子どもにiphoneを持たせたのはいいものの。
「アダルトサイトを見てないか心配」
「勝手に課金してないか不安」
「夜中までゲームしてそう…」
そんなモヤモヤ、抱えてませんか?
実は2018年のiOS12以降、iPhoneのペアレンタルコントロールは大きく変わりました。
「設定」→「一般」→「制限」。
この道順をいまだに探しているあなた。
それ、令和のiPhoneには存在しません。
正解は「設定」→「スクリーンタイム」。
古い知識で設定しようとすると「項目が見当たらない」「制限が効いてない気がする」という混乱に陥ります。
この記事では、iPhoneの「コンテンツ制限」を令和仕様にアップデート。
子どもを守り、あなた自身のデジタル習慣も整える、最強のスクリーンタイム設定をぜんぶ教えます。
なぜ「コンテンツ制限」はスクリーンタイムに進化したのか
結論から言うと、「制限(禁止)」から「習慣づくり(バランス)」へ、考え方がシフトしたから。
旧来の「制限」は、アダルトサイトをブロックする、課金を禁止する、つまり“見せない”“させない”発想でした。
でも、子どもは大人の目の届かない場所でもスマホを見ます。
友達の前では平気でYouTubeを開くし、学校でこっそりLINEもする。
大事なのは、単純に禁止することじゃない。
使いすぎを防いで、自分でコントロールする感覚を育てること。
これがスクリーンタイムの本質です。
だから今のiPhoneでは、
「夜10時以降はアプリが使えなくなる(ダウンタイム)」
「ゲームは1日1時間まで(アプリ制限)」
といったルールベースの運用が標準になっています。
もちろん、従来のような強めのブロックも可能。
令和のiPhoneは “厳しさ”と“緩さ”を自分で選べるようになったんです。
【最初が肝心】スクリーンタイム設定前に絶対やるべき2つの準備
コンテンツ制限の話に入る前に。
これ、やってないと設定しても子どもにスルーされます。
① 子どものApple IDを「子ども用」に作る
あるある事例その1。
子どものiPhoneに、お父さんのApple IDをそのまま入れちゃってるパターン。
これ、めっちゃ危険です。
なぜか。
子どもがApple IDのパスワードを知らなくても、iCloudの設定画面から親のメールアドレスが見える。
「パスワードを忘れた場合」をタップされると、親のメールにリセット手順が届く。
つまり、子どもが親のメールを見られれば、Apple IDのパスワードを変えられてしまうんです。
解決策はただひとつ。
子ども専用のApple IDを作り、ファミリー共有に追加する。
これだけで、以下のような奇跡が起きます。
- 子どものiPhoneに親の連絡先・写真が同期されない
- アプリのダウンロードは親の承認制(Ask to Buy)にできる
- 親のiPhoneから子どもの利用時間をリモートで確認・設定できる
13歳未満の子どものApple IDは、強制的にファミリー共有に参加させる仕組み。
つまり子どもが勝手にグループを抜けられないんです。
「まだApple ID作ってない」「とりあえず家族のを使わせてる」という方は、いますぐ作り直しましょう。
② スクリーンタイムパスコードは「親だけ知る英数字」に
これ、設定画面でスルーされがち問題。
スクリーンタイムをオンにするとき、パスコードを4桁で設定していませんか?
