?」
そう思いましたか?
実は、Wi-Fiより有線のほうが圧倒的に安定するんです。
とくにオンラインゲームをする人や、大事なリモート会議のときは、有線接続の安心感が違います。
iPhoneを有線でつなぐには、以下のような組み合わせが必要です。
- Lightning端子のiPhone(iPhone14以前)の場合
Apple純正の「Lightning – USB 3カメラアダプタ」に、USB-LANアダプタを組み合わせます。 - USB-C端子のiPhone(iPhone15以降)の場合
USB-C to Ethernetアダプタというのがあって、それを直接iPhoneに挿せばOKです。
ちょっとマニアックな話になりましたが「もっと安定させたい」という人は試してみてください。
スターリンクの料金プランをiPhoneユーザー目線で解説
さて、気になるお値段です。
スターリンクは決して安くありません。でも、その価値があるかどうかはあなたの環境次第。
2024年現在の料金プランを整理します。
初期費用(キット代)
- スターリンクキット(Standard): 約59,800円(税込)
これが基本のキットです。
たまに割引キャンペーンをやってたりするので、公式サイトをチェックしてみてください。
月額料金
- サービスエリア(自宅用): 月額6,800円(税込)
これが基本のプラン。
自宅の固定回線として使うなら、このプランでOKです。
- リージョナル(旧:ポータビリティ): 月額9,800円(税込)
「自宅以外の場所でも使いたい」という人はこのプラン。
キャンプや車中泊で使うなら、こっちを選ぶことになります。
解約時の注意
スターリンクのいいところは、縛りがないこと。
最低利用期間とか解約違約金はありません。
「試してみて、やっぱり合わなかったら解約すればいいや」という気持ちで始められます。
iPhoneで実際に使ってみた。速度と使用感をレビュー
数字だけ見てもピンときませんよね。
実際にiPhoneで使うと、どれくらいの体感なのかをレポートします。
通信速度の実測データ
筆者が実際に郊外の住宅地(周りに田んぼが多いエリア)で測定した結果です。
下り速度: 80Mbps 〜 220Mbps
上り速度: 10Mbps 〜 25Mbps
Ping値: 25ms 〜 50ms
この数字、どれくらいすごいのかというと…
- YouTubeの4K動画は余裕で再生できる
- Netflixも途切れ知らず
- ZoomでのWeb会議もカクつかない
- オンラインゲームもまずまず戦える
光回線には負けるけど、田舎のADSLやポケットWi-Fiよりは圧倒的に速い。
そんな印象です。
天候や時間帯による変化
正直なところ、晴れた日の夜が一番速いです。
雨が降ると、少し速度が落ちます(それでも50Mbpsくらいは出てる)。
あと、めちゃくちゃ重要なのが「空の見え方」。
スターリンクは衛星と通信するので、アンテナの上に障害物があるとガクッと速度が落ちます。
木の枝が少し被ってるだけで、20Mbpsくらいになることも。
設置場所は本当に大事です。
キャンプや車中泊でiPhoneとスターリンクを使う方法
「家だけじゃなくて、アウトドアでも使いたい」
そんなiPhoneユーザーも多いはず。
車中泊やキャンプで使う場合のポイントをまとめます。
持ち運びの注意点
スターリンクキットは意外とかさばります。
アンテナの直径は50センチくらい。長いケーブルもあるので、車に積む場所の確保が必要です。
あと、電源の問題が最大の課題。
スターリンクの消費電力は平均50W〜70Wくらい。
ポータブル電源を使うなら、最低でも200Wh以上の容量があるものをオススメします。
設置場所の選び方
キャンプ場で使うなら、とにかく空が開けてるところを選びましょう。
木々に囲まれたサイトだと、まともに使えません。
スターリンクのアプリに「障害物チェッカー」という機能があります。
iPhoneのカメラで空を映すと「ここは大丈夫」「こっちは遮蔽物がある」と教えてくれるので、設置前にチェックするのが必須です。
iPhoneユーザーが知っておきたいスターリンクのメリット・デメリット
ここまで読んで「良さそうだな」と思った人も、「ちょっと面倒かも」と感じた人もいるはず。
改めてメリット・デメリットを整理します。
メリット
① エリアを選ばない
光回線が来ない山奥でも、空が見えればネットが使えます。
② 工事不要
業者を呼んで工事する必要がありません。自分でアンテナを置くだけ。
③ 速度が安定している
田舎のポケットWi-Fiみたいに「昼間は遅い」ということがあまりない。
④ iPhoneのバッテリーに優しい
テザリング(iPhoneの回線を貸す使い方)だとiPhoneのバッテリーが爆減りしますが、スターリンクはWi-Fiルーターなので、iPhoneのバッテリー消費は通常のWi-Fi接続と同じ。これは地味にでかいメリットです。
デメリット
① 値段が高い
初期費用6万円、月額6800円は、やっぱり高い。
② 設置場所に制限がある
マンションのベランダだと、空が狭くて使えないことも。
③ 消費電力が大きい
停電時にポータブル電源で動かすのは、ちょっと厳しいかも。
④ 雪や雨の影響を受ける
完全に無敵ではない。豪雨の日はやっぱり遅くなります。
よくある質問(iPhone × スターリンク編)
最後に、iPhoneユーザーからよく聞かれる質問をまとめておきます。
Q. スターリンクのアプリは必要?
A. 初期設定と障害物チェックには必要です。
でも、通信自体はアプリがなくても使えます。
Q. 電話(キャリア回線)はスターリンク経由になるの?
A. なりません。
iPhoneの電話機能は、あくまでドコモとかauとかの回線を使います。
スターリンクはデータ通信専用。でも、LINE通話やSkypeはもちろん使えます。
Q. App Storeでアプリはダウンロードできる?
A. できます。
スターリンクは普通のインターネット回線なので、iPhoneでできることは全部できます。
Q. ポケットWi-Fiの代わりになる?
A. なります。
でも、持ち運びを考えるならポケットWi-Fiのほうが圧倒的に便利。
「自宅の固定回線」として考えるなら、スターリンクは十分すぎる代わりになります。
まとめ:iPhoneでスターリンクはこんな人にオススメ
「iPhone スターリンク」の組み合わせは、特定の条件の人にとって、めちゃくちゃ強い味方になります。
こんな人は導入を検討してみてください。
- 田舎に住んでいて、快適なネット環境に飢えている
- キャンプや車中泊の常連で、現地でもネットを使いたい
- 災害時のバックアップ回線がほしい
- 工事不要で自分でサクッとネット環境を整えたい
逆に、都会のマンション住まいで光回線が普通に引ける環境なら、わざわざスターリンクを選ぶ必要はないでしょう。
スターリンクはまだ発展途上のサービスです。
これからどんどん速くなっていくし、料金も下がっていくかもしれません。
でも「今、どうしてもネット環境を改善したい」というiPhoneユーザーにとって、スターリンクは確実に「答え」のひとつです。
あなたのiPhoneライフが、もっと快適になりますように。