子どもの誕生日、1234、0000。
こういうコードは小学生でも5分で突破されます。
対策はかんたん。
パスコード入力画面で「パスコードオプション」をタップ。
「カスタム英数字コード」 を選びます。
大文字・小文字・数字・記号を混ぜた15桁くらいのパスワードを設定。
おすすめは、あなただけが知る昔の実家の固定電話番号+イニシャルみたいな、推測不能なやつ。
さらに、設定時に表示される 「Apple Accountを使用してリセット」は『許可しない』 を選んでください。
これで、子どもがApple IDを使ってパスコードをリセットする抜け道を塞げます。
令和のiPhone「コンテンツ制限」5つの防衛ライン
ここからは、実際の設定項目をひとつずつ。
全部やろうとすると疲れるので、子どもの年齢に応じて優先順位をつけてください。
防衛① 勝手なアプリ購入・課金をゼロにする
これ、おそらく全保護者の共通願い。
設定 → スクリーンタイム → コンテンツとプライバシー制限
まずここのトグルをオンにします。
その下の「iTunes StoreとApp Storeでの購入」をタップ。
- Appのインストール:許可しない
- Appの削除:許可しない
- App内課金:許可しない
これで、子どもがApp Storeからアプリをダウンロードできなくなります。
「でも、学校で必要なアプリを入れたいときは?」
大丈夫。ファミリー共有を設定していれば、親のiPhoneに「購入リクエスト」が届きます。
子どもが欲しいアプリをリクエスト → あなたが承認 → 子どものiPhoneにダウンロード。
この流れなら、無料アプリでもいちいち承認できるので安心です。
防衛② アダルトサイト・危険なWebコンテンツをブロックする
これも旧来の「制限」からけっこう変わりました。
コンテンツとプライバシー制限 → コンテンツ制限 → Webコンテンツ
ここで選べるのは3択。
1. 無制限 … すべてのサイトが見られる。論外。
2. 成人向けWebサイトを制限 … Appleの自動フィルタが働く。中学生以上はこれで十分。
3. 許可されたWebサイトのみ … ホワイトリスト形式。小学生はこれ一択。
3番を選んだ場合、初期状態ではAppleが選んだキッズ向けサイト(ディズニー、ナショジオキッズなど)だけが許可されます。
ここにGoogleとYahoo! JAPANのトップページ、そして学校の公式サイトを追加しましょう。
「でも、YouTubeも見せたい…」
その場合は、YouTubeのトップページ(youtube.com)を許可リストに追加すればOK。
ただし、YouTube内の広告や関連動画にアダルト系が紛れ込むリスクは理解しておいてください。
防衛③ 特定アプリだけ、時間制限 or 完全ブロック
「TikTokだけは絶対に触らせたくない」
「ゲームアプリは30分まで」
「LINEは連絡手段だから残したい」
こんな細かい要望、ぜんぶ叶います。
コンテンツとプライバシー制限をいじる前に、スクリーンタイムのトップ画面に戻ります。
アプリ使用時間制限 → 制限を追加
ここで、ブロックしたいアプリ名を検索。
たとえば「TikTok」と入れて追加 → 時間を「0分」に設定。
すると、そのアプリは完全に使えなくなります。
アイコンはホーム画面に残ったまま。
でもタップすると「時間制限に達しました」と表示されて起動できない。
「アプリ自体を消してほしい」という方は、先ほどの防衛①で「Appの削除」を禁止しておけばOK。
子どもがアプリを消して、また入れ直す……という無限ループを防げます。
防衛④ ダウンタイムで夜更かし防止
これはもう、受験生の親御さんから圧倒的支持を得ている機能。
スクリーンタイム → ダウンタイム
ここで「毎日」または「曜日ごと」に時間帯を設定すると、その間は電話と許可したアプリ以外すべてブロックされます。
おすすめは 22:00 〜 7:00。
これで「布団に入ってからこっそりゲーム」が物理的にできなくなります。
注意点がひとつ。
デフォルトの電話アプリはダウンタイム中でも使えます。
これは緊急通報などの仕様上、どうしても切れない。
「夜中に友達と電話してる」という場合は、「常に許可」から電話アプリを外すことで対応可能です。
防衛⑤ コミュニケーション制限で知らない大人と繋がらない
iOS13.3以降、誰と連絡を取れるかも制限できるようになりました。
コンテンツとプライバシー制限 → コミュニケーション制限
ここで「ダウンタイム中」と「許可された連絡先」をそれぞれ設定。
- ダウンタイム中:特定の連絡先(親、祖父母など)のみ
- 常に許可:緊急連絡先のみ
これで、子どもが夜中に知らない番号と通話したり、不審な相手とメッセージをやり取りするリスクを減らせます。
ここまでやっても突破される? 子どもの「抜け道」と完全防御
ここまで完璧に設定しても、子どもは抜け道を探します。
ネットには「親のスクリーンタイムを外す方法」がたくさん転がっている。
悲しいけど、これが現実。
代表的な抜け道と、その対策をまとめます。
抜け道① 日付を変えれば時間制限リセット?
設定 → 一般 → 日付と時刻 で「自動設定」をオフ。
日付を1日前に戻すと、アプリ制限のカウントがリセットされる……これ、昔のiOSなら本当にできました。
対策:
コンテンツとプライバシー制限 → その他の設定 → 日付と時刻 を 「許可しない」 に。
これで日付変更そのものがブロックされます。
抜け道② Safariを制限しても、別のブラウザがある
Safariをガチガチに制限しても、ChromeやFirefoxをApp Storeから入れられると意味がありません。
対策:
防衛①で 「Appのインストール」を許可しない。
これで新たなブラウザの追加を防げます。
抜け道③ アプリ内ブラウザがフィルタをすり抜ける
LINE、Twitter、Instagram、TikTok。
これらのアプリには、アプリ内でWebページを表示するブラウザ機能がついています。
ここで開かれたアダルトサイトは、Safariのコンテンツ制限が適用されません。
対策:
これ、実は完全に防ぐ公式の方法がありません。
だからこそ、アプリ自体を制限するしかない。
もしSNSアプリを使わせるなら、「アプリ内で変なサイトを開かない」というルールを家庭で決めるしかないのが現状です。
【年齢別】うちの子にはどこまで制限すればいい?
ここまでの話を読んで、「うちの子には何が必要?」と迷っているあなたに。
小学生(6〜12歳)
- Webは「許可されたサイトのみ」ホワイトリスト制
- Appのインストールは親の承認必須
- ダウンタイムは20時〜7時(低学年)〜22時(高学年)
- SNSアプリは原則入れない
中学生(13〜15歳)
- Webは「成人向けサイトを制限」(自動フィルタ)
- Appのインストールは親の承認必須(Ask to Buy維持)
- ダウンタイムは22時〜6時
- LINEは連絡手段として許可。TikTokなどは時間制限つき
高校生(16〜18歳)
- Webは「成人向けサイトを制限」のまま
- Appのインストールは本人に委ねる(Ask to Buy解除)
- ダウンタイムは23時〜6時(受験期は強化)
- 全てのSNSに時間制限(合計3時間など)
大事なのは、学年が上がるにつれて制限を“解除”していくこと。
ずっと厳しい制限をかけ続けると、子どもは大学進学などで親元を離れた瞬間、爆発的にスマホを使います。
制限は“管理”のためじゃない。“自立”のための訓練です。
もしパスコードを忘れたら。唯一の復旧方法
これ、本当に多い相談です。
「子どものiPhoneに設定したスクリーンタイムのパスコード、何にしたか忘れた…」
結論から言います。
先ほど『許可しない』を選んだ方は、復旧できません。
唯一の方法は、iCloudバックアップから初期化&リストア。
つまり、iPhoneの中身を一度全部消して、バックアップから戻すしかない。
これは時間もかかるし、最近のバックアップがなければデータも消える。
だからこそ、設定時にパスコードは絶対に忘れないものにしてください。
「Apple Accountでのリセットを許可」していた方のみ、以下の手順でリセット可能です。
- 子どものiPhoneで 設定 → スクリーンタイム
- 「スクリーンタイムパスコードを忘れた場合」をタップ
- ファミリー共有の親(あなた)のApple IDとパスワードを入力
これで新しいパスコードを設定できます。
まとめ:令和のコンテンツ制限は「禁止」から「習慣」へ
2018年以前のiPhoneにあった「コンテンツ制限」は、今はスクリーンタイムという大きな枠組みの一部です。
- 見せない、させない → 使い方のルールを育てる
- 親の不安の解消 → 子どもの自立支援
- 個別のブロック → バランス設計
この発想の転換が、令和のペアレンタルコントロール。
この記事で紹介した5つの防衛ラインを、ぜひ今日から設定してみてください。
最初は少し面倒に感じるかもしれません。
でも、たった30分の設定で、数年間の安心と、子どもの健全なデジタル習慣が手に入ります。
最後にもう一度、最初の問いかけを。
あなたはまだ「設定」→「一般」を探していませんか?
その古い知識、今すぐアップデートしましょう。
令和のiphoneは、もっとスマートに、もっと優しく、子どもを守る方法を持っています。
